2024年9月5日、日本がW杯アジア最終予選の中国戦で7-0と完勝。3ゴールに絡んだ久保建英と伊東純也、1ゴール・1アシストの三笘薫の活躍がクローズアップされがちだが、3-4-2-1システムの右ウイングバックを担った堂安律も攻守に渡り奮闘した。
三笘のゴールを演出したアーリークロス以上に印象的だったのは、久保との素晴らしいコンビネーション。その連係の秘訣について、堂安は次のように述べていた。
「タケ(久保)がボールを受けたがる選手なのは分かっています。僕も同じことをしてしまうとチームとして距離感が変わってしまうので、彼の良さを活かしつつ、自分はゴール前でスペースを探す。彼の良さと自分の良さを出し合いながらのポジショニングを意識して、左には(三笘)薫くんという強力な個があるので右はコンビネーションで崩していくということは、チーム戦術として落とし込んでいるところがあります」
「タケとは長い時間プレーしているので、やりたいことは分かる」と、堂安は久保との連係には絶対的な自信を持つ。
ちなみに、中国戦のポジションは久保がインサイドハーフで、堂安がウイングバック。ポジション的に堂安がサイドでボールを受けるケースが多くなるはずだが、中国戦では久保のほうが開いてパスをもらうシーンが多かった。そのポジショニングについて、堂安は以下のように説明してくれた。
「俺が中に入っていったほうがタケはフリーになると思って。最初の立ち位置が俺が外で、タケが真ん中なので、ちょっと変化を加えるだけで仕掛けの位置は変わるので、それは意識していました」
続けて堂安は「タケは好きに動いているので」と言って記者団の笑いを誘う。
「そのほうが彼の良さは出る。タケにあまり考えさせるのは良くないと思っていて。自分が周りを見ながら。自分は意外と気を遣える選手なので、そこは意識しています。今日も自分と薫くんのポジショニングでタケと(南野)拓実くんがフリーなる場面はたくさんありました」
久保の活躍に堂安のサポートあり。2人のコンビネーションは日本代表の大きな武器だ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【記事】「気が抜けない。ライバルでもありますから」”三笘と伊東の復帰効果”について久保建英が真情を吐露【日本代表】
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