日本サッカー協会は10月9日、カナダ戦(13日)とチュニジア戦(17日)に挑む日本代表に選出されていたブライトンのMF三笘薫が体調不良のために辞退した発表した。代替選手として、ドイツ2部のニュルンベルクでプレーする24歳のMF奥抜侃志が招集されている。
今年3月から始動した第二次森保ジャパンで、三笘は左サイドのアタッカーとして不動の存在だった。ここまで6試合のうち5戦に先発。出場しなかったのは、4−1と歴史的大勝を飾った先月のドイツ戦から中2日で行なわれたトルコ戦(4−2)だけだ。この試合はドイツ戦からスタメンを10人入れ替え、出場機会が少ない選手を試す一戦だった。
所属するブライトンでのプレーに比べるとインパクトはやや下回るものの、それでも5試合で2ゴール・2アシストと目に見える結果を残し、一気にチャンスを創出するロングドリブルやFK奪取などでも貢献。6月のペルー戦(4−1)で、他の攻撃的選手が次々に入れ替わるなか、90分間ピッチに立ったのは、森保一監督からの信頼や期待だと感じられた。
では、その26歳の穴は誰が埋めるのか。筆頭候補はスタッド・ドゥ・ランスの中村敬斗だ。三笘が欠場したトルコ戦では左サイドで先発を担い、前半だけで2ゴール。6月のエルサルバドル戦でも後半からの投入で代表初ゴールを奪っており、出場したここ2試合で3ゴ―ルを挙げている。
代表デビューを飾った3月のウルグアイ戦は1分のみの出場だったため、日本代表では通算91分間で3得点。驚異的な得点率を誇る。
【PHOTO】カナダ&チュニジア戦に挑む日本代表招集メンバー26人を一挙紹介!
右サイドでの起用が予想される伊東純也とはS・ランスでも両翼を担い、好連係を披露。トップ下に入るだろう同世代の久保建英(レアル・ソシエダ)ともいいコンビネーションを見せており、すんなりプレーできるはずだ。
トルコ戦では、その23歳に代わって後半から左サイドを任された前田大然(セルティック。代替選手は川辺駿)も怪我で不参加が決定しており、選手層にも不安を残す。モナコでの好調ぶりを買われ、カタール・ワールドカップ以来の代表復帰となった南野拓実ももちろんプレーできるが、お勧めはしない。
なぜなら、移籍1年目に不振の喘いだ南野が復調した大きな要因のひとつが、主に右サイドを担っていた昨季から、トップ下(主に2シャドーの一角)へのポジションを移行だったからだ。それは本人も口にしている。
久々に戻ってきたこのシリーズでは、やはりトップ下で見てみたい。序列は久保のほうが上になるため、途中出場か2試合目の先発となるだろうが、今回は中央で使ってほしい。
浅野拓磨や旗手怜央なども左サイドハーフをこなせるが、同様に本職ではない。ニュルンベルクで全9試合に先発し、主に左ウイングで機能している奥抜が初キャップを刻むチャンスも十分にあるだろう。
文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
PCMAX
スポーツトピックス
サッカーランキング
- 1
【日本代表】インドネシア戦大勝で…中国嘆き「日本はUEFAへ行って」「中国は今度0ー5」画像あり
- 2
ジャマイカ戦後に笑顔なかった西川周作「欲を言えば点がほしかった」画像あり
- 3
「日本は中国にとって絶対的な宿敵」 日本代表に『100年に一度』の惨敗をした中国、リベンジを狙うも地元紙悲観画像あり
- 4
「早期本選進出の可能性UP」トップシード3か国の“無敗”快進撃に韓国メディアが注目。充実の森保Jを「“脱アジア級"のパフォーマンスだ」と評価【W杯最終予選】画像あり
- 5
インドネシア戦、影のMOMは鈴木彩艶だ! 日本のピンチを救い、相手に主導権を渡さなかった勝利の立役者画像あり
- 6
柴崎岳が明かした"ベンチからの指示"「このまま追加の失点は避けるように…」【ロシアW杯】画像あり
- 7
久保と守田は別メニュー。日本代表がインドネシア戦に向けて2日目の練習を実施。招集メンバー27人が全員参加【現地発】画像あり
- 8
グループCは2位以下混戦で「泥の組」。“独走”森保Jを韓国メディアも続々報道!「最も完璧な攻守のバランスを誇る」【W杯最終予選】画像あり
- 9
7万人超アウェーのインドネシア戦へ、森保Jが気温32度の巨大スタジアムで前日練習
- 10
【戸塚啓コラム】U20W杯、可能性を切り開くスーパーサブ久保建英の閃き