この芸能界でどう転ぼうが、すべては自分次第――俳優・岡田健史のはじまりと覚悟

小学2年生から、ずっと野球漬けの毎日。ドラマも見なければ、芸能界に憧れもなかった。そんな青年が、昨年放送されたドラマ『中学聖日記』で、有村架純演じる担任教師と禁断の恋に落ちる中学生役という鮮烈な俳優デビューを飾った。

岡田健史、20歳。

デビューから1年。今年は7月に放送された主演ドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』に続き、10月27日から放送されている“SNSサスペンス”ドラマ『フォローされたら終わり』で記念すべき連続ドラマ初主演を務めるなど、着々と役者としての階段を昇っている。

激動の日々を送っている彼の素顔は、とにかく真面目で一生懸命。背筋を伸ばし、まっすぐな眼差しで力強く語っていたかと思うと、ペン型のボイスレコーダーを見て「へー、こんなのあるんですね!」と人懐っこい笑顔を見せる場面も。

「上京してからは、“どうなろうが、すべては俺次第”と言い聞かせています」
「主演だからと気負っても先輩に太刀打ちできることはありませんから、ただ役としていることだけ考えました」

インタビューを通して、俳優・岡田健史の熱意に触れた。

撮影/曽我美芽 取材・文/福田恵子 制作/iD inc.

中1でスカウト。事務所の社長が毎年、家まで説得に来た

デビュー作となったドラマ『中学聖日記』や主演を務めたスペシャルドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』では制服の印象が強かったので、きょうのスーツ姿が新鮮です。この1年でぐっと大人っぽくなられましたね。
ありがとうございます。『中学聖日記』の製作発表のときは「こんなにも多くのカメラが僕に向けられている…」って手が震えていたくらいなんですけど、今ではすっかりカメラに慣れてきて。自分でもこの変化に驚いています(笑)。
取材にも慣れましたか?
もともと人と話すのが好きなので、インタビューには最初から苦手意識はないんです。インタビュアーさんによって、しゃべり方のテンポや、コメントの引き出し方が違うので、こんなことを言ったら身構えさせてしまうかもしれないのですが、観察させていただいています(笑)。
取材のときですら、人間観察をされているとは!
役者はみんなそうだと思いますよ。やっぱりお芝居の参考になりますから。
学生時代は甲子園を目指す野球少年だったそうですが、改めて芸能界に入ったきっかけを教えてください。
中学1年生のときに、通学路で事務所の社長にスカウトされたのがきっかけだったんですが、そのときは俳優になりたい気持ちはまったくなかったんです。ドラマをよく見るタイプでもなかったし、俳優さんに憧れることもなかったですし。

事務所の社長が毎年、熱心に家に足を運んでくださったんですが、当時はプロ野球選手として食べていくのが夢でしたから、「いつもご足労かけます」くらいで心が揺らぐことは一切ありませんでした。
そんな岡田さんが、どうして俳優をやってみようと思ったのですか?
高校野球を引退した夏、演劇部の顧問の先生に声をかけられて、舞台に立ったことがあって。そのとき演劇というものに初めて触れて、お芝居って面白いなと思ったんです。その経験がなかったら、100%この世界にいないですね。

それに、社長の揺るがないアプローチに心動かされたのもあります。ものすごい熱量で誠実に説得し続けてくれた社長の人柄から、信念のようなものが伝わってきたんです。そこで、僕から改めて事務所に連絡をしたんです。

両親は、僕のキスシーンを見るのが恥ずかしいみたい(笑)

ご両親は当初、芸能界に入ることに反対されていたとか。
そうなんです。両親が猛反対をして……僕も息子からそんなことを言われたら「ふざけんな!」って言うと思いますけどね。芸能界は先が見えないお仕事ですし、両親が心配するのも当然だと思います。

ただ、「俺は俺の人生を生きたい!」って、とにかく一生懸命に説得して、半ば強引に福岡から上京しました。
現在のご活躍について、ご両親からはどんな反応がありますか?
僕が出演したドラマが放送されるたびに、熱い感想を聞かせてくれます。

ただ、キスシーンのときは、恥ずかしくて顔を手で覆ってしまうみたいで。だから、「チューしているのはたしかに俺の体だけど、本当の俺じゃないから!」って言っておきました(笑)。
ひとり暮らしをされていて、親のありがたみを感じることも多いのではないですか?
高校生のときから寮生活だったので、むしろ両親のほうが子離れできてないなあって思うことがあります(笑)。もちろん心配してくれているのはわかるんですけどね。

家族と電話をしているときは、最終的に帰るべき場所は生まれ育った故郷だな、と思うことはありますが、ホームシックには一度もなったことはなくて。上京してからは、「どうなろうが、すべては俺次第」と自分に言い聞かせています。

今はお仕事があるおかげで、両親を少し安心させることができたのかなと思うので、これからももっと活躍してどんどん親孝行していきたいですね。

役との共通点は、一度決めたらとことん突っ走るところ

ドラマ『フォローされたら終わり』で岡田さんが演じるのは、事務用品営業職の23歳会社員でまっすぐで友達想いの仲村壮太郎。高校からの親友である太陽(演/ゆうたろう)・新藤(演/犬飼貴丈)とシェアハウスに住んでいて、青柳ゆま(演/小川紗良)にずっと好意を寄せていますが、想いを伝えられずにいます。演じる際に意識されたことは?
仲間を信じようとする気持ちですかね。人を信じるってとてもパワーがいることだし、裏切られるかもしれないと思うと、簡単にはできないですよね。

だから、どんなことがあっても人を信じようとする壮太郎の姿は、素晴らしいなと思っています。人によっては、暑苦しいと思うかもしれませんが(笑)。
壮太郎のまっすぐさや誠実さは、岡田さんにハマっていました。
ありがとうございます。まっすぐなところ、やると決めたらとことん突っ走ってしまうところは、自分の中にもある要素ですね。ドラマの中で「壮太郎ってバカ真面目だな」って言われたときに、「もしかして自分もそう思われているのかな?」って感じることもあります。
お互いに密かに恋心を抱いているゆまに対して、なかなか告白できない奥手なところも可愛らしかったです。そこも共感できましたか?
僕はあんなにウブじゃないです(笑)。とか言いつつ、そういうシチュエーションにならなければわからないですけれど…。

ゆまと壮太郎の関係性は、もどかしいけど微笑ましくて可愛いですよね。視聴者の方に「私もこんなふうに恋したいな」って感じてもらえるふたりを演じられていたらいいなと思います。

相手の感情を自然と引き出すお芝居を大切にした

今作の経験を経て、手応えを感じる場面はありましたか?
できているかどうかは別として、お芝居で対峙している相手の感情を自然と引き出す“働きかけ”をしながら演じることを意識していました。

1話で、壮太郎がゆまに「高校のときにゆまちゃんのお母さんが作ってくれたおいなりさん、めっちゃおいしかったよね」と言うんですけど、じつはそのおいなりさんはゆまが作ったのに、周りから「古くない?」と言われて、とっさにお母さんが作ったと嘘をついたという経緯があって。

壮太郎はそのことを知らない設定なのですが、ゆまが「嘘をつかなければよかった」と後悔するくらい、テンションを上げて喜びを表現しました。
そのお芝居には、どんな意図があったのでしょうか?
ただ単にセリフを一方的にぶつけるんじゃなくて、ゆまの感情を自然に引き出せるようなお芝居ができたらなと。そうすれば、小川さんも演じやすくなると思うし。
なるほど。どういう働きかけをするかは、すべて岡田さんのアイデア?
僕のアイデアもあるんですけど、(原 桂之介)監督とセッションして生まれたものも多いです。ひとりの脳みそで考えるものなんて、たかが知れていますし。台本を読み進めるたびに、「ここはどういうお芝居にする?」とか「ここからどうなると思う?」とか、監督やキャスト全員でアイデアをぶつけ合っていました。

脚本家の方やプロデューサー、監督みんながひとつひとつのシーンに思い入れがあると思うので、誠実に向き合っていかなくてはいけないなと。それに、そういう働きかけをすること自体が楽しいですしね。今回はそれに挑戦できたことが収穫でした。
キャストのみなさんでアイデアをぶつけられる関係だったのは素敵ですね。
みんな仲がよくて、お芝居の話はもちろん、差し入れを食べて「これ、おいしいね!」とか他愛のない話で盛り上がれる9人でした。

役として見てもらいたいから、プライベートはあまり出さない

主演として、現場で意識されていたことはありますか?
それはなかったです。僕は20歳で、先輩もたくさんいらっしゃる現場だったので、主演だからと気負ってもみなさんに太刀打ちできるわけがないですから。ひたすら壮太郎になることだけを考えて、“図太い柱”を作ることが僕の役割だと思って、現場に臨んでいました。

それに僕は、今作の主役は、このドラマの中で起きる“事象そのもの”だと思っています。
というのは?
ネット社会の現代に生きる僕たちにとってドストライクな題材だなと思いましたし、SNSの怖さなど、本当に身近なことが描かれていて、ひとつのリアルなニュースを見ている感覚におちいったんです。

1話の冒頭で、事故現場の写真をSNSにアップしようとする通行人を、壮太郎がたしなめるシーンがあって。目の前で起きたできごとを受け入れるのって時間がかかるので、とっさに動けない人がいるのはしょうがないと思いますけど、「何で写真を撮ってるんだよ。救急車呼べよ!」って僕も壮太郎と同じ気持ちになりました。

もしも自分が逆の立場だったら、写真を撮られたらどういう気持ちになるのかと考えてほしいです。
現実でも起こりえる話ですよね。岡田さん自身はSNSとどのように向き合っていますか?
SNSが嫌いなわけではないんですけど、アップした写真1枚でいろんな憶測が飛び交ったり、攻撃的な言葉を投げつけられたりするのはとても身近な問題で、メリットがあればデメリットもあるなと思っています。

それと、視聴者のみなさんには僕が演じる役に注目してほしいので、SNSではプライベートの写真をあまり載せないようにしています。これからも作品ごとに役の人生を生きて、演じた役で認識してもらえるような俳優人生を送っていけたらいいなと思いますね。
岡田健史(おかだ・けんし)
1999年5月12日生まれ。福岡県出身。O型。2018年10月にドラマ『中学聖日記』(TBS系)で俳優デビュー。2019年は6月に1st写真集『鼓動[throbs]』(講談社)を発売し、7月からはFBS福岡放送開局50周年記念スペシャルドラマ『博多弁の女のコはかわいいと思いませんか?』でドラマ初主演を果たした。2020年3月には、出演映画『弥生、三月-君を愛した30年-』の公開を控えている。

ドラマ情報

ドラマ『フォローされたら終わり』
毎週日曜22:00からAbemaTVにて配信中
https://abema.tv/video/title/90-1316
番組公式Instagram『元2-3 青高いつめん』(@aokou_itsumen

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、岡田健史さんのサイン入りポラを抽選で2名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年11月13日(水)12:00〜11月19日(火)12:00
当選者確定フロー
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  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから11月20日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき11月23日(土・祝)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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