[画像] 本田、岡崎ら招集外でW杯へのサバイバル加速 ハリル監督「2試合とも違うメンバーで戦う」

新戦力発掘をテーマに掲げる指揮官 「選手に10回ずつチャンスは与えられない」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は28日、10月6日に行われるキリンチャレンジカップ2017のニュージーランド戦と、10日のハイチ戦に向けた日本代表メンバー24名を発表した。新戦力発掘をテーマに掲げる指揮官は、「2試合とも違ったメンバーで戦うことになる」と選手の入れ替えを明言した。

 ハリルホジッチ監督は主将のMF長谷部誠(フランクフルト)をはじめ、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、FW本田圭佑(パチューカ)を選外とした。ロシア・ワールドカップ(W杯)出場を決め、本大会までの残り9カ月間はメンバー入りをかけたサバイバルが加速する。今回の2試合は初選出のDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)を筆頭に、これまで代表で出番の少なかった選手のテストの場となりそうだ。

「2試合とも違ったメンバーで戦うことになる。それぞれの選手にチャンスをつかんでもらいたい。不運なことに、それぞれの選手に10回ずつチャンスは与えられない。選手同士の競争をより激しいものにしたい。ロシアへのチケットを確約できる選手は誰一人いない。それぞれが、それを勝ち取らなくてはいけない」

 指揮官はポジションが確約された選手はいないと断言した。

「W杯での要求は今までより高いものに…」

 今回は負傷で選外となった柴崎岳(ヘタフェ)や大島僚太(川崎フロンターレ)、齋藤学(横浜F・マリノス)も候補だったと、会見では明言している。またクオリティーさえあれば年齢は関係なく、「コンディションが良ければプレーするということ。20歳前後の井手口(陽介/ガンバ大阪)も、34歳の今野(泰幸/ガンバ大阪)が出た試合もある。私は話すだけでなく、実行している」と、ベテランと若手を含めた全ての選手にチャンスがあることも強調した。

「W杯での要求は、今までよりもさらに高いものになる。選手たちのメンタル的な部分で、自分のクラブで良いパフォーマンスを見せなければ、W杯に行けないかもしれないというのを選手に理解してほしい」

 選手たちにとっては、監督に直接アピールする貴重な機会となる。ただの親善試合ではないこの2試合で輝きを放つのは、果たしてどの選手だろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images