14日、パリ五輪を戦う日本女子代表(なでしこジャパン)メンバー18人が発表された。池田太監督は20歳FW浜野まいか(チェルシー)への期待を口にしている。

 2004年5月生まれの浜野はセレッソ大阪堺レディースの下部組織出身で14歳のときになでしこ1部リーグデビューを果たすと、17歳でWEリーグの強豪・INAC神戸レオネッサへ完全移籍。22年12月に退団し、翌23年1月にヨーロッパへ渡った。

 チェルシーと4年半の契約を交わした浜野は同年にスウェーデンのハンマルビーへ期限付き移籍。そこでの活躍が池田監督に認められ、昨夏の女子W杯メンバーに招集された。しかし、大会直前に左肩を負傷し、試合に絡めたのは準々決勝のスウェーデン戦(●1-2)のみ。敗退決定後にはピッチに座り込み、大粒の涙を流した。

 そんな浜野は、2023-24シーズンを保有元のチェルシーで過ごすと、同年12月にデビューし、6試合で2ゴールを記録。チームの5連覇に貢献した。

 池田監督は浜野の招集にあたり、「(昨年の)ワールドカップでは、彼女本人も悔しい思いをしたと思っている。そこからチェルシーの方でトレーニングし、そこでの活躍を追っていた」と成長をかみ締める。「彼女の良さである、しっかりとした技術、運動量、2列目からの飛び出し、持っているアイディアなど、そういった部分はチームの力になってくれる」と期待を込めた。

(取材・文 成田敏彬)