アジアサッカー連盟(AFC)は13日、女子代表チームが参加する各大会の新方式を発表した。女子ワールドカップ予選やオリンピック予選などに大きな改革が予定されている。

 AFCによれば国際カレンダーを最大限に活用することなどを目的に、各大会の方式を変更。各大会は以下のような方式が採用される。

▼女子アジアカップ予選(29年ウズベキスタン大会から)

 前回大会上位3チームに与えられていた本大会出場枠を撤廃。FIFA女子ランキングのアジア上位8か国を除いたチームでグループリーグ方式の1次予選(集中開催)を行い、16チームが2次予選に進出する。

 2次予選には1次予選を突破した16チームとアジア上位8チームが参加。4チーム×6組でGL(集中開催)を行い、各組1位の6チームと2位のうち成績上位5チームの計11チームが本大会出場権を獲得する。開催国を含めた12チームで本大会が行われる。

▼女子ワールドカップ予選(31年大会から)

 これまで女子アジア杯の成績で女子W杯出場チームを決定していたが、女子W杯予選の単独開催に移行。1次予選、2次予選、最終予選の3ラウンド制となる。

 1次予選はFIFA女子ランキングの下位チームが参加。集中開催で1回戦総当たりのGLを行うが、グループ数は予選参加チーム数に基づいて決まるため未定で、突破チーム数も未定となっている。

 1次予選を免除されたチームは2次予選から出場。24か国が4チーム×6組のGLを1回戦総当たり方式(集中開催)で行って各組の上位2チーム、合計12チームが最終予選に進出する。

 最終予選は4チーム×3組のGLで、ホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たり方式。アジア枠に従って女子W杯出場チームが決まるほか、残る出場枠をかけたプレーオフラウンドに回るチームも決定する。

▼オリンピック予選(28年ロス五輪から)

 3ラウンド制の現方式から1ステージ制に変更。直近の女子アジア杯上位8チームが予選に出場でき、4チーム×2組のGLでホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たり方式を戦う。各組の1位が五輪出場権を獲得する。

▼U20女子アジアカップ(26年大会から)

 U-20女子W杯の拡大に伴ってアジア枠が「4」となったことを受け、予選のU20女子アジア杯も8チーム制から12チーム制に拡大。その上でU20女子アジア杯予選は参加チーム数に応じて5~6チーム×4~7組のGL方式とし、開催国枠を除いた11の女子アジア杯出場枠を争う。

▼U17女子アジアカップ(26年大会から)

 U17女子アジア杯も8チーム制から12チーム制に拡大。U17女子アジア杯予選は5~6チーム×4~7組のGL方式とし、上位7チームが本大会出場権を得る。前回大会上位4チームと開催国は予選免除となる。

 U-17女子W杯が25年から毎年開催になることに伴い、予選を兼ねたU17女子アジア杯も26年から毎年開催となる。25年U-17女子W杯の出場権は過去の大会成績などを考慮して北朝鮮、日本、韓国、中国に与えられている。