日本代表は15日、翌日に行われるロシア・ワールドカップ、アジア二次予選初戦のシンガポール戦に向け、前日練習に臨んだ。

 練習後、報道陣の取材に応じたGK川島永嗣は、「ブラジルW杯から1年が経って、アジアカップもありました。ここまでやってきた中で、自分たちとしては、ブラジルでの結果がすごく心に残っている部分はあります。でも明日から新たな自分たちのチャレンジが始まりますし、もう一回自分たちが積み重ねてきたものだけじゃなくて、『もっともっと自分たちが上に行くんだ』という気持ちをしっかり出して明日の試合に臨みたいです。新しい自分たちを積み上げていくきっかけの試合にしたいなと思います」とコメント。試合への意気込みを語った。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、選手への改善点や要求を密に伝えるよう努めているが、「監督から言われたことをどんどん、どんどんチャレンジして、今まで自分たちもなかったアイデアをゲームの中でもそうだし、試して自分たち自身向上できるかだと思います。明日もそうですし、自分たちが高いレベルでやる中で答えは常に1つではないし、そういう中で監督、選手含めて話し合いを持つことも大切だし、お互い意見をぶつけることによってより良い価値観が生まれていけばいいのかなと思います」と、指揮官の声に耳を傾け、選手同士高め合っていくことの重要性を説いた。

 シンガポールは日本にとって格下の相手と見られているが、「サッカーにやはり絶対はないですし、格下とされるチームでも“格上のチームに勝つ”ことは醍醐味でもありますよね。向こうのモチベーションというのは逆の立場だったらすごく高い」と、警戒感を口にし、「自分たち自身もそういうことを想定した中で対応を考えていかないといけないかなと思います」と気を引き締めている。