Twitterを買収してCEOに就任したイーロン・マスク氏はトランプ元大統領の永久凍結を解除したり、差別発言によって凍結されていたアカウントを復活させたりと凍結アカウントの解除を進めています。新たに、海外メディアのPlatformerが「凍結されていた6万2000個ものアカウントを復活させる『ビッグバン』が実施されている」と報じています。

Why some tech CEOs are rooting for Musk

https://www.platformer.news/p/why-some-tech-ceos-are-rooting-for





マスク氏はTwitterを買収する以前から「言論の自由」を掲げており、買収に成功した後はTwitter上のアンケート結果を根拠にトランプ元大統領の凍結を解除するなど、凍結解除の動きを進めていました。そして、2022年11月24日には「法律違反やひどいスパムに関与していないことを条件に、停止中のアカウントに全面的な恩赦を与えるべきでしょうか?」というアンケートを実施。アンケートには300万人以上のユーザーが回答し、凍結解除への賛成票が72.4%集まりました。





上記のアンケート結果を受けて、マスク氏は2022年11月25日に「来週から恩赦を始めます」とツイートし、大量のユーザーの凍結を解除する意向を示しました。





Platformerの報道によると、Twitterは2022年11月29日時点で6万2000件に及ぶアカウントの凍結を解除したとのこと。凍結解除されたアカウントは1万人以上のフォロワーを抱えており、中には500万人以上のフォロワーを持つ大型ユーザーも含まれていました。この大規模な凍結解除は、Twitter従業員の間で「ビッグバン」と呼ばれています。

なお、Twitterは収益の大部分を広告収入に依存していますが、マスク氏のコンテンツモデレートに対する姿勢についての懸念から多くの広告主がTwitterを離れていることが報じられています。また、マスク氏は「Appleが、TwitterをApp Storeから締め出そうとしてきました」とツイートしており、今後のTwitterおよびマスク氏の動向に注目が集まっています。

イーロン・マスクが「AppleがApp Storeから締め出すと脅してきた」と主張、Twitterへの広告出稿をほぼ停止したとも報告 - GIGAZINE