<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇29日◇宮崎カントリークラブ(6,448ヤード・パー72)>
 今季の最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は申ジエ(韓国)の圧勝で幕を閉じた。この結果、今季の賞金ランク上位5名は海外勢に。さらにメジャータイトルは6戦連続で海外勢が獲得した。
上田桃子の今シーズンを写真館で振り返る!
 米国で6年間戦い、世界を知る上田桃子は「海外にでるのは勇気と覚悟が必要。上位の5人はまずそれを持って戦っていることをみんな感じないと」と海外勢の強い精神面を評価。自身も海外にいたときは「心が粉々になるまで悩んだり、苦しんだりした」、その中で結果を出している選手たちから見習う点はあると主張した。
 その上で「日本人選手が勝てない責任は感じていました。そういう気持ちがなれけばもっと楽にプレーできたのかも知れないけど、いろんな責任を負って自分がどれだけできるかをゴルフ人生の目標にしているので」と話した上田。海外勢のことはリスペクトしているが、日本人ももっと頑張らないといけない。今季は安定感はあったが未勝利に終った。日本人トッププレーヤーとしての責任と自覚を胸に「来年は悔しい思いをしないようなシーズンにしたい」と決意を語った。
 日本勢最高位の賞金ランク6位に入り、初の“1億円プレーヤー”となった渡邉彩香。しかし、「ボミさんとは倍以上の差。実力の差を痛感した」と喜びよりも悔しさのほうが大きい様子。賞金ランク5位以内に入れば海外メジャーの出場権も得れたが、残念ながらそれも無しに。上位陣との差を縮めるために必要なのは「セカンドショットの精度」。飛距離でアドバンテージを取り、それから「チャンスにつけられればもっともっとやり合えるし、プレッシャーもかけられる」。渡邉は世界を狙える大型プレーヤー、このオフにショットに磨きをかけ、来季はボミらとの差を縮められるか。
 今季は海外勢が37試合中22試合で優勝。これ以上、海外勢の活躍が続くようならば今は大勢いるファンが離れてもおかしくはない。海外勢が勇気と覚悟があるなら、上田や渡邉には責任と自覚がある。きっとこのオフに自身に足りないものを補い、さらに強くなって戻ってきてくれるだろう。
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