富士通がマルチキャリア対応のMIL規格準拠なMVNO向けスマホ&タブレットを発表!
既報通り、富士通は6日、都内にて「富士通ユビキタスプロダクトビジネスグループ新商品発表会」を開催し、ビジネスや文教市場、個人向け製品のセキュリティーへの取り組みを説明するとともにメーカーブランドのSIMフリースマートフォン(スマホ)「arrows M02」およびタブレット「arrows Tab M01T」を発表した。

arrows M02は仮想移動体通信事業者(MVNO)向けの製品で、NTTドコモ(以下、ドコモ)から発売されているミドルレンジクラススマホ「arrows Fit F-01H」とほぼ同スペックとなり、arrows M02に指紋認証を付けたものがarrows Fit F-01Hと考えればわかりやすく、上記写真の左がarrows M02、右がarrows Fit F-01Hでカメラ下の指紋センサーの有無が異なる。今回はこの発表会の内容とarrows M02およびarrows Tab M01Tを写真および動画で紹介していく。


はじめに登壇した富士通 執行役員 パーソナルビジネス本部 本部長の竹田弘康氏は「不正侵入や情報流出の事故の原因はヒューマンエラー」だと述べた。そして、パスワードの定期更新や厳重な機器の持ち出し管理ルールがあっても起きてしまうことに触れ、同氏は「利用者を第一に考えたヒューマンセントリックを特徴としたセキュリティーを推進、独自技術でヒューマンエラーをカバーし、ユーザビリティーを損なわない高度なセキュリティーを実現する」と富士通のセキュリティーに対する取り組みについて語った。



セキュリティーについてはこれまで富士通は「静脈認証」をはじめとする生体認証技術に取り組んできたが、これによってセキュリティーが強化されるとともに、パスワードの流出もないことを強みとしている。新たにスマホでは夏モデル「ARROWS NX F-04F」から眼の虹彩認証も導入しており、今冬モデル「arrows NX F-02H」も対応している。


続いて、同社 執行役員 モバイルフォン事業本部 本部長の田克美氏はモバイルフォン新商品を紹介した。同氏は「富士通の技術は派手なものではなく、人々には気がつかない部分で働いている技術がある。スマートフォン、タブレットもそういった技術で支えることが重要な時期に来ている」と語り、新たに小文字になってリニューアルされた「arrows」シリーズは4つのポイントで心地よさを追求していくと説明した。






セキュリティーの面では、生体認証による使い安さがスマートフォンの画面ロック利用率を生体認証非搭載モデルの約3倍となり、個人のセキュリティーが向上しているのだという。2015冬モデルからMIL規格14項目に準拠させたことで、落下やポケットに入れて画面が割れてしまうなどの不安を払拭するする試みが成されていることを明らかにした。




arrows NX、arrows Fit、arrows Tabのコンセプト
プレゼンテーションの後には発表会場にて今回発表されたarrows M02とarrows Tab M01Tの展示も行われていた。


arrows M02前面。約5.0インチHD(720×1280ドット)有機ELディスプレイを搭載


背面には富士通のロゴ。カラーはホワイトとブラック(この他、mineo向けにピンクも用意)


右側面にはボリュームキー(写真=上)、左側面にはmicroSDカード、SIMカードスロット、電源キーがある(写真=下)


上面にはイヤホンマイク端子(写真=上)、下面にはmicroUSB端子、ストラップ穴がある(写真=下)
aroows M02のホームスクリーンは新たに「Leaf UI」が搭載されており、面倒な操作をしなくても着信履歴が確認でき、アプリ一覧(ドロワー)がない初心者でも分かりやすいものとなっている。arrows M02を実際に操作してみているところを以下の動画にて紹介しておく。その他の詳細な製品情報は「富士通、SIMフリーでMIL規格準拠のタフネスなスマホ「arrows M02」とタブレット「arrows Tab M01T」を発表!10月下旬よりMVNOなどから販売予定 - S-MAX」を参照して欲しい。

【富士通 arrows M02 紹介動画】

動画リンク:https://youtu.be/Zsln1r1sqwc


一見普通のタブレットだがこちらもMIL規格準拠のarrows Tab M01T


背面には富士通のマーク


立てかけて使用しても滑らないよう下面2に箇所にラバーを貼った「グリップエッジ」がある


滑らすようにしようとするとグリップエッジが突っ張ってくれることが確認できた


マルチアカウント機能で、ユーザーごとに使用できるアプリや時間帯、使用時間の制限を設けることも可能だ


こちらはドコモ向けのarrows NX F-02Hの素材。ナノテクファイバーを2枚樹脂で成形することで折れに対する耐久性が向上


板状に加工されたナノテクファイバー。こちらはアイリスグリーンに使われているもので、これをグリーンに塗装しているのだという


機械によって1点に荷重をかけ続けるデモも行われていた


鍋は加重で徐々に変形していったが、arrows NX F-02Hはまったく変化なし


文教向けの堅牢性の高いWindowsタブレット「Q506/ME」は机の狭いスペースにおいても滑り落ちないよう工夫がなされている。落下した場合でも画面が割れないようベゼル部分に工夫が凝らされている


標準添付のスタイラスペンとはことなる六角形で持ちやすいスタイラスペンの展示もあった。持った感じは軽いボールペンのようで標準のスタイラスペンより圧倒的に握りやすい

【富士通こだわりのペンの書き味】

動画リンクhttps://youtu.be/K6_i5dcKhyY

記事執筆:mi2_303


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