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ホンダは大攻勢をかけたCB750/900F系を投入した1980年代初頭、カウルを装着したボルドールをバリエーションとして加えた。
その名の通り、耐久レースで活躍したRCBのイメージをオーバーラップしていて、24時間を天候などに備え闘い抜く耐久レーサーの大柄なカウルを、さらに大きくした仕様だった。
しかも本モノのレーシングマシンにはない、ヘッドライトを包むノーズが長く伸びたフォルムだ。
そこには英国で'60年代から人気のカフェレーサーのスタイルでもある、ロケットカウルのシルエットを意識したような空気が漂っていた。
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ノートンやトライアンフなど、英国スポーツバイクをカスタムしたライダー達が愛車自慢で集うカフェ……そんなカルチャーが定着し、いつしかドロップハンドルでノーズが長く伸びたフォルムをカフェレーサーと呼ぶようになった。
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このレーシングマシンjとは一線を画したフォルムは、バイクを個性的に見せるといった効果があり、海外マーケットのビッグバイクで流行りはじめたロケットカウル風カウルを、国内の400ccクラスのCBXにも'82年からINTEGRAの車名で採り入れ瞬く間に注目を浴びた。
空力より少年の夢、ロケットカウルで漂うビンテージ・カルチャー![](https://image.news.livedoor.com//newsimage/stf/7/c/7cbaa_1763_05cfce7fc1c4364ceea7c93d1df4a744.jpg)
この丸みを帯びて前に突き出したようなノーズのハーフカウルじは、まさに最先端が弾丸の形状をしたクラシカルなロケットそのもの。
まさに絵本でみた宇宙時代への憧れにも通じたロマンがあり、純粋なレーシングマシンが纏う空気抵抗を最優先した合理的フォルムとは異なっている。この個性的なアピールの強さから、CBXは400だけでなく550にもINTEGRA仕様が區割られた。
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さらには250ccの単気筒スポーツにも、このロケットカウルが装着され、ホンダのスーパースポーツではないカジュアルな、もしくはビンテージなスポーツに似合う仕様としてホンダは積極的に活用していたのだ。
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もちろんマン島TTにインスパイアされた1985年のGB400TTにも、MKIIとして、まさに英国カフェレーサーどんぴしゃりのバリエーションもリリースされていた。
最新モデルがスタイルとして選んだロケットカウル!![](https://image.news.livedoor.com//newsimage/stf/5/1/51fe5_1763_9577fcf30802da99eb4b19003330cbf4.jpg)
こうしたロケットカウルを装着した系列だけでなく、空力やライダー・プロテクションを課題に開発されたカウルも併行して装着されていた。
しかし、このいわばカルチャーとしてロケットカウルを意識したラインナップは、日本メーカーではホンダだけといえる。
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そんな個性と独得な緩さの演出効果がこのロケットカウルにはある……それをいちばん知っているホンダは、2022年のNewモデルであるHAWK 11でも採用、見事にオリジナルのキャラクターとしてアピールすることに成功している。
外部リンクRIDE HI