[画像] 「良い選択をしたい」パリ五輪でOA枠は使う? 大岩剛監督は“起用なし”の可能性も示唆「U-23の選手たちの成長も...」

 パリ五輪開幕まで約1か月となった6月25日、U-23日本代表の大岩剛監督が取材に応じ、オーバーエイジ(OA)への見解を示した。

 7月24日に初戦が行なわれるパリ五輪。そのメンバー選考で注目されるのが、年齢制限を受けないOAの3枠だ。大岩監督は現状について、「この時期にきて、色んなオーバーエイジの選手と話しをさせてもらって、まだ少しファジーなところと、はっきり方向性が決まっている選手とだいぶ区別ができてきている」と徐々に考えはまとまりつつあると明かす。

 ただ、3枠をフルで使うかは現時点でまだ決めきれていないようで、「最終的な判断はギリギリまで、週末の試合まで見たうえで決めていきたい」と語る。

「3人を使う可能性も当然あるし、0人も1人も2人の可能性もある。我々がコントロールできないところもあるので、そこに持っていかれないようにしなきゃいけないなと。U-23の選手たちの成長も、間違いなく力強さがあるので、そういうグループでもいいと思うところもある」
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 またOAで招集する選手に求めるモノにも言及。戦術や連係面で、チームに合わせられる協調性も重要としたうえで、こう続けた。

「もし呼べるのであれば、そういう選手を呼びたいと思います。理解があって、そのポジションでプレーをしていて、それを率先して迷いなくやれる選手が重要だと思う。その時に迷いを出さないというか、ミスをしても次に向かって堂々としている、そういうパーソナリティも必要なのかなと思います」

 指揮官は、経験豊富な選手が加わるメリットを理解しつつも、これまでこのチームで戦ってきたパリ五輪世代プレーヤーの力も信じていると改めて強調。「準備期間がないので、U-23のチームでやり続けている選手たちのほうが、チーム力として高いという判断になれば、そういう選択もする。本当に良い選択をしたい」とOA枠を使わない可能性も示唆した。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)