パンツを見たら人類滅亡!?−−フジテレビ“ノイタミナ”にて放送中のアニメ『パンチライン』のオープニング・テーマとして、中川翔子とでんぱ組.incによる史上最強のオタクユニット“しょこたん♥でんぱ組”が、4月29日にシングル「PUNCH LINE!」をリリース。既存のアイドルの枠に収まることなく、オタクカルチャーを世に発信する電波塔としても活躍する二組に、出会いから、ソロとグループとの違いや互いの共通点、作詞・作曲を手がけた“ヒャダイン”前山田健一からのメッセージ、パンチラに込めた想いなどを聞いた。
――中川翔子さんとでんぱ組.incの皆さんは、お互いの存在を最初に知った時の印象はいかがでしたか?
中川:友人のmeg rockちゃんが「今度、でんぱ組.incというアイドルの曲を書いて、可愛いから聴いてね。」って教えてくれて、聴いたのが最初だったと思います。オタクが集まっていて、こんなに可愛くて、パフォーマンスも斬新で、楽曲もすごいなって。
初めて会ったのは香港だったんですけど、フェスとか色んな所でお会いするようになって。もがちゃん(最上)とは、たまたまお会いする機会があって。怖れ多くも「LINE聞いていいっすか?」みたいな、LINEのおかげで話しかけるチャンスをいただいて。「ご迷惑かな?」と思って、なかなか送れなかったんですけど、スタンプの存在にも助けられました。
でんぱ組.inc:(笑)。
中川:「いつか、ご飯行けたらいいですね。」とか話してたら、今回まさかのコラボでビックリ。一回ライブして終わりじゃなく、我が身が滅んでもずっと残るアニソンのオープニングで、ものすごく感動しました。
一人っ子で生まれて、一人遊びが得意になってしまって、学生時代も芸能界でもずっと“ぼっち”な人生で。みんなで何か一つのことを頑張るという経験をしてみたかったけど、中学の卒業文集でも顔が半分見切れている写真が載っただけで、ずっと孤独死すると思ってたのに。学生時代に叶わなかったことが、このレベルになって、こんな最高な形で叶って幸せです。
でんぱ組.incは、みんなマイペースを保ちつつも、プロフェッショナルモードに入ると、ダンスパフォーマンスもバシッと決まり。怒濤の忙しさの中で、キラキラ、ワクワク、ニコニコしていて自然体で。何もかもが格好良いですし、運動量もすごて…。あ、長くなっちゃって、ごめんなさい。ちょっと黙ります(笑)。
でんぱ組.inc:いやいや(笑)。
最上:最初に海外で会った時は、まだ全然しゃべったことも無いし、神として崇めていた方だったので。僕すごく緊張してて、話しかけたいけど話しかけられなかった所を、しょこたんの方から話しかけてくれたので、「えっ!めっちゃ嬉しい。」と思って一緒に写真撮ったり。「良かったら、連絡先教えてください。」と言われた時も、「いいのかな?」みたいな。緊張しながらLINEを送り合って、「ご飯行けたらいいですね。」みたいになって、「どう返信していいんだろう?」という時にスタンプが!
中川:スタンプ助かる!
最上:毎回お互いに、一文送ってスタンプというのをドキドキしながらやりつつ。そこからフェスとかで共演することも多くなって、ライブを観てくださったり、僕たちも観たりというのがあって、今回のコラボの話がきて。その話も、決定する前にしょこたんから「コラボするらしいという話を聞いたんだけど、できたらいいね。」とずっと言ってたのが、ちゃんと形になって、「やった!」って。ミュージックビデオとかも一緒に撮って、段々、仲が深まってきました。
相沢:ディアステージというお店があるんですけど、私とか、えいたそ(成瀬)とか、みりんちゃん(古川)とか、アニソンが好きな女の子たちだったり、ファンの方もみんなしょこたんの曲を知っているので、カバーさせてもらって、ライブで一緒に盛り上がったり。アニソン歌手で憧れの存在だったので、ビックリというか、光栄というか。
成瀬:ブログも読んでたし、本も買ってるし、『アイシールド21』(2005〜2008年)も観てたし。憧れていたので、あの頃の自分が知ったら、大喜びすると思います。
中川:ひゃー!恥ずかしい。こちらこそでございます。
――レコーディングやPV撮影など、一緒に活動されてみていかがですか?
相沢:PV撮影が、朝から夜まで一番長くお仕事したので、一緒にご飯を食べたり、談笑したり、自分の好きなことをする時間があって。改めて「オタクだな!」と確認しました。
中川:その日は、パンチラを突き詰めて、形に残す、刻むというか、パンチラという言葉を解き明かす日だったので。下から風を吹き上げられて「ワッ!」ってなったり、一日中笑ったり、お菓子食べたり、ご飯食べたりしている内に、「なんて居心地の良い場所だ!学生時代に妄想していた理想の形が今日ここにある。」という感じでした。
みんな、すごくしっかりしていて。普段はゲームとかアニメの話をして笑ったりしてるけど、お仕事モードになると、自分の個性と笑顔を無限に、魔法みたいに、「これがプロのアイドルなんだ!」と教わりました。だけど、誰かがしゃべっている時にスマホをいじってる子もいたり、自然体で、フリーダムな空間だったから、感動したんですよね。
古川:嬉しい…(笑)。
――中川翔子さんとでんぱ組.incの共通点や、違いは何だと思いますか?
古川:似てる部分は、しゃべり方と、笑い方がオタクだなと。すごく親近感が沸きました。
中川:しゃべり方、直らないもん。好きなことについてしゃべる時とか、つい早口になったり、猫背になったり(笑)。
成瀬:笑う時に「デュフフ」って。
一同:なっちゃうんだよねー。
最上:しょこたんいわく「加速してる」らしい(笑)。
中川:あと、でんぱ組.incの振り付けをしてらっしゃるYumiko先生にも感動しました。私は、ピンクのメンバーカラーをお借りして、すごく難しいフォーメーションの中で、一人だと甘やかされて。こんなに激しいダンスをしたのは史上初なんですけど、大変な難しい動きも、みんなすぐに覚えて。ピンちゃん(藤咲)はずっと踊ってたけど、みんな努力の人なんです。オタク=運動できない、じゃなくて、体育が苦手な人たちには絶対見えないですね。
でんぱ組.inc:(笑)。
中川:初めて音楽番組でフォーメーションをやって、本番にバシッて合った瞬間、「これがグループみんなで、努力して完成させるということなのかっ!」って。私は真ん中で動いちゃいけないにしても、「覚えられない!」とか言ってる場合じゃない。全てが新しい、初めての景色で、プロフェッショナルの底力というか。何もかもが激しく、経験値で、武者震いでございます。
相沢:いやぁー、そんなに言ってもらえて。
夢眠:私たちは6人なので、誰かがミスっても誰かがフォローしてくれたり、ちょっと甘えちゃってる部分があるのに、しょこたんは今までずっと一人で戦って、ものすごい責任感でやってきたんだなと思って。あと、例えば雑談する中で、鳴っていた音楽が何かのゲームのBGMに似てた時に、6人で「あそこの、どこのシーン」とか、しゃべれるけど、しょこたんは「今まで脳内で再生して、飲み込んでたのに、みんなが口に出してることがすごい!」って喜んでくれて。今まで一人で思ってたことを、今回7人で共有できるのは、すごく楽しいですね。「いっぱいしゃべれるといいな」って、その時に思いました。
中川:「音にしてもいいんだ!」という、すごい革命。
でんぱ組.inc:(笑)。
相沢:レコーディングの時に、7人で歌っても、声質が一人も被らなかったので、すごく面白いなと思ったんですけど、しょこたんは一人三役ぐらい、色んな声で歌ってて。いつもアニソンシンガーとしての、しょこたんらしい感じの声を聴いていたので、それだけじゃなくて、こんなにも色んな声で、色んな表現ができて、それがこの一曲に入っていてすごいなと感動して。「ここ好きですぅ〜」みたいな話をしてました(笑)。
夢眠:もう「バカーん」が最高で。ザ・お色気みたいな所をサラリとやってらっしゃって、感動しました。
中川:今までロックな曲を歌う時と、甘い感じの曲を歌う時とで、曲調によって全然声が変わるというか。ライブで育っていくことはあっても、「これがしょこたんの声ですね」という、パンチが無いのが大きな悩みで。でんぱ組.incの曲で、みんなの声を聴いていると、「ここ、もがちゃんだ」とか「ここ、みりんちゃんだ」とか「ここ、ピンちゃんだ」とか、個性がすごくあって。表情でも、動きでも、生き方でも、全部「自分はこれ!」っていうのがハッキリあるのが、格好良いなと思って。
ちゃんと7人になった意味が無いといけないけど、声で分かるようにって、どうすればいいのかな?って悩んで。難しかったんですけど、アニメのアフレコに近い感じで、歌ったかもしれないですね。ヒャダインさんの作り方が、みんなの声を分かりやすく、ちゃんと音に仕上げてくださっているのもあるんですけど。「いやーん」も「バカーん」も、正解って何だろう?って思うんですけど、色々と試してみて。みんなキャラクターが立っているから、斬新で、勉強になりましたね。
――でんぱ組.incの皆さんは、今までにもヒャダインさんとお仕事をした経験があると思いますが、今回はいかがでしたか?
夢眠:ヒャダインさん、楽しんでるなぁ〜、楽しい仕事だったのかなぁ、みたいな(笑)。すごくハジケてくれたなと思いました。
相沢:一生分の「パンチラ」を言ったかな(笑)。
――男性が書かれた歌詞を、女性の皆さんが見ると、どうなんですか?
相沢:すごく少女、可愛い。
夢眠:乙女(笑)。
最上:別のレコーディングでヒャダインさんに会った時に言ってたのは、「オレの方が多分、でんぱ組.incより女子力が高い!」って(笑)。
夢眠:もう、そういうことばっかり言ってくるんです〜。
最上:「はい、その通りです!」って(笑)。
――皆さん、女子力、低いんですか?
でんぱ組.inc:いやぁ〜。
夢眠:そんなつもりは無いんですけど(笑)。
でんぱ組.inc:ヒャダインさんが高いんです。
相沢:いつもすごくて、仮歌を6人の声真似でレコーディングして、送ってきてくれるんですよ。で、それが似てるんですよね。もう、なんだよー!みたいな(笑)。
夢眠:それでいいじゃん!
――パート割は最初に決められてるんですね。
夢眠:多分、意識して作ってくださったんじゃないかなというぐらい、ガッツリでした。
――今回に限らず、でんぱ組.incの他の楽曲でもそうなんですか?
最上:ヒャダインさんの時は「この子だから、これを歌う」みたいな歌詞をハメてきてくれるので。代わりは無い!みたいな。
夢眠:メンバーチェンジ出来ないようにされてるんですよ。「お前ら、ヤメれないからな!」と言われるぐらい。歌詞の、ねむ(夢眠)の所に「ねむ」って入ってたり、他の人が歌えないようになってるんです。
――女性の皆さんから見て「パンチラ」って、どうなんですか?
古川:今までに無いから、どうなんだろう? これを普通に聴く人はどう思うのかな?と思って。
夢眠:聴いて、どうですか? 恥ずかしいですか?
――仕事なんですけど、会社でPV観れないですね(笑)。
一同:(笑)。
夢眠:隠して観ないといけない。
古川:確かに。PVはちょっと、いかがわしいものを観るかのように(笑)。
相沢:男の子はそうかもしれないんですけど、女の子からしたら、今回すごく可愛くて、爽やかな中にパンチラという要素が入ってるから、ちょっと面白おかしくて。「これ可愛くない?」みたいな感じになるんじゃないかなって勝手に予想してるんです。
夢眠:これを機に、女の子のパンチラブームが起こって、社会現象になるかもしれない。
最上:なるかなぁ〜?
相沢:これを、春に出すというのは、やっぱりね…。
夢眠:春風に、想いを乗せて。
最上:なんか、面白いこと言ってるし(笑)。
藤咲:今回は、『パンチライン』というアニメのタイアップがあるからこそ、PVができたので。両方合わせて美味しいみたいな。面白いんじゃないかなと思います。
成瀬:アニメの内容にもすごく合ってるんですよ!オープニング映像も観たんですけど、ぴったりハマってて。これは単なるタイアップじゃなくて、ちゃんとアニメのために作られたアニメソングのカテゴリに入れたなと思いました。
――6月17日にリリースを控える、でんぱ組♥︎しょこたん「続・PUNCH LINE!」はどのような内容に?
古川:でんぱ組.incの次のシングルに入るんですけど、パンチラ成分は、より濃いぐらいの(笑)。
最上:でんぱ組.inc仕様で、BPMも少し早くなっていて。
古川:しょこたん、歌うの大変だったんじゃない?
中川:難易度、高かったです。すごい密度とテンポの速さで、「これが、でんぱ組.incさんとヒャダインさんの世界やぁ〜!」って。憧れてたから、嬉しかったんですけど、キーも上がってるから、脳の後頭部の血管がブチブチって。多分、歌ってる時の顔はアレですけど、これも合わせて、いつかライブとかで披露できる時があればなと。
でんぱ組.inc:(笑)。
中川:パンチラって昔から、昭和からある、日本語の4文字の神秘というか、まさに“女の子に許されし絶対権”なんですけど。見せちゃったらつまらないし、下品になっちゃうけど、女の子たちがキャッキャ、うふふしていて、風がくれる一瞬の奇跡のプレゼントなわけですよね。尊さとか、神秘性とか、色んなものが解き明かされているということで、徹底的にパンチラにこだわりつつ。
夢眠:素敵…。
中川:楽曲はヒャダインさんの女子力というか、女の子が草食系の男子たちに対して「もっと見てて欲しいのにっ!」という所もあるから、女子の目線なんですよね。女子にもいっぱい聴いてもらいたいですし、男子たちは…チビっ子にはどうかな?と思うんですけど(笑)。
でんぱ組.inc:(笑)。
中川:でも、すごくワクワクしてもらいたいですし、カラオケでも盛り上がっていただきたいですし、しょこたん♥でんぱ組じゃないとできなかった、コラボ感のあるお祭りソングですし、でんぱ組♥しょこたんの楽曲でもあるので。できれば『パンチライン』自体が盛り上がって、映画になって。オープニングテーマから更に盛り上がって、アルバムになっちゃえばいいのに、みたいな妄想が進んじゃってますね。
夢眠:それいいなぁ〜。やりたい!
――最後に、皆さんがよく使うLINEスタンプのキャラクターを教えてください。
中川:スタンプは出るとすぐ買っちゃうから、もう超!課金しちゃいますよね(笑)。ドラゴンボールとかドラえもんとか、アニメーションスタンプが大好きですね、便利。
成瀬:ふなっしースタンプをすごい頻度で使います。大体それですね。
藤咲:エヅプトくんがオススメです。
古川:ピスケがすごく好きで、カナヘイさんのスタンプをよく使ってます。私、鳥が好きなので、鳥のスタンプをよく集めて。片っ端から買って、みんなに送ったりする。文鳥とか(笑)。
最上:さっき、なんか、ヲタクっぽいのが飛び交って(笑)。
――しょこたん♥でんぱ組のグループがあるんですか?
でんぱ組.inc:「PUNCH LINE!」LINEがありまーす(笑)。
相沢:今、少女革命ウテナのスタンプが出てて。それで私がちょっと、上半身裸の桐生冬芽センパイの「THANK YOU」というヤツを送ったら、「これ、誰?」「やっぱウテナだ」って、みんながザワザワしてて。なんか私、みんなにザワつかれちゃんですよねー(笑)。
夢眠:(相沢)梨紗ちゃんのスタンプのチョイスが毎回ヤバくて。
古川:夜に見れない感じで、怖い。
藤咲:なんだっけ?ネコみたいな。あの人、でんぱ組.incの絵を描いてくれてたでしょ。
やさぐれねこで
でんぱ組を結成した pic.twitter.com/K6HrrKlY4H
— やさぐれねこ (@yasa_gure_neko) 2015, 1月 20
相沢:そう。でんぱ組.incのことすごく知ってくださってて、作ってくれる方が…やさぐれねこです。あと、にちりんノートも大好きで、すごく使ってます。
夢眠:でんぱ組.incのスタンプがあって、「ありがたや ありがたや」という自分のスタンプがあるんですけど、大体それを送ったり。とりもちという、もっちりした鳥の「あぁっ!」といったヤツをすごく使ってます(笑)。
中川:でんぱ組.incのスタンプ、めっちゃ使うようになった。えいたその「わぁーい!」ってヤツとか。
成瀬:あれねー、どこでも使えるスタンプだから、使いやすいんですよね。
夢眠:『パンチライン』もスタンプになるといいなぁ〜。
一同:お願いします!
取材・文:原 宏治、撮影:野原誠治
しょこたん♥でんぱ組『PUNCH LINE!』発売中!
左より、初回盤、通常盤、アニメ盤
中川翔子 超☆貪欲生誕祭 30だお!全員集合!!
会場:舞浜アンフィシアター
日程:5月4日(月・祝)・5日(火・祝)
開場/開演:12:15/13:00、16:45/17:30
料金:指定席6,500円/パフォーマンスシート10,000円(税込)
ローソンチケット http://l-tike.com 0570-084-003
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でんぱ組.inc公式サイト
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