[ACL決勝 第2戦]浦和 1-0 アル・ヒラル/11月25日/埼玉スタジアム2002

【チーム採点・寸評】
浦和 8.5
 自陣にブロックを敷くだけでなく、前線からのプレスでアル・ヒラルから自由を奪った。守備では決して穴を空けずに試合を進めると、88分にR・シルバが豪快な決勝弾をマーク! 粘り強くゲームプランを遂行しながら数少ないチャンスを仕留め、10年ぶりのアジアチャンピオンに輝いた。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6.5
ジリジリとアル・ヒラルが攻勢を強めるなかでも慌てずにゴールを守った。第1戦のようなファインセーブはなくとも、安定したプレーでクリーンシートを達成した。

DF 
6 遠藤 航  6.5
的確な縦パスで攻撃をサポート。オーバーラップの回数は限られたが、守備ではフィジカルコンタクトの強さを見せて相手の進攻を阻んだ。
 
22 阿部勇樹 6.5
読みを利かせたボールカットが光った。序盤は大一番での緊張のせいかパスミスやクリアミスがあったが、時間が経つほどに集中力が増し、最終ラインを牽引した。

5 槙野智章 6.5
CBとして第1戦でゴールを決められたハルビンに目を光らせる。61分にはそのエースFWを交代に追いやるなど高い安定感を見せつけた。マウリシオ投入後は左SBに回った。
 
3 宇賀神友弥 6.5(74分 OUT)
第1戦に続いてスタメン出場を果たす。自陣サイドを崩されて失点したアウェーゲームの悔しさを晴らすべく力強くプレー。左サイドでアップダウンした。
 
MF
16 青木拓矢 6.5
柏木とともにバイタルエリアをカバー。パスがややズレるシーンはあったものの、素早く寄せてボールを回収するテクニックは流石だった。
 
9 武藤雄樹 6.5
前半には2度、鋭いドリブル突破で敵陣を闊歩。宇賀神や槙野と協力して左サイドを守り、終盤にはR・シルバのゴールをアシストした。

10 柏木陽介  7(90+5分 OUT)
浦和が誇るコンダクターは汗かき役としての仕事も厭わずこなした。前線にパスを送りながら、味方がボールを奪われれば即座に切り替える。後半はチャンスも作り出した。大会MVPも獲得。
15 長澤和輝  6.5
開始27秒には相手からボールを奪って際どいシュートを放つなど積極性が光った。高い位置からプレスをかけるタスクを担い、守備面での貢献度も高かった。

8 ラファエル・シルバ 8.5
MAN OF THE MATCH
第1戦で右足首を痛めていた影響か精彩を欠く場面はあったが、81分に大仕事! 武藤からのパスに抜け出すと右足を振り抜き劇的な決勝ゴールを突き刺した。準決勝第2戦から3試合連続ゴールとまさに優勝の立役者だった。

FW
30 興梠慎三 6(84分 OUT)
ストライカーとしてのエゴを抑え、この日も守備に奔走。73分の渾身のヘッドは相手GKのビッグセーブに遭った。

交代出場
DF
2 マウリシオ 6(74分 IN)
0-0でも優勝を決められるなかCBとして登場。アル・ヒラルのロングボールを撥ね返し、終盤の決勝ゴールへの流れを作った。

FW
21 ズラタン -(84分 IN)
興梠に代わり前線に入る。味方のクリアを身体を張ってキープし、時間を作った。
 
MF
7 梅崎 司  -(90+5分 IN) 
終了間際に投入される。プレーには関われなかったが、優勝の瞬間をピッチの上で迎えた。
 
 監督
堀 孝史 7
出場停止明けのマウリシオも起用できるなか、第1戦と同じメンバーで臨み栄冠を勝ち取った。R・シルバを最後までピッチに残し、決勝点を導いた手腕も見事だった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。