4月某日、LGエレクトロニクス・ジャパンは都内で発表会を実施し、その中で2022年モデルとなるノートPC「LG gram」や、CES 2022でグローバル向けに発表してきた縦長ディスプレイ「DualUp Monitor」をお披露目しました。今回発表会に参加してきたので、様子についてお送りします。
LGの発表会を見てきた!
○ディスプレイ技術でPC環境を再定義していくLG
発表会にはLGエレクトロニクス・ジャパン株式会社マーケティング担当の易 臣(イ・シン)氏が登壇され、プレゼンテーションを実施しました。内容は大きく分けてノートPC「LG gram」2022年モデル、PC向けディスプレイの新製品、プロジェクターの3本柱。個人的にはLG gramよりも、CES 2022で発表されていた超個性的なディスプレイ新製品に興味津々でした。
発表会に登壇された易 臣氏
LG gramの変遷。超軽量モデルとして発足しつつ17型モデルも用意し、高い機動力を大画面モデルでも利用できるようにしました
16:10ディスプレイの採用は並み居るノートPCメーカーの中でとても早かったです
最新型となる2022年モデルがお披露目
LG gramの強みは極めて高いディスプレイの表示性能、バッテリーのスタミナ、ボディのタフネス、さらに軽量さと多岐にわたります
ディスプレイはアンチグレア仕様に
WebカメラもフルHD化し、モダンな使用体験を実現
なんと言っても第12世代Intel Coreプロセッサの搭載がポイント
メモリはLPDDR5(オンボード)で、5,200MHzという高速さ。ストレージはもちろんPCIe 4.0のM.2 NVMe SSDを組み合わせます
16型モデルと17型モデルにはNVIDIA GeForce RTX 2050搭載モデルも用意し、クリエイティブ作業を強力にサポート
独自ユーティリティ「LG Glance by Mirametrix」の搭載で利便性を高めました
デスクトップの壁紙にオリジナルのイメージを新搭載
パッケージはもちろん再生紙を用い、しかもカレンダーや小物入れに転用できるという力の入りよう
モバイルディスプレイ「LG gram + view」。LG gramに用いている液晶パネルをと同じものだと明言されていました
第12世代Intel Coreプロセッサの搭載で刷新されたLG gram。詳細はニュース記事に譲りますが、前モデルとの大きな違いはアンチグレアディスプレイの採用にあります。レビューでもさらりと紹介しましたが、たしかにグレアパネルはキレイで明るく感じる一方、屋外ユースにおける利便性はアンチグレアパネルに軍配が上がります。新モデルでは映り込みのない快適な画面表示に対応しつつ、アンチグレア特有の輝度の低さを改善。もちろんアスペクト比は16:10で、やや縦に広いモダンな仕様になっています。
ちなみに、16型と17型のオプションに用意されるノートPC向けのNVIDIA GeForce RTX 2050は、かなり最近になって追加された新SKUです。GeForce RTX 2000シリーズのナンバリングですが、アーキテクチャにはNVIDIA Ampereを採用。GDDR6 4GBのGPUメモリを組み合わせます。
○PCディスプレイは極めて強力なラインナップを用意
PCに続いて、ディスプレイについても紹介がありました。世界の液晶パネルベンダーとして極めて大きなシェアを持つLGは、完成品としてのディスプレイでも強力なラインナップを取り揃えます。中でも、最近発売済み〜発売予定の特徴的な数モデルについて発表がありました。
LGのディスプレイにもいろいろありますが、ブランドの棲み分けはこのようになっています
曲面34型という大画面で快適なオフィス環境構築を目指す「34WQ75C-B」
仕事とゲームを1台でカバーする「34WQ650-W」
映像クリエイター向けにはNano IPS Blackパネル採用の27型 / 32型「27 / 32UQ85R-W」
ゲーミング向けとして、PCゲームもコンソールもこれ1台で対応な「32GQ950-B」。Nano IPS with ATWなる新機能搭載パネルで、4K UHD / 144Hz / DisplayHDR 1000を実現するハイエンドモデルです
4K UHDの高解像度やハイダイナミックレンジ、高速応答や144Hz駆動、ウルトラワイドなど用途に応じて必要な製品をすべて取り揃えており、LGのラインナップに抜かりは一切ありません。それよりも今回惹かれたのは、変わり種の3製品でした。
なんと1製品に2つのディスプレイを同梱し、しかも専用のアームスタンドを付属する「27QP88D-B2」
横に長くあるべきという常識を打破する縦長ディスプレイ「DualUp Monitor 28MQ780-B」
壁にかければじゃまにならないという「Libero Monitor 27BQ7QC-S」
複数のディスプレイをアームに懸架して使うとなると、どうしても元々付属していたスタンドが無駄になりがち。「27QP88D-B2」なら、1つ買うだけで27型WQHDディスプレイ2枚を揃えつつ、専用のアームもついてくるので無駄がなくスマートです。
さらに、縦長ディスプレイ「DualUp Monitor 28MQ780-B」もお披露目されました。CES 2022で発表されて世界中の注目を集めていた本製品。いわゆるWQHDを縦に2枚組み合わせたスタイルで、“モニターの新常識”を謳います。
また、壁掛けスタイルの27型WQHDディスプレイ「Libero Monitor 27BQ7QC-S」も登場しました。スタンドがなく、端子を側面に集約したことで設置場所がほぼ不要。取外し可能なWebカメラを同梱し、スピーカーも内蔵します。シンプルに便利そうで、狭いブース内など限られたスペースの有効活用に向きそうだと思いました。
また、最大120インチの大画面を壁から32cmの至近距離から投影できる超単焦点4Kプロジェクター「HU715QW」についても紹介がありました。こちらは3月中旬に発売済みです
○実機を見る!
長々と紹介してきましたが、最後に実機写真をご紹介したいと思います。
LG gramが展示されている様子。オリジナル壁紙がかなりいい感じです
17型のタッチパッドは巨大。ちょっとした板タブみたいなレベルです
モバイルディスプレイ「LG gram + view」。統一感のあるスッキリした印象
ニコイチ仕様の「27QP88D-B2」。アームはそれぞれ独立しているので、片方は縦画面として使ったりも可能
アームはこんな感じ。左右のディスプレイの間を詰めることもできます
スタンドのクランプは机の下に可動部があるタイプ
壁掛けの「Libero Monitor 27BQ7QC-S」。壁に掛けるフック部分はスタンドにもなり、普通に机に置くこともできます
端子は側面に
最強ゲーミングディスプレイ「32GQ950-B」の展示もありました。下においてあるスピーカーはまだ正式発表されていませんが、近日お知らせできるかもとのことでした
後ろ側の意匠。直線的なデザインで個人的には好き
映像クリエイター向けの「27UQ85R-W」。クリアな画面表示でした
会場で特に異彩を放っていたのが「DualUp Monitor 28MQ780-B」。縦に長いというより、実際に見てみると正方形に近く感じて混乱します
縦に長いディスプレイですが、一般的な16:9ディスプレイの縦向き設置とも明らかに違う印象を受けました。SFっぽく、いい感じに不気味です
4Kプロジェクター「HU715QW」のデモを鑑賞。動作音がとても静かで驚きました
第12世代Intel Coreプロセッサの搭載で刷新したLG gram、多種多様なディスプレイ、プロジェクターのお披露目が行われた本イベント。主力の液晶関連製品に始まり、デジタルデバイスの幅広い製品でプレゼンスを発揮するLGのラインナップについて、垣間見ることができました。
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