来年のU-20ワールドカップに向けた“アジア1次予選”に相当するAFC U20アジアカップ中国2025予選が9月25日から開幕する。
U-19日本代表はトルクメニスタン、ミャンマー、キルギスの各U-19代表と同居するI組に入り、キルギスの首都ビシュケクでの3連戦に挑む。初戦の開幕を前に24日には大会前日記者会見が実施され、船越優蔵監督と市原吏音主将が意気込みを語った。
「良い準備ができている」と英語で切り出した船越監督は「難しいグループに入ったと思っている」と3連戦のどれも厳しい戦いになるという展望を語り、特に初戦で対戦するトルクメニスタンについて実際に映像をチェックした上で、「非常に手強い」という感触を持ったことを明かした。
「素晴らしいカウンターアタックを持ったチームだと感じた。フィジカルも強いし、何より強固なメンタリティーがある。主導権を握りたいと思っているが、注意しないといけない」(船越監督)
一方、市原は「完璧な準備ができているので、明日の試合は楽しみにしてもらいたい」と力強く語ったほか、キルギスの環境面について「あまりストレスは感じていない」と語った。
「食事も対応できているし、時差も少ないですし、本当にノーストレスでやれている。それはキルギスの人たちにも感謝したいです。あとは自分らがピッチの上で表現するだけかなと思っています」(市原)
会場となるドレン・オムルザコフスタジアムは天然芝と人工芝の混合ピッチで独特の環境となるが、実際に公式練習でボールを蹴った選手からは、ボールが転がりやすく、意外にやりやすいという反応も聞かれた。このあたりはやりながら適応していく形になりそうだ。
中1日での3連戦となる今大会。メンバーを入れ替えながら戦うことになるのも確実となる。勝利を狙うのは当然として、来年のU-20W杯、そして2028年のロス五輪に向けて、あらためてチームの底上げを図っていく場となる。
(取材・文 川端暁彦)
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