中国では日本に対する誤解が数多く存在する。例えば、日本人女性は結婚すると専業主婦になり、夫が帰宅すると正座して迎えると思っている中国人は少なくようだ。なぜなら、中国メディアがそのように報じているためだ。

 インターネットが発達し、情報の伝達速度が上昇したとはいえ、中国が日本に抱くイメージは今なおステレオタイプのものが多いようだが、中国メディアの捜狐はこのほど、中国人が日本人に対して抱いている誤解の数々について紹介する記事を掲載した。

 記事がまず挙げたのは、「日本人は床で寝る」というものだ。日本人は床に直接寝ていると誤解する中国人もいることを指摘し、「日本人は直接床に寝ているわけではなく、床に布団を敷いて寝ている」とし、布団の画像を掲載。また、「日本にもベッドはある」と説明し、ベッドで寝る日本人も多いことを指摘した。

 また、「日本人は非社交的で不親切」との誤解があると紹介する一方、多くの日本人は親切であり、社交的であると反論し、不親切な人はどこの国にもいるが、日本では少数であると解説した。さらに、「日本は古い習慣を守る国」であるとの誤解もあると紹介。日本は風習や伝統文化を守りながらも、新しいことも積極的に取り入れる先進的な国家であると説明。反対に中国は急激な発展や開発の過程で、伝統文化や遺産が破壊されており、古い文化と新しい文化の共存に成功していないのが現実だ。

 最後に記事が挙げたのは「日本では伝統食が日常的に存在すること」という誤解だ。例えば「日本人は全員寿司が作れる」、「日本のファーストフード店で寿司が売られている」といった内容だ。中国人の多くは「日本人は誰もが握り寿司を握れる」と思っているらしい。また、中国ではケンタッキーフライドチキンで米や粥のセットが販売されていることから、日本でも寿司がファーストフード店で買えるとの発想に繋がっているのではないだろうか。

 些細な誤解は大きな問題にならないが、深刻な誤解は相手国に対するイメージを大きく損なうことにつながる。中国人が今でも日本に対して多くの誤解を抱いていることには驚きを禁じ得ないが、そうした誤解を解消する意義ある記事だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)