7月の正式公開を受けて、「帰ってきたGoogle Glass」 こと Glass Enterprise Edition の販売が始まりました。

業務用ウェアラブルソリューションの Streye は自社サービスのLite版アカウントや1年分の利用権を同梱して、Glass エンタープライズエディションを一台 1550ユーロ、約20万円で販売しています。

メガネ型コンピュータ (Google) Glass復活。プリズム大型化や駆動時間延長、業務用として販売

約2年の非公開テスト期間を経て2017年7月に正式発表された Glass Enterprise Edition は、かつて「Project Glass」や Google Glass と呼ばれたメガネ型ウェアラブルコンピュータの新モデル。

旧型がアプリ開発者や、各分野でウェアラブルの可能性を模索するユーザー向けの有料ベータテスト版「エクスプローラー・エディション」であったのに対して、新型「エンタープライズ・エディション」はさまざまな現場作業向けなど業務用ソリューションありきの法人向け製品になりました。

旧型に較べて、ハードウェア上の改良点は大きくなったプリズム(ディスプレイ)、Atom採用で演算性能向上、ストレージ倍増、バッテリー50%増、折り畳みや防塵性能など。

ハンズフリーの双方向映像・音声通信機器としての基本性能は上がりましたが、名前のとおりエンタープライズ向けなので個人がデバイス単品を買うことはできず、Alphabet (Google親会社) のパートナー各社からソリューション込みで購入が必要になります。

自社サービス込み一台20万円で販売する Streye は、ITサービスや医療、製造、保険などさまざまな業界にウェアラブルを使ったリモートサポートや双方向通信を使ったソリューションを提供する企業。

ハンズフリーでマニュアルや捜し物や手順を参照したり、着用者の見ているものをリモートに送って分析したり等々、地に足がついた業務効率改善サービスのようです。

販売ページによれば、納期は今のところ15日から30日程度。個人に売ってくれるかは分かりませんが、そもそも個人向けではなく、基本的な写真や動画撮影、文書参照、ライブ動画配信といった機能を除き、コンシューマー向けアプリは提供されていません。