<前編>“子ども向け”とか、泣かせようとは思っていない。『映画 すみっコぐらし』制作秘話

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』の快進撃が止まらない。

11月8日に公開されると週末興収で邦画第1位を記録。ファミリー映画ながらも号泣する大人が続出し、「すみっコぐらし」の関連ワードがTwitterでトレンド入りするなどSNSで話題が沸騰した。「男性限定上映」や「応援上映」も実施され、12月9日時点で興収9.8億円、動員80万人を突破した、今もっともホットなアニメ映画だ。

一方でSNS上では「パステルカラーのジョーカー」、「実質『Fate』」、「逆詐欺映画」といった刺激的なワードも飛び交い、意外な方向に盛り上がりを見せたことも話題に。

これらは本作が与えた衝撃の大きさを示す一例ではあるものの、表現として的確とは言えないだろう。たしかに“すみっコ”たちはやや陰を帯びたキャラクターではあるが、観賞後には誰もが温かな気持ちになれる王道のファミリー映画であった。

今回は監督のまんきゅうと、脚本の角田貴志を直撃。新進気鋭の監督&脚本家コンビとは思えないほど優しい雰囲気で、こちらのストレートな質問にも丁寧に答えてくれ、まさにこの映画の制作者にふさわしい温かなふたりだった。

取材・文/岡本大介
記事の後編では、物語の核心部分に触れるお話もたっぷり掲載! すでに映画をご覧になった人は、ぜひストーリーを思い返しながら楽しんでください。
▲“すみっコ”たちのコミカルな動き、時折出てくるセリフ代わりのテキスト、おとぎ話の鮮やかなビジュアル……映画の細部まで、受け止めきれないほどの「かわいい」が詰まっている。

子ども向けとは思っていない。“すみっコぐらし”好きがターゲット

映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(以下、『すみっコぐらし』)の公開から10日ほど経ちましたが(※取材が行われたのは11月中旬)、SNSなどでかなりの話題になっています。現在の率直な心境はいかがですか?
まんきゅう すごくたくさんの人に観てもらえているみたいなので、もう素直に嬉しいなと思っています。
角田 僕もまったく同じです。
Twitterの中には「実質『Fate』シリーズ」や「逆詐欺映画」といった感想も挙がっており、かなりバズったりもしていますが、それについては?
まんきゅう 意外というか、そういう解釈もあるんだなあと(笑)。ただどんなバズり方をしたとしても、結果的にひとりでも多くの方が劇場に足を運んでくれるのならば、それはそれで全然ウェルカムだなと思っています。
角田 観てもらえないよりは、全然いいですよね。それに実際に観てもらえれば、みなさんきっと素直な気持ちで受け止めてくださると思いますし。
まんきゅう それよりも僕が感心したのは、みなさんの語彙力というか、発想力ですよ。「パステルカラーのジョーカー」とか、よくそういう上手い表現を思いつくものだなって(笑)。
角田 大喜利と言いますか、もはや純粋にワードセンスを競っているみたいなところもあると思います。
SNSでここまで話題になることは予想されていましたか?
まんきゅう いやいや、まったくしていなかったです。
角田 僕も同じです。そもそもシナリオを書いているときは、このストーリーでお客さんがここまで泣くとは思っていなかったんですよ。
まんきゅう そうですよね。そこは僕も意外でした。泣かしにかかろうとか驚かせたいとか、そういう感覚は一切なかったんです。
どんな感覚で作っていたんですか?
まんきゅう とにかく「すみっコぐらし」のファンの方々に楽しんでもらいたい、という気持ちだけでした。大きなスクリーンですみっコたちが動き回るのはこの映画でしか味わえない体験ですから、それを純粋に楽しんでもらいたいと。
角田 僕もそうですね。ただ少し難しかったのは、「すみっコぐらし」は子どもに人気のキャラクターですが、同時に大人の女性ファンも多いので、どちらにも届くようなストーリーにする必要があったんです。そこに関しては、やっぱり純粋な子ども向け映画とは違うのかなと感じていました。
まんきゅう たしかに本当にファン層が幅広くて、下はまだ文字の読めない幼児から、上は大人女性までを対象にしているので、途中から対象年齢を考えるのはやめました。

純粋に「すみっコぐらしファン」に向けた作品にしようと切り替えて、年齢に合わせた演出というのは後回しで作っていきました。
その“全年齢”という考え方が、見事に大人にもハマったんですね。僕も終盤はガッツリ泣いてしまいました。40代男性ですけども。
角田 あはは。僕は先日、男性限定の上映会にお邪魔させてもらったんですが、会場にも40代以上の男性が多くて、しかもみなさんひとりでいらっしゃるんです。そのほとんどが、もとから「すみっコぐらし」のファンだったようで、さすがにそれには驚きました。その層はまったく想定していなかったので(笑)。

しゃべらないキャラクターと聞き、「終わったな…」と思った

『すみっコぐらし』に登場する“すみっコたち”はしゃべりません。普通の作品とは大きく異なる点ですが、最初に話を聞いた際にはどう思いましたか?
まんきゅう 「終わったな…」と(笑)。初めての劇場作品でいきなり詰んだぞ、と思いました。
角田 僕も最初は戸惑いましたね。何かの参考になればと思って、みんなで無声映画やストップモーション・アニメーションの『ひつじのショーン』や『ピングー』を観たりもしましたよね。
まんきゅう そうでした。でも無声映画は完全に音がない世界ですし、『ひつじのショーン』や『ピングー』などは言語そのものが解読不能なものに置き換えられているので、すみっコたちとはまたちょっと世界観が違うんですよね。
角田 すみっコたちのコミュニケーションって、言葉で会話をするのはダメなんですけど、ちょっとしたテキストを入れるのはアリだったり、吹き出しに描かれたイラストはOKだったりもする。それと同じ方法論の作品はなかったんですよね。
まんきゅう ですので、スタッフみんなでアイデアを出し合って、ゼロから作り上げていきました。
結果として、映画はナレーションだけで進行する形をとっていますが、このスタイルに決まるまでにいろいろと話し合われたんですね。
まんきゅう とは言っても、そこまで制作期間に余裕があるわけではなかったので、すべては同時進行でした。何しろ11月22日には『アナと雪の女王2』が公開されることがわかっていたので、11月8日に公開させるのは僕らの至上命題だったんですよ(笑)。
8日から22日までの2週間で逃げ切ろうと?(笑)
まんきゅう そうです(笑)。だから全体のルールが定まらないうちから、とりあえず角田さんには脚本を進めてもらい、アニメーションチームはすみっコたちのビジュアルや動かし方を研究していくといった具合でした。
角田 そうそう。どうなるかわからないから、脚本にははじめ、キャラクターのセリフもナレーションも入れて作りましたね。
すみっコたちにセリフをしゃべらせる可能性があったんですか?
角田 可能性はかなり低いけど、ゼロではなかったです。だからどんな表現にも対応できるように、ナレーションもセリフもすべてを入れ込んで脚本を作っていきました。彼らが何をしゃべっているのかは、たとえセリフをしゃべらなくても、わかったほうがいいだろうとも思いましたし。
なるほど。でも、そういう曖昧な状態で脚本を書くのは難しくはなかったですか?
角田 セリフを入れて作ったので、僕としてはむしろ楽というか、わりと普通の脚本作業という感じでした。もちろん「この会話はジェスチャーでいけるだろう」とか、なんとなくの想像はしながら書いていたんですけど、何しろ最終的な表現方式が定まっていなかったので…。

そこはもう書き逃げというか、「じゃあ監督、あとはお願いします!」っていう感じです(笑)。だから、どう考えてもその後の監督がいちばん大変だったと思います。
まんきゅう いや、そんなことはないですよ。むしろ何も決まっていない状況で、よくぞ投げ出さずにあれだけの脚本を書いていただいたなと、そこはもういまだに感謝しかないです。
▲声は聞こえないがキャラクターの頭上にセリフが登場するのは、『映画 すみっコぐらし』ならでは。

すみっコたちを描けば、自然と「優しい世界」が生まれる

制作しながら、手応えを感じた瞬間はありましたか?
まんきゅう ビジュアル面で言えば、わりと早い段階で「これは戦えるかもしれない」という手応えは感じていました。

しゃべれないことを前提としていたので、じゃあ『トムとジェリー』のように身体の動きを大きくすることで感情や意思が伝わるんじゃないかと思い、予備動作とフォロースルー(※)を大げさにしてみたら、これがけっこうかわいかったんです。

※編集部注:球技などで、玉を打つ・投げる・蹴るなどしたあとに、腕や足を最後まで振り切る動作。ここではすみっコたちの動作の細部をさす。
たしかに、普通に歩いているだけですでにかわいいですよね。
まんきゅう でも最初は、横綱みたいにドシンドシンという感じで歩いていたんです。とてもすみっこが好きなキャラには見えなくて困りました(笑)。

それで基本の姿勢を猫背にして、ちょこちょこと細かく小さく歩くようにしていって、その動作を細かく積み重ねていくことで、ようやくすみっコらしい雰囲気が生まれてきたんです。
ストーリーについて、すみっコたちが絵本の世界へ入り込んでしまうという基本設定はどこから生まれたんですか?
角田 絵本の中に入るというアイデアは、サンエックスさんの「すみっコぐらしチーム」からいただきました。中でも原案者であるよこみぞゆりさんの感性は大いに参考になりました。
▲「喫茶すみっコ」の地下室で見つけた1冊の絵本。ひょんなことから絵本の中に吸い込まれてしまったすみっコたちは、おとぎ話のキャラクターを演じながらも大冒険を繰り広げる。
『赤ずきん』や『アラビアンナイト』など、さまざまな世界を冒険するすみっコたちですが、彼らを動かしていくにあたって気を配ったことはありますか?
角田 すみっコたちは自分から動きたがるキャラクターではないので、事件が起きてもすぐにすみっこに集まっちゃうんです(笑)。

なので、絵本に吸い込まれるまでは、“おばけ”や“ざっそう”にいろいろと動いてもらいました。絵本の世界に入ってさえしまえば、あとは巻き込まれる形でもイキイキと描くことができました。
主役には向いていないすみっコたちが、『桃太郎』なら「おじいさんは山へ芝刈りに行きました」などのナレーションの力によって、なかば強制的に主役を演じなくてはいけない。その構造自体が本作のひとつの魅力になっていますね。
まんきゅう あのナレーションの仕掛けは第1稿から変わっていないですね。たぶん絵本もひさしぶりに開いてもらえたことが嬉しくて、ついついテンションが上がっていたんだろうなという気がします。初めて脚本を読んだときから、すごく面白いなと思っていました。
ゲストキャラである“ひよこ?”との友情だったり、みんなで協力することの大切さだったり、いろいろなメッセージが込められているように思います。映画を通じてのテーマというと、どんなところでしょうか?
まんきゅう う〜ん。そこまで大層なものは……ないような(笑)。
角田 あはは。
まんきゅう 角田さんはどうですか?
角田 とくにないです(笑)。最初にテーマを決めちゃうとどうしてもお説教っぽくなっちゃうので。

すみっコたちが絵本の世界に入ってわちゃわちゃすることだけを考えて書いたら、結果としてこういうお話になったというのが僕の印象です。よく「優しい世界」だと言われますけど、すみっコたちを描いていたらそこまでの悪人は出てきようがない。
まんきゅう 脚本が固まるまでは毎週打ち合わせをしていたんですけど、その場にいる人みんなが気兼ねなく自由に意見を言い合える環境だったんですよ。

これまで僕が経験してきたアニメーションの現場というのは、脚本家と監督だけが延々としゃべっていて、周りのスタッフはほぼ何も言わないことも多いんですけど、そこがまったく違ったんですよね。

今回のストーリーも、その意見交換がとてもいい方向にまとまっていったのかなと感じています。

「いいモノを作ろう!」スタッフみんなの気持ちが一致

66分という中編ながらスピーディーなテンポで進むため、とても濃密な映画体験でした。演出上で心がけたことなどはありますか?
まんきゅう 大前提として、スリーピングムービーにならないようにとは意識しました。何しろキャラクターがしゃべらないので、面白いと感じてもらう前にみんな寝ちゃうんじゃないか、という危惧があったんです。

なので、絵本のお話ごとにビジュアルのタッチをガラリと変えて、まったく別の世界にしました。それと、今の子どもたちはみんなYouTubeが大好きですから、ひとつのシーケンスを長くても2分ほどに収めるようにして、YouTubeの関連動画を自動再生で観ているようなテンポ感を大切にしました。
いろいろな世界を行ったり来たりするので、ザッピング感覚で楽しめました。
まんきゅう そこは角田さんがいちばん得意なところなんですよね。
角田 そうですね。僕が所属している「ヨーロッパ企画」という劇団でやっている舞台が、そもそもそんな感じなんです。つねに舞台上に10人以上がひしめき合っていて、話題がどんどん変わっていくという展開が多い。
まんきゅう 脚本作業に入る前にヨーロッパ企画さんの舞台を観させていただくことがあって、そのときに「これだ!」と思ったんです。
▲どの世界でもふわふわ浮かんでいる“ほこり”。彼らの登場には、場面転換を伝える意味合いもあったそう。
コメディ描写についてもバリエーションが豊富で驚きました。空飛ぶじゅうたんが定員オーバーで墜落するというベタなものから、“とんかつ”と“えびふらいのしっぽ”が「食べて食べて」と狼に迫るシュールなもの、あるいは“たぴおか”たちがEXILE風のダンスを踊る小ネタ系など、じつに多彩ですよね。
角田 僕はとにかく脚本上で手数を増やしておくくらいしかできませんから、「下手な鉄砲も…」ってやつで、何かしら刺さってくれればと思って書いていました。
まんきゅう もちろん角田さんの脚本もコメディは盛りだくさんなんですが、そこはさらにスタッフたちがアイデアを出し合って作りました。あれだけ豊富な演出ができたのは、そのおかげかなと思います。

たとえば“たぴおか”のダンスは、最初はアニメーターさんが遊びで動きをつけてきたんです。でも他のシーンで動いていないと不自然になってしまうので、“たぴおか”のカットを担当するアニメーターさんたちに、「できるだけ遊ばせてください」と頼みました。どうやって遊ぶかはお任せしたので、結果的に“たぴおか”だけでもかなりのバリエーションになりました。

みんなで船上パーティーをするシーンがあるんですが、あそこに登場する“たぴおか”は、みんなそれぞれ細かく設定が決められているんですよ。「このコとこのコは○○という作品の1シーンを再現している」とか(笑)。
▲ついつい画面のすみで遊んでいる“たぴおか”たちに目を奪われてしまうことも…。
それもアニメーターさんが遊びで?
まんきゅう そうなんです。びっしりと書き込まれたメモが添えられていて(笑)。そこまでやられたらボツになんてできないですよね。もちろんアニメーターさんたちだけでなく、各セクションの方々がアイデアをふんだんに持ち寄ってくれました。

そうそう、撮影さんなどは、僕らがリテイクのお願いをしていないカットまで自主的に修正してくれて「一緒にリテイク出しておきました」とか(笑)。長年この業界で仕事をしていますが、自主リテイクなんて初めての経験でした。

それくらい、スタッフみんなの気持ちが、「いいモノを作ろう!」という方向で一致していたんです。そういう現場にはなかなか出会えないので、すごく嬉しかったですね。
ビジュアル面で言えば、淡いパステル調のキャラクターが、3Dも含めたアニメーションとして自然と再現されていることもスゴいと思います。
まんきゅう CGですみっコたちを自然に描くのは本当に難しくて、たとえば上から見下ろす角度だと、“ぺんぎん?”のクチバシが少しだけ上がって、まったく違う顔になってしまうんですね。顔のパーツが1mm違うだけでニュアンスがかなり変わるので、最後の最後まで調整してもらったところですね。
もともとの表情パターンも多くはないですし、感情表現もかなり難しそうですね。
まんきゅう 身体でリアクションできないときは、目パチや汗のしずくひとつなどで感情を表現しなくてはならないので、そのバランスにも気を遣いました。
角田 すごくゆるいキャラクターたちに見えて、実際にお芝居をつけるのはすごく大変なんですね。
まんきゅう そうなんですよ。最後の最後まで試行錯誤したのですが、いまだに正解がなんなのかはわからないままに終わりました(笑)。

井ノ原さんの声には、“優しさ”だけでなく“力強さ”がある

脚本段階ではまだナレーションのスタイルが決まっていなかったという話でしたが、男女ひとりずつのナレーションを付けると決まってから、改めてナレーション原稿を追加したんですか?
角田 そうですね。もともと脚本にはナレーション原稿も入れていたんですが、男性のナレーションが井ノ原快彦さんに決まった段階で、ビデオコンテを観ながら改めて書き直しました。
まんきゅう ホント、その節はすみませんでした(笑)。ナレーションについてはギリギリまで粘って考えていたんですよね。本編の脚本が上がってしばらく経ってからのお願いだったので、僕としては角田さんに2回脚本を書いていただいた気分です。
角田 大したことはしていないですよ。井ノ原さんは舞台でもご一緒したことがあるので、すごく書きやすかったですし。
では当て書きに近い形でナレーション原稿を書いたんですか?
角田 それに近いです。井ノ原さんの声のトーンやキャラクター性はわかっていたので、彼の声を想像しながら書かせていただきました。
実際に井ノ原さんのナレーションを聞いてみて、イメージ通りでしたか?
角田 想像通りでもあるし、想像以上でもありました。
まんきゅう 僕は井ノ原さんの第一声を聞いたときに、心の中で「これは勝ったぞ」とガッツポーズをしました(笑)。
どんなところに手応えを感じましたか?
まんきゅう 井ノ原さんの声って、“優しい声”という印象を持たれる方が多いと思うんですが、僕は“力強さ”を感じたんですよ。だからこそ、ちょっとおちゃらけた雰囲気を出しても説得力が出るなと思ったんです。
たしかに本作のナレーションは、そんなにカチッとしたものではないですからね。
まんきゅう そうなんですよ。たとえば“おばけ”が地下室で怖がっているときに「(おばけなのに)怖いんだ(笑)」っていうツッコミを入れるんですけど、井ノ原さんはこの「(笑)」を表現するのが抜群に上手い。

これってけっこう難しくて、ともすれば皮肉や嫌味っぽく聞こえてしまう危険もあるんですが、井ノ原さんのお芝居にはそれがまったくないんですよね。笑い気味にしゃべりつつも、それをコメディとして聞かせることができるのはすごく大きかったです。
角田 僕の書いたナレーションが、そういうタイプのツッコミが多かったんですよね。井ノ原さんなら、ああいうちょっと兄貴的なポジションに立てるんじゃないかなと想像しながら書いたんですが、実際に聞いたら予想以上によくて、さすがだなと思いました。
まんきゅう 井ノ原さんのお芝居には本当に助かりました。このニュアンスがしっかりと噛み合わないと、何度もリテイクをお願いすることになり、しだいに僕ら自身も正解を見失っていくという、まさに地獄のような現場になってしまうので(笑)。

フラットな気持ちで、すみっコのかわいさを楽しんでほしい

一方で、女性のナレーションは本上まなみさん。おとぎ話の語り部を担当していますが、こちらはいかがでしたか?
角田 僕がナレーション原稿を書いたときには、本上さんが声を入れるとはまだ知らなかったので、特定のイメージを作らずに書いたんですが、実際に声を聞いたらもう何も言うことがなくなりました。
まんきゅう 本上さんはもともとナレーションにも慣れていらっしゃいますから、ほぼすべてのセリフが一発OKでした。あっという間に収録が終わったので、逆に不安になったプロデューサーさんが「念のためにもう何パターンかもらっておいたら?」って(笑)。
あの微妙なニュアンスをほぼ一発OKというのはスゴいですね。
まんきゅう あまりに達者なので、『人魚姫』のタイトルコールをお願いする際、つい「舞台が浜辺なので、少しハワイ感を出してもらえますか?」っていう無茶ぶりをしてしまいました。自分でお願いしておきながら「ハワイ感ってなんだよ?」って思ったんですけど(笑)、見事に決めてくださって。

どんなリクエストにも瞬時に答えてくださる引き出しの多い方で、最初から最後までずっと感心しっぱなしでしたね。
では、これから映画をご覧になるという方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
角田 SNS上ではいろいろな感想や評価があると思いますが、できれば極力フラットな気持ちでご覧になっていただけると嬉しいなと思います。ファンのみなさんに向けて作った作品ですが、「すみっコぐらし」を知らない人も十分に楽しめると思います。
まんきゅう 僕自身、「すみっこが落ち着く」というすみっコたちの気持ちはすごくよくわかりますし、彼らのことが大好きになりました。みなさんもぜひすみっコたちのかわいさを楽しんでもらって、できれば好きになっていただきたいですね。
【ネタバレ注意】終盤の秘蔵エピソードをお届け!
インタビュー<後編>に続く
まんきゅう
1980年5月27日生まれ。神奈川県出身。O型。アニメーションの演出家、および監督。デジタル制作でのショートアニメ、ギャグアニメを数多く手掛けてきた。主な監督作品は『伝染るんです。』、『ガンダムさん』、『ぷちます!』、『北斗の拳 イチゴ味』、『磯部磯兵衛物語』、『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場』など。
角田貴志(すみた・たかし)
1978年3月2日生まれ。大阪府出身。B型。’04年、第16回公演よりヨーロッパ企画に参加。以降、本公演に出演しつつ、テレビやラジオ番組の構成作家や脚本家の活動も行っている。また、イラストやアートワークを得意とし、書籍の表紙絵や、DVDのジャケットイラストなども手掛ける。「銀河銭湯パンタくん」「趣味の園芸 京も一日陽だまり屋」「タクシードライバー祗園太郎」では、脚本やキャラクターデザインも担当している。

作品情報

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』
大ひっと上映中!
公式サイト:sumikkogurashi-movie.com
公式Twitter:@sumikko_movie
©2019日本すみっコぐらし協会映画部

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