[10.10 キリンチャレンジ杯 日本3-3ハイチ 日産ス]
4日前のA代表初ゴールに続き、2試合連続ゴールを奪った。ロシアW杯本大会まで続くサバイバルレースで猛アピールに成功したはずの日本代表MF倉田秋(G大阪)だが、「アピールできたとは思っていない」と厳しい口調で振り返った。
15年8月5日の東アジア杯・韓国戦以来となる先発出場を果たした倉田は、4-3-3の右インサイドハーフに入ってキックオフを迎えた。立ち上がりから積極的にボールに絡むと、前半7分にFW杉本健勇(C大阪)のパスで左サイドを駆け上がったDF長友佑都(インテル)のクロスに反応。「佑都さんから良いボールが来たので、ファーに流せば何とかなると思った」と巧みにヘディングで合わせてネットを揺らし、先制点を記録した。
さらに前半17分には杉本のパスから最終ラインの裏に抜け出し、再び決定機を迎える。自身のシュートは相手GKに阻まれたものの、こぼれ球を杉本が蹴り込んでリードを2点差に広げた。その後もチームは好機を創出するが、追加点は奪えず。逆に同28分、後半8分にハイチにゴールを奪われて同点に追い付かれてしまい、倉田は同14分にピッチを後にすることになった。
その後、両チームが1点を奪い合い、試合は3-3で終了。「ニュージーランド戦もそうだったけど、得点を奪った後にもチャンスがあったので、そこで3点目、4点目を取り切れないから、こういう試合になった。良くなかったというのは、選手全員が分かっている」と肩を落とした。
自身は代表初ゴールから2試合連続のゴールを記録した。しかし、その得点がチームの勝利には結び付かなかったことで、「まずはチームが勝つことが大事。自分がスタメンから出て、それができなかったのでアピールできたとは思っていない」と悔しさを滲ませた。
(取材・文 折戸岳彦)
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