▽ミランは8日、セリエA第18節延期分でボローニャとのアウェイ戦に臨み、1-0で辛勝した。ミランのMF本田圭佑はベンチ入りも出場機会はなかった。

▽3日前に行われた前節サンプドリア戦をPK弾で0-1と敗れて公式戦4連敗となった7位ミラン(勝ち点37)は、ユベントスとのスーペル・コッパで延期となっていたボローニャ戦に向けて、サンプドリア戦のスタメンから3選手を変更。退場したホセ・ソサに代わってロカテッリが先発に戻った。

▽前節ナポリに1-7と大敗した13位ボローニャ(勝ち点27)に対し、ミランがボールを保持すると開始5分に決定機を演出。ロングフィードに反応したデウロフェウがクラウスのヘディングでのバックパスをカット。ボックス左に侵入してシュートしたが、GKのセーブに阻まれた。さらにルーズボールをパシャリッチがボレーで狙うも枠の上に外してしまう。

▽良い入りを見せたミランだったが、カウンターを狙うボローニャに16分、ヴェルディの枠内シュートでゴールを脅かされると、21分に大ピンチ。ボックス左へドリブルで侵入したクレイチにシュートを許したが、GKドンナルンマが好守で凌いだ。

▽30分には負傷したロマニョーリに代わってサパタを投入せざるを得なくなったミランは、37分に追い打ちをかけるように、ジェマイリの突破を止めにかかったパレッタがボックス手前でファウルを犯し、2枚目のイエローカードを受けて退場となった。

▽ロカテッリをセンターバックに下げて対応した10人のミランはハーフタイムにかけても押し込まれ、クレイチのヘディングシュートやジェマイリの枠内シュートでゴールに迫られ、劣勢の中で前半を終えた。

▽後半からロカテッリに代えてセンターバックのグスタボ・ゴメスを投入したミランは、ボローニャの分厚い攻めの前に劣勢が続く。すると59分にはクツカがナジの足を踏みつけて2枚目のイエローカードを受けて退場となってしまう。

▽まさかの9人となったミランはバッカに代えてポーリを投入。しかし、65分にも大ピンチを迎える。左クロスをゴール至近距離のクレイチに合わせられたシュートが枠を捉えた。だが、GKドンナルンマがビッグセーブで阻止する。

▽凌いだミランは69分にカウンターに転じると、デウロフェウのラストパスを受けたボックス左のパシャリッチのシュートはGKの守備範囲に飛んでしまう。そして、ポーリが右ヒザを負傷し、交代枠を使い切っていたこともあって実質8人での戦いを強いられたミランだったが、89分に値千金の決勝ゴールを奪う。右サイドをデウロフェウが突破すると、DFの股間を抜いてラストパス。これをゴール前のパシャリッチが押し込んでミランが先制した。これが決勝点となってミランが劇的勝利。公式戦連敗を4で止めている。