中東のクウェートでは、不倫は大罪だ。不倫が立件となると実刑判決を受ける場合もあり、さらに刑務所での過酷な労働を課せられる場合もあるという。このほど、ある家庭の妻が聞き慣れない言葉をオウムが話しているのを耳にして夫の不倫を疑ったことが英紙『Metro』で報じられた。

クウェート市のある家庭で、飼っているオウムが何やら甘い言葉を繰り返し話すようになった。その言葉の数々は自分がこれまで夫から聞いたこともないような言葉だと思った妻は、夫と家政婦の不倫を疑った。

妻はオウムが話している言葉を録音し、それを証拠として警察に持ち込んだ。もしオウムの言葉が夫による妻以外の女性に向けた発言であり、不倫が立証されれば夫はその不貞を厳しく咎められることとなる。しかし運は夫に味方した。裁判ではオウムがテレビやラジオから聞いた言葉を繰り返しているという可能性がなきにしもあらずということで、オウムの発言が夫の吐いた言葉だとは証明できなかったのだ。

それでも妻は自分が仕事から予期せぬ早い時間に帰って来た時に、夫がソワソワするような素振りを見せたことが何度かあったと夫の浮気を主張した。しかし確かな目撃者がいないことから、オウムの発言も証拠立件には至らなかった。

オウムが人間の不貞を暴露するという事件は、2006年にイギリスのリーズでも起こっている。

飼い主のクリスさんは8年前からオウムを飼っていた。彼はスージーさんという女性と知り合い1年前から同棲を始めたのだが、スージーさんは職場の同僚ギャリーさんとも関係があり、家に彼を引っ張り込んで情事に励んでいた。

スージーさんの電話が鳴るとオウムは「ハーイ、ギャリー」と言うようになり、テレビやラジオで「ギャリー」という名前が出るとキスの音を出すようになった。オウムがそれを繰り返すようになったため、クリスさんはスージーさんに「ギャリーって誰だろう」と問いかけたが、スージーさんは「さぁ、知らないわ」ととぼけていたという。

しかし「ギャリー、愛しているわ」という言葉をオウムが放った時、スージーさんが激しく動揺したことでクリスさんはついにスージーの浮気を確信、家を出て行った。

クウェートのニュースは、世界各地でヘッドラインニュースとして報道されたという。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)