リーガ・エスパニョーラ開幕節が13日に行われ、MF久保建英が所属するビジャレアルとFW岡崎慎司が所属するウエスカが対戦した。岡崎はスタメンでリーガ1部デビューを飾りフル出場。ベンチスタートだった久保は77分から出場してビジャレアルでの公式戦デビューを果たし、リーガ1部で初の日本人対決も実現した。

 昨季1部5位のビジャレアルと昨季2部優勝の昇格組ウエスカが激突。試合はビジャレアルが先に決定機を作り、6分にジェラール・モレノがペナルティエリア右の深い位置に抜けて右足シュートを放ったが、これはGKアンドレス・フェルナンデスのセーブに阻まれた。

 ビジャレアルはその後も主導権を握り、17分にパコ・アルカセルがミドルシュートで、22分にもFKの流れでラウール・アルビオルがへデングシュートでゴールネットを揺らしたが、どちらもオフサイドの判定で得点は認められなかった。

 一方のウエスカは35分、右サイドからのFKで中央の岡崎が頭で合わせたが、へデングシュートは惜しくも枠の右に外れた。それでも42分、ウエスカは岡崎のポストプレーからフアン・カルロスが右サイドに展開。フリーで受けたパブロ・マフェオがワンタッチでエリア中央に切り込み、左足シュートを沈めて先制点を挙げた。

 1点リードで折り返したウエスカは54分、ダビド・フェレイロが左サイドからクロスを入れると、岡崎がニアに飛び込んでダイビングヘッドで合わせたが、枠を捉えられない。56分にはフアン・カルロスがエリア右からシュートを放ったが、ゴール前の岡崎に当たって得点には結びつかなかった。

 ビジャレアルは67分、FKの流れでマフェオのハンドがあり、VARを経てPKを獲得。68分にキッカーのモレノがゴール右に沈めて同点に追いついた。その後も攻勢に出たビジャレアルは後半アディショナルタイム2分、途中出場の久保が右サイドで倒されてFKを獲得。久保は自らFKを蹴ったが、ボールはそのまま相手GKにキャッチされた。

 ウエスカは後半アディショナルタイム4分、右CKの流れでホルヘ・プリードが押し込んだが、これはオフサイドの判定でノーゴール。ビジャレアルは同6分に久保がエリア左から鋭いクロスを入れてチャンスを作ったが、得点にはつながらなかった。試合はこのまま終了。ビジャレアルとウエスカはドロー発進となった。

 次節、ビジャレアルは19日にホームでMF乾貴士が所属するエイバルと、ウエスカは20日にホームでカディスと対戦する。

【スコア】
ビジャレアル 1−1 ウエスカ

【得点者】
0−1 42分 パブロ・マフェオ(ウエスカ)
1−1 68分 ジェラール・モレノ(PK/ビジャレアル)