8月2日に行なわれた北朝鮮戦での敗戦から一夜明け、8月3日の練習を終えた6選手のコメントをお届けする。
宇佐美貴史(G大阪/FW)
――昨晩の敗戦を振り返ると?
「ああいう(高さを活かしてくる)相手に対して、どうやって守っていくかを学んでいくしかない。僕は守備の人間ではないですけど、攻撃側の選手として言うなら、あと2、3点決めておかなければいけなかったと思う」
――アジアの格下相手に結果が出ていない理由は?
「守備の問題もあると思いますけど、やっぱり攻撃ですね。今回も1点しか取れていない。どう決め切るのかという力を伸ばすしかない。攻撃が一番の防御になるとも思うので、2、3点取れば相手を諦めさせることもできるんじゃないでしょうか」
川又堅碁(名古屋/FW)
――北朝鮮戦は酷暑のなかでのプレーとなりました。
「(どんなコンディションでも)勝たないといけない試合だった」
――日本でプレーしている時より身体が重いとか、感覚の違いは?
「それはありましたが、チャンスがあったなかでゴールを取れなかったら勝てない。次のチャンスは完璧に決め切れるようにしたい」
――左足に持ち替えた場面のことでしょうか?
「あれは右でも良かったけど……。余裕を持ってプレーしていたなかでのミスだった。焦ってミスしたわけではなくて、DFが来るのを分かっていたから持ち替えたけど、そのまま右足で素直に打っておけばもうちょっと違う結果になったかもしれない」
――ポストプレーを意識し過ぎているようにも見えました。
「ワンタッチで上手く落とす場面と、もっと裏で抜けたりキープする場面。そのあたりをもっと上手にできないと、後ろからの上がりはなかなか厳しいかなと思う」
――相手が前からプレッシャーをかけるとロングボールが増える。そういう時には全部収めるより、裏で受ける形をチームとしてやってもいいのでは?
「(相手DFラインの)裏を狙う意識は少なかったかなという気はしますね」
――敗戦から一晩経って、試合をどう分析していますか?
「前半のチャンスをものにできなかったことで、試合の流れを渡してしまった。こういう暑さのなかでは、点差が離れれば離れるほど相手も精神的にキツくなるから、決定機を決め切れないとダメだったって感じですかね」
――ハリルホジッチ監督は「得点を取れる選手が必要」と言っていました。もっとアピールしたい気持ちはありますか?
「それはもちろん。ゴールを決めないとFWとして(中国に)来ている意味がない。次のチャンスは決めます」
――自身が得意とするピンポイントで合わせるプレーが出しにくい環境だったのでしょうか?
「受けに回りすぎて、大仕事ができる場所に入り込めていない。真ん中で勝負できるように、ポジショニングの修正が必要。自分のところにボールが入った時にサイドハーフやSBが上がれるようにできたら、もうちょっと中で勝負しやすくなるはず」
――CFのライバルとなる興梠選手の印象は?
「ひとりでも突破できるし、周りも使える。技術があって、裏への抜け出しも上手い。タイミングとかDFの外し方を盗んでいきたいと思います」
――興梠選手より上回りたいポイントは?
「ゴール前の強さや競り合い。(相手DFと)勝負するところでは負けたくない」
――次に向けての意気込みを。
「ゴールを決めて、チームの勝利に貢献したいです」
米倉恒貴(G大阪/DF)
――A代表として公式戦の雰囲気をどう感じましたか?
「独特なものがあります。監督も細かいところまで見ていますし、練習から一秒たりとも気を抜けない。質の高い練習ができています」
――戦術面の理解は?
「戦術理解っていうほどまだ練習をこなしてないんですけど、ミーティングで監督が言っていることを常に意識してやろうとしています」
――練習での新たな発見、気付かされた部分はありますか?
「みんなハイクオリティなので、一瞬も気が抜けない。ただ、日本を背負っているわけですから、それが当たり前かなと思います」
六反勇治(仙台/GK)
――次の試合ではチャンスが欲しいのではないでしょうか?
「そうですね。今の段階では(スタメンが)決まってないと思うので、練習でアピールしていきたいし、(アピールを)やらなきゃいけない立場なので、しっかり練習していきます」
――昨日の試合を振り返ってください。
「結構(一緒にプレーを)やったことのないメンバーもいました。それでもチームとしてまとまってはいるので、勝ってもっと良くなるようにしたいと思います」
倉田 秋(G大阪/MF)
――この先の戦い方について、どう考えていますか?
「チームとして全員でひとつになって戦っているイメージがある。昨日の11人だけでは絶対に3試合持たないし、戦えないと思う。出られなかったメンバー、途中から出たメンバーは『自分が出たらやってやる』と全員が思っているはずだし、チャンスがある時に一人ひとりがそれを掴めば良い」
柴崎 岳(鹿島/MF)
――昨日の試合を振り返ると?
「自分たちのコンディション的な側面もありましたけど、それでも結果を出さなければいけなかった。もっともっと意思統一できたと思うので、そこは話をしなければ。チームとしての方向性を定めなければいけません」
――ボールを持った時に、縦に行くのか時間を作るのかを判断できる人がいれば良かったかなという印象があります。
「裏のスペースには相手がいたと思いますし、得点のチャンスも何回もあったので、攻め方が間違っているとは思いません。ただ、そこの精度を詰めなければならないし、もちろんそれ(速い攻撃)だけではいけません。しっかりとゲームメイクしなければならなかったですね。試合を通して自分たちの時間は少なかったと思います」
――それを増やしていくために必要なことは?
「出ている選手によってですけど、特長を活かした攻め方をしたい。時間帯によってのゲームメイクもそうですし、監督の目指す縦に速いサッカーも効果的なのは間違いない。そこの質と精度をチーム全体で上げることと、この暑さでコンディションもまばらな状態なので、チーム全体としてどういう守り方をするのかを全員が意識する必要があります」
PCMAX
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