代理人の実兄アシス氏が発表 世界で反響「サッカー界にとって悲しい日」

 サッカーの元ブラジル代表MFロナウジーニョの現役引退が正式発表された。代理人を務める実兄ロベルト・アシス氏がブラジル紙「オ・グローボ」の取材に「これで終わりだ」と明言。ファンを魅了し続けた37歳の引退に、SNS上ではファンから「伝説という存在の先駆者」「いつか来ると分かっていた、ただ、いざその時が来たら、寂しい」と反響を呼んでいる。

 永遠のファンタジスタがついにピッチに別れを告げる。

 2015年に母国ブラジルの強豪フルミネンセを退団後、2年間プロクラブに所属していなかったロナウジーニョ。昨年12月に2018年限りでの現役引退を表明していたが、現地時間1月16日に代理人を務める実兄ロベルト・アシス氏が地元メディアに対して「彼は(フットボールを)やめる。これで終わりだ」と正式な引退を発表した。

 どんな偉大な選手にも必ずキャリアの終わりは訪れるとはいえ、ロナウジーニョ正式引退の一報は瞬く間にサッカー界に広がった。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式ツイッターは、「2006年CL王者ロナウジーニョがフットボールから引退」と伝えれば、米スポーツ専門放送局「ESPN」のサッカー専用ツイッターも「サッカー界にとって悲しい日となった。ロナウジーニョが引退。彼の兄弟である代理人が表明」と速報した。

バルサも感謝の一言「エバー・スマイリング・マジシャン」

 また、2003年から5シーズン所属し、10番を背負って英華を極めたバルセロナは公式インスタグラムで「カンプノウのエバー・スマイリング・マジシャン(永遠に笑顔の魔術師)。全てにありがとう!」とつづるとともに、バルサのユニホームを纏ったロナウジーニョが左胸のエンブレムに手をやりながら歩く写真を添えた。

 バルサの投稿の返信欄には、ファンから数多くのメッセージが寄せられている。

「サッカー界の真の王者」
「メッシも君に憧れて、今がある」
「伝説という存在の先駆者」
「メッシも素晴らしい。ただ、やっぱり君だ」
「本当の意味で落ち目だったバルサを復興させたのは、あなただ」
「僕らに夢を見させてくれた最高のヒーロー」

 CL公式ツイッターにも、「いつか来ると分かっていた、ただ、いざその時が来たら、寂しい」「何よりもサッカーの似合う男だった」「ファンタジスタ、それは君のためにある言葉」などと次々に書き込まれ、SNS上で大きな反響を呼んでいる。

 アシス氏によれば、今後は6月に行われるロシア・ワールドカップ後にブラジルや欧州、アジアを中心に引退イベントを行う予定だという。ロナウジーニョはピッチを去っても、サッカーファンの“永遠のヒーロー”であり続けるだろう。(THE ANSWER編集部)