人柄に惹かれ合ったまっすぐな恋。戸松 遥×内山昂輝×岩井勇気が『ホリミヤ』を語る

シリーズ累計600万部を突破した超人気青春漫画『ホリミヤ』が、2021年1月よりついにアニメ化される。

2007年にオリジナルWEB漫画『堀さんと宮村くん』(作者:HERO)の連載が開始され、2008年にスクウェア・エニックスから書籍化。2011年からは構成・作画を新たに、『ホリミヤ』(原作:HERO 作画:萩原ダイスケ)としてコミックス化を果たした、長年愛されてきた作品だ。

人気者である堀 京子と、クラスでは目立たない宮村伊澄という対照的なふたりを中心に織り成される「恋愛」「友情」の物語は、一見、王道にも思える。しかし、1人ひとりの背景や心情を丁寧かつ繊細に描くことで、誰かしらに自然と感情移入してしまうのが『ホリミヤ』の魅力。キャラクターと同世代の10代から学生時代を過ぎた世代まで、幅広い層から人気を集めている。

今回はTVアニメで堀を演じる戸松 遥、宮村を演じる内山昂輝、そして『ホリミヤ』応援隊長に就任したお笑い芸人・ハライチの岩井勇気を迎え、作品の魅力や、『ホリミヤ』のキーワードである“ギャップ”についても赤裸々に(!?)語ってもらった。

撮影/川野結李歌 取材・文/阿部裕華
ヘアメイク/加藤ゆい【戸松】、福島加奈子【内山】

人が介入しすぎると壊れそうな関係性だから、「超微炭酸」

『ホリミヤ』という作品を読んでの感想、印象深かったことを教えてください。
岩井 「超微炭酸系のスクールライフ」と表現されていますけど、“強炭酸”ではなく“超微炭酸”。そこが、いいんですよね…!(笑)

あまり人が介入しすぎると壊れてしまうのではないか、という微妙な関係性を「超微炭酸」とたとえているように感じて。ひと言では言い表せない、キャラクター同士のナイーブな関係性を繊細に描いている作品だな、と思いました。
戸松 私は最初に読んだとき、「ガラケーって懐かしい!」と思いました(笑)。
岩井 あー、たしかに。
戸松 そうなんですよ! 原作は10年以上前に始まった作品なので、懐かしさを感じる部分があって。

お話としては、高校生の堀と宮村の恋愛がメインで描かれているから、最初は「青春!」「恋愛!」というふうに意識が向いていました。だけど、堀と宮村以外の恋愛模様や人間関係、家族との関係から見えてくるバックボーン……キャラクター1人ひとりがとても丁寧に掘り下げられている作品なので、とても素敵だなと。

とくに宮村に関しては、掘り下げれば掘り下げるほどいろいろ出てくる(笑)。原作を読むたびに新しい発見があります。大人の私が読んでもとても楽しめる作品です。
内山 仕事で関わると決まってから原作を読むと、やっぱりちょっと味気ない読書になってしまうのですが……。
戸松・岩井 ふふっ。
内山 でも読み始めたら、高校時代のいろいろなことを思い出しました。「こんな行事あったなあ」「こういう時間の過ごし方したなあ」とか。たしかに、体育の前には着替えがあるから、急いで行動しなきゃいけなかったですし(笑)。

派手なイベントだけじゃなくて、1日の中のそういうちょっとした出来事が積み上げられて、思い出の全体像ができあがっていくのかな、と。

宮村はとある事情から肌を見せたくなくて、暑い日でも制服を上着まで着込んだりプールの授業を嫌がったりしていますけど、僕も中学のときとか、嫌な曜日や授業があって。当時抱いていた、今思い出すと本当に些細な悩みとか、いろいろなディテールがよみがえってきました。
▲戸松 遥
▲内山昂輝
▲ハライチ 岩井勇気

対照的な堀と宮村のバランスは、見ていて微笑ましい

物語のメインとなるキャラクター、堀と宮村に対してはどのような印象を抱きましたか? まずは、堀の印象からお願いします。
▲堀 京子(CV:戸松 遥)
岩井 面倒見がいいですし、責任感もありますよね。高校生なのになかなか達観しているなと(笑)。僕が触れ合ったことのないタイプだから、高校生でこんなにしっかりしている子っているのかな?とも感じますけど、実際にいそうでもあるなと思いました。
戸松 うんうん。本当に面倒見がいい。堀さんは父親に対する態度があんな感じですけど(笑)、家族思いなところがいいですよね。しっかり者で強気、勝ち気な性格にはカッコよさを感じます。

あと、堀さんはホラー映画が好きなのですが、私もすごく好きで……!
戸松さんも、ホラー映画がお好きなんですね!
戸松 本格的なホラーからB級なホラーまで、ワクワクしながら観るタイプです(笑)。

堀さんが「ホラー映画を楽しんでいる自分って、女子として可愛くないのでは……?」と悩んで、頑張って怖がるリアクションをとるシーンには「わかる……!」と共感しました。私も、ホラー映画を楽しんでいる女子ってウケが悪いのでは?と思っていた時期もあったので(笑)。
内山・岩井 あははは!
戸松 そういうところが似ているなと思いました(笑)。宮村はホラーがちょっと苦手なので、堀さんと宮村の対照的な性格はバランスがよくて、見ていて微笑ましい気持ちになります。
内山 堀さんはさっぱりとした性格が気持ちいい人で、……うちの事務所のスタッフにほしい(笑)。テキパキ動いてくれそうですし、みんなが疲れているときに堀さんみたいな人がいてくれると助かりますよね。場を明るくする力はなかなか持てるものではないから。
戸松 たしかに!(納得の表情)
内山 将来何をしても、ある程度成功しそうですよね。
では、対照的な宮村の印象はいかがでしょう?
▲宮村伊澄(CV:内山昂輝)
岩井 宮村くんは一見“陰”のイメージのキャラクターかと思ったら、意外な一面や裏事情があって掴みにくいですよね。

でも、現実に生きている人って、一括りでカテゴライズできない部分があるじゃないですか。宮村くんも同様に、一括りにはできないキャラクター性を持っている。そういう複雑さがいいところですよね。
戸松 ホラーが苦手な面も含めて、宮村はかわいいなぁと。堀さんは感情の起伏がかなり激しいタイプだから、たまに気持ちがダークサイドに落ちてしまうときがあって、それを包み込める器の広さ、やさしさを宮村は持っています。

とてもバランスのとれたふたりだなと思わせてくれる。なので、宮村のいいところをひと言で表現するなら「やさしさ」だと思いますね。
岩井さん・戸松さんの印象を聞いて、演じられている内山さんは共感される部分もありますか?
内山 やさしさは感じます。思いやりが裏目に出て、堀さんとすれ違ってしまうこともあるし。一方で、岩井さんのおっしゃるように複雑さを持つ人物だから、掴みどころのなさもたしかに感じます。

学校のみんなからすると最初は無口でオドオドしているイメージで、仲良くなると違う顔を見せていく。それだけではなく、中学時代の同級生に対してはまた違う一面を見せてくる。学校の中と外では見た目の変化も大きいですし。

演じる側としては、なんらかの方向性へ振り切ったキャラクターのほうがわりと楽なんですよね。宮村は変化が多いぶん、答えが出しづらいキャラクターなので、シーンによってどうやって演じていこうかと試行錯誤しました。その中で、戸松さんが言っていた「やさしさ」はベースとして考えていましたね。

演じるときはキャラクターのギャップを計算しすぎないように

キャストが発表されたとき、おふたりともすごくピッタリで早くアニメが観たい!と感じたのですが、演じられるうえで悩まれる部分もあったんですね。
内山 原作の絵やアニメのキャラクターデザインを見て、自分のどういう声が合うのかなと悩むことはありました。

ただ宮村は、堀さんや石川(透、CV:山下誠一郎)をはじめとするクラスメイトとほとんど親交がないところから、いろんな人と知り合って徐々に距離が縮まっていきます。一歩踏み出せなくてどう話しかけたらいいのか迷っている雰囲気は、まず大事だろうな、とは考えました。

初対面の方と仕事をするとき、どうやってどのくらいのコミュニケーションをとるべきか考えることもあるので。もう高校生ではないですけど、大人になっても人付き合いのスタート地点は日々あるわけだし、そういう辺りを手がかりとして進んでいった感じですね。
戸松さんはいかがでしょう。ホラー映画が好きなところは似ているとおっしゃっていましたけど、堀を演じるうえで親しみやすさ、演じやすさは感じましたか?
戸松 原作を読ませていただいたとき、共感できる部分がとても多い子だなと思いました。自分と似ているというより、私の周りにいる友達に近いなという印象で。学校の勉強は優等生で、友達の宿題の面倒もちゃきちゃきと見るような子、いたなあ……って(笑)。

なので、堀さんをどう演じていくか考えたとき、そこからヒントを得た部分もありました。「友達にこういう子がいたらいいな」という理想もすごく詰まっている女の子だと思うので、そういう意味では身近にいなくて想像ができなかった……という感じではまったくないですね。

堀さんとは家族構成も違うのですが、演じていても、いい意味で違和感なく自然と入っていけるキャラクターで。「こう作ろう!」と意気込むのではなく、あまり深く考えずに演じることができました。
堀も宮村も学校では見せない“ギャップ”を持っていますが、ギャップを抱えたキャラクターを演じるときに意識していることがあれば教えてください。
戸松 ギャップか……。学校にいるときと、家の中で宮村と一緒にいるときの堀さんはちょっと違うけど、「差をつけよう!」とあまり意識はしていなくて。

「女の子らしく、かわいくしよう!」と堀さんが努力する場面では、アニメーションとして自然とかわいらしさが描かれているんですよ。効果音だけでBGMが一切ない堀さんと宮村がふたりきりのシーンでも、空気感をアニメーションで作っていただいているので、その世界観や雰囲気を自然と見せられたらいいなと思っていました。

なので、学校で友達と集まって明るくワイワイしているとき、宮村をいじって楽しんでいるとき、宮村とふたりきりでドキドキしているとき……自然な形で差が見えているといいなと。ふたりきりで会話のないとき、ドキドキするじゃないですか(笑)。そういうリアル感の中に、堀さんの女の子らしい一面が見えていたらいいなという感じです。
内山さんは試行錯誤して演じられたとお話されていましたが、宮村のギャップを演じるうえではいかがでしょう?
内山 最近は計算しすぎないこと、狙いすぎないこと……、ステロタイプにならないお仕事をすること。そういうことを考えています。
戸松 うっちー、どうした……!?
内山 スタッフの方々がほしいセリフの雰囲気を察する能力が、昔より格段に上がってしまったので、もう少し予想外の表現というか、純度の高い何かを出していかないと、と思っていて。それは今回のお仕事に限らず、他の作品でも考えていますね。

だから、最近“原作をどこまで読むか問題”があって。以前は原作をすべて読むのが定番だと思ってましたけど、そうすると全部逆算しがちなんですよ。
岩井 なるほど。
内山 「最終的にこういう未来があるキャラクターなら、このシーンで微かなフリとしてこういう表現を入れておこう!」みたいな。それが逆効果になる場合もあると思っていて、どこまで流れを把握しておくべきかということを最近たまに考えます。
戸松さんは、“原作をどこまで読むか問題”についていかがですか?
戸松 あまり考えたことはなかったですね。演技のことは気にせず普通に読みますよ(笑)。なので、うっちーの話を聞いて、「逆算! なるほど! おもしろい!」と思ってしまいました。

もちろん自分の演じるキャラクターの行動や表情を中心に読むので、超客観的に読んでいるわけではないですけど、わりと普通に「おもしろいなあ」と思って読むことが多いですね。

(内山さんのほうを見て)最近、ちょっと哲学的だもんね?
内山 はははは、そうかね?
戸松 この前も『ホリミヤ』の取材のときに、哲学的なことを話していて。宇宙の話をしたり……。最近、考えている時期なんだな、と思ったよ。
ちなみに、内山さんは『ホリミヤ』をどこまで読まれたんですか?
内山 今はそういう時期なので……。
戸松 ふふっ。
内山 全部は読んでないです。アニメで描かれるエピソードは読み進めています。

対照的なふたりだからこそ、知らない世界を知ることができる

『ホリミヤ』は「クラスで人気者のキャラクター(堀)」と「クラスで目立たないキャラクター(宮村)」が織り成す恋模様にキュンキュンするお話ですが、こういった対照的なキャラクターの組み合わせについてどのように感じますか?
岩井 特殊なようで、特殊ではないのかもしれないと思います。「どんなあなたも、あなたなんですよ」とお互いを人として見て惹かれ合っているから、ストレートな恋愛。偏見なく、純粋に人柄を見ているという感じがします。

僕、BL作品も読むんですけど、それも同性同士というところを取っ払った恋愛関係がとてもいいと思っていて。表向きに見える印象だけではない部分で関係ができているから。

『ホリミヤ』も同じだと思うんですよ。たしかにお互い学校では見せない一面が描かれますけど、堀さんと宮村くんはそのギャップに惹かれ合っているわけではないと思う。純な感じがしますよね。
戸松 タイプの違うふたりの組み合わせは見ていてホッとします。お互いにないものを持っていて、一緒になることで、よりひとつになれるような関係は安心しますよね。

逆に、とても騒がしいふたりの組み合わせや、全然話さない組み合わせだったらどうなるんだろう?とも考えてみたのですが(笑)。どの組み合わせでもそれぞれ面白さはあると思いますけど、私としては、堀さんと宮村のようなタイプのふたりが一緒にいることで、パズルがカチッとハマるんじゃないかなと感じています。
内山 対照的なキャラクター同士だから必ずキュンとするわけではないですけど、自分と違う性格や考え方・価値観を持っている人が近くにいると、知らない世界を知り合えて楽しい関係になるんじゃないかと思います。

全然興味がないと思っていたことでも、一緒にいる人の趣味だからと付き合いで触れてみたら、こういう世界があるのかと気づきがあったり、視野が広がったり、違う視点で物事を見られるようになったりする。それで人生が豊かになりますからね。いいことだと思います。
『ホリミヤ』に出てくるキャラクターの中で好きな組み合わせはありますか?
戸松 私が見ていてホッとするのは、石川と(吉川)由紀(CV:小坂井祐莉絵)ですね。友達同士でもそれ以外の面でも、いいなあと思う関係性です。あのふたりはずっと仲良くできそうなイメージがすごくあるんですよ。安心する組み合わせだと思います。
内山 宮村を演じていて、堀家の雰囲気の楽しさを感じますね。堀家に行って家族が勢ぞろいしたとき、四者四様の個性を発揮していて。僕自身も堀家の風景を楽しんで見ています。
岩井 僕は(河野)桜(CV:近藤玲奈)ちゃんが幸せになってくれれば、どんな組み合わせでも……(笑)。
一同 (笑)。
▲石川 透(CV:山下誠一郎)
▲吉川由紀(CV:小坂井祐莉絵)
▲河野 桜(CV:近藤玲奈)

どんなギャップにキュンとしますか? 3人の回答は…

『ホリミヤ』にはさまざまな“ギャップ”を持ったキャラクターが登場します。そこで、みなさんの「自分はこういうギャップに弱い!」「『ホリミヤ』に登場するキャラクターのこのギャップが好き!」というのがあればぜひ教えてください。
戸松 私、『ホリミヤ』の中では柳(明音、CV:福山潤)がすごくお気に入りのキャラクターで!

最初はすごくイケメンだなあと思うんですけど、視力が悪すぎるせいで一瞬にして三枚目になる(笑)。ああいうギャップにすごく弱いんですよ。

どんな作品を読んでも、好きになるキャラクターは正統派な人じゃなくて、「え? そこにいくんだ!」と思われるような人。「10話に1回くらいしか出てこないキャラクターじゃん! だから登場したときは超嬉しい!」みたいな(笑)。
内山・岩井 あはははは。
戸松 こういったタイプのキャラクターってギャップのある場合が多いですし、私はわりとちょろいタイプだから弱いんです(笑)。ツンデレのような、普段はすごくクールだけどじつは家族思いなところがあるとか。そういう姿を見せられただけで好きになっちゃいます。
内山 僕は、うーん……ギャップ……。
「ギャップにはあまり興味がない」という意見もあると思いますが、いかがでしょう…?
内山 ギャップのあるキャラクターって定番じゃないですか。普段は冷静だけど、ここぞというときに熱血になるとか。そういうアニメやマンガのキャラクターって、どうしても仕事モードで見ちゃうんですよね。
内山 このキャラクターにはじつはこういう一面もあるから、前振りでこういうふうに見せとくとその後の展開が引き立ちそう、とか。そういう退屈なクセがついてしまっていて……新鮮な気持ちで見れなくなっています(笑)。

『ホリミヤ』では沢田(ほのか、CV:麻倉もも)さんがおもしろいと思います。飛び道具的なトリッキーなキャラクターとして派手に登場するけど、彼女にもいろいろ事情があって。深みのあるキャラクターだと思いました。
岩井さんはどういったギャップに弱いですか?
岩井 どういうギャップに弱いか……逆にお好きなギャップってありますか?(笑)(インタビュアーに向かって逆質問)
私はメガネをかけているキャラクターが好きなので、メガネを取った瞬間にドキッとします。
岩井 あぁ〜! 僕もメガネキャラクターは好きですけど、それで言うと逆のほうが好きですね。

普段はなんとも思っていなかったけど、「メガネをかけるとかわいい! メガネ似合う!」というキャラクターが好き。メガネをやめてコンタクトにして垢抜けてしまうと「違うんだよ!」と思うときはあります(笑)。

なので、『ホリミヤ』の中では桜ちゃんが好きです。
メガネをかけるとかわいいキャラクターも魅力的ですよね……。ちなみに内面的なギャップについてはどうでしょう?
岩井 ヤンキー上がりのギャルとかいいですよね。僕の中で、ギャルのギャップには2種類あると思っていて。ひとつが、じつは家庭的なギャル、もうひとつがヤンキー上がりのギャル。

後者のほうが芯がしっかりしているタイプが多いから、「あ! いいな!」と思うんですよ。発言に筋が通っているときに、浮ついているだけじゃないんだと思わされる。そのギャップはいいなと思います(笑)。

「なかなか宮村には話しかけられないかも……」

もし近くに堀さんや宮村くんみたいな子がいたら、みなさんはどのように接しますか?
岩井 堀さんみたいな1軍の女子は、僕のことを相手にしてくれないだろうなって……。堀さんがやさしいのはわかっているけど、そのぶん友達も多いから、わざわざ僕と友達にならなくてもいいのでは? 桜ちゃんのような人だったら仲良くしてくれそう、と思っています(笑)。
戸松 あはははは。
岩井 宮村くんも、僕がベラベラ話しても鬱陶しいと思うかもしれないですし。自分の相性と照らし合わせてしまうと、そんな感じがしています。

仲良くなれないことはないと思うんですよ。きっと仲良くしてくれるんでしょうけど、僕じゃなくてもっと合う人がいるんだろうな……というふうに見てしまいます(笑)。
戸松 堀さんはまんべんなく誰とでも仲良くなれるから、自分から声をかけに来てくれそうだなと思います。私だったら、堀さんみたいなキラキラ女子から話しかけてもらえたら嬉しいです。何より堀さんみたいな子がひとりでもいるだけで、クラス全体が明るくなって、まとまりが生まれそう! クラスカーストとか気にしないでしょうし。

宮村は……(少し悩んで)作品を読んでいるから宮村のいい面も知ることができていますけど、自分がもし『ホリミヤ』の世界に行ったら、「どう声をかければいいんだろう……?」となってしまうかも(笑)。『ホリミヤ』という作品を第三者として見ているから、「いいヤツなのに! 宮村のこのギャップが面白いのに!」と思えるんですけど。
岩井 うんうん。
戸松 話しかけたいけど、キッカケがないと難しいかもしれないですね。そもそも「何て呼ぼう?」から始まりますし、何をどう話しかけたらいいのかわからない。そして、話すタイミングを一度でも見失ってしまったら、そのまま1年経って離れ離れとかになりかねないなと思います(笑)。

宮村も、話しかけてほしいというオーラはないじゃないですか。どちらかといえば、ガシャンと壁を作っているタイプだと思うので。それこそ、堀さんみたいに他の人と何の差もなく話しかけられる性格ならいいんですけど、私なら緊張しておどおどしてしまうから……。お互いに緊張して会話が終わってしまいそう(笑)。
内山さんはどうですか?
内山 今の僕で想像すればいいですか? 17〜18歳の頃の僕で想像すればいいですか?
では、17〜18歳の内山さんだったら……という仮定でお願いします。
内山 17〜18歳の僕だったら、自分からはいけないですね。おふたりが言うように、何かキッカケがないと。

高校時代の友達と今でもよく遊ぶんですが、何がキッカケで仲良くなったんだろう?と考えてみると、50音順で席が前後だったから話すようになったとか、部活動が一緒だったからとか、友達の紹介で知り合ったとか、何かちょっとしたキッカケが見つかるんですよ。だから何も起きていない状況では、話しかけられないかもしれないです。
最後に、『ホリミヤ』のアニメを観る方たちに向けてメッセージをお願いします!
戸松 ただの恋愛だけではなく、もっと深い部分が描かれているお話というか……ただ「楽しい! キュンキュンする!」だけではないので、性別・年齢関係なく誰が見ても楽しめる内容だと思います。彼らと同じ高校生の人にとっても、もう大人になってしまった人にとっても、どちらも違う部分で刺さるポイントがあるはず。

1月放送ですが、冬に温かい気持ちになってもらえたらいいな。私の中で青春や恋愛って“夏”のイメージが強いんですけど、『ホリミヤ』は“冬”が似合う作品かなと感じていて。心がじんわり温まる作品なので、ぜひ観ていただけたら嬉しいです。
内山 『堀さんと宮村くん』としてWEBコミックから始まり、新たな体制で『ホリミヤ』として描かれるようになって。今回のアニメに行き着くまでのあいだに、さまざまなタイミングでファンになった方がいらっしゃると思います。難しいことかもしれませんが、そういったすべての原作ファンのみなさんの期待に応えられたらいいなと思います。

また、劇中はガラケーの時代で、だからといって今と何かが大きく違うわけではないけど、現代のリアル高校生たちが『ホリミヤ』を観てどう感じるかも気になります。

男女のキャラクターがそれぞれ深く描かれている、間口の広い作品だと思いますので、たくさんの人に観ていただきたいです。あと、原作を知らない方がアニメを観て、マンガも読んでみたいと思ってもらえたらいいなと思います。
岩井 応援隊長とはいえ、僕は視聴者のみなさんと同じ立場なので、一緒に楽しませてもらいます。1月からの『ホリミヤ』の放送を楽しみにしています!
戸松 遥(とまつ・はるか)
2月4日生まれ。愛知県出身。B型。主な出演作品に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(安城鳴子)、『ソードアート・オンライン』シリーズ(アスナ/結城明日奈)、『ハピネスチャージプリキュア!』(キュアフォーチュン/氷川いおな)、『妖怪ウォッチ』(ケータ)、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ゼロツー)、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(アイリス・カナリー)など。
内山昂輝(うちやま・こうき)
8月16日生まれ。埼玉県出身。A型。主な出演作品に『機動戦士ガンダムUC』(バナージ・リンクス)、『ハイキュー!!』(月島蛍)、『僕のヒーローアカデミア』(死柄木弔)、『鬼滅の刃』(累)、『呪術廻戦』(狗巻棘)、『すばらしきこのせかい The Animation』(ネク / 桜庭音操)、アニメ映画『劇場版Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編 Wandering; Agateram』(トリスタン)など。
    岩井勇気(いわい・ゆうき)
    1986年7月31日生まれ。埼玉県出身。O型。幼稚園からの幼なじみだった澤部佑と、2005年にお笑いコンビ「ハライチ」を結成。ボケ担当でネタも作っている。放送中の主なレギュラー番組に『あの子は漫画を読まない。』(BS日テレ)、ラジオ『ハライチのターン!』、『ボートレース戸田presents ハライチ岩井 ダイナミックなターン!』(ともにTBSラジオ)など。2019年にはエッセイ集『僕の人生には事件が起きない』(新潮社)を出版。

    作品情報

    TVアニメ『ホリミヤ』
    2021年1月9日より 毎週土曜 24:30〜TOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11/26:08〜MBSほかにて放送開始!
    ABEMAにて、1月9日(金)24:30より地上波同時配信決定!
    dアニメストア、U-NEXT等、各種配信サービスでは1月14日(木)25:00より順次配信開始!
    ※放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。
    https://horimiya-anime.com/

    サイン入り色紙プレゼント

    今回インタビューをさせていただいた、戸松遥さん×内山昂輝さん×岩井勇気さんのサイン入り色紙を抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

    応募方法
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    2020年12月27日(日)12:00〜2021年1月2日(土)12:00
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    • 当選者発表日/2021年1月5日(火)
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