祝「ゲームさんぽ」シリーズ化! 企画誕生の背景と今後のラインナップ

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5月に好評を博した特集企画「○○のプロと行くゲームさんぽ」をシリーズ化することが決定! 今後、多彩なゲスト&プレイヤーを招き、毎週動画を公開していくことになりました。たくさんの反響をいただき、誠にありがとうございました!(チャンネル登録はこちらです!)
「気象予報士×ゼルダの伝説」ほか、これまでに公開済みの動画3本の合計再生回数は約200万回(8月末現在)。公開から約3ヶ月が経過した現在も伸び続けています。

人気企画はどのようにして生まれたのか? 今回の記事ではゲームさんぽの背景と9月以降の公開予定について、企画の発案者である“なむ”さんと担当編集者の会話をお届けします。

文/飯田直人(ライブドアニュース)
デザイン/桜庭侑紀
なむ
なまぐさ坊主。ゲーム実況を通じ、衆生の世界観の多様性に触れる修行中。お寺の子として生まれたはいいが、ゲームばかりする凡夫な人生を歩み、未来における仏教のあり方の模索も兼ねて「ゲームさんぽ」を始めるに至った。
https://www.saynum.com

大事なことはだいたいゲームから教わった

反響が予想より大きくてびっくりしましたね。
いやー、本当に。5月まではチャンネル登録者十数人の弱小アカウントだったので、こんなに見ていただけるとは思わず…。途中で少し怖くなりましたね。
公開してから数日間は「炎上にならないかな…」ってソワソワしてましたね(笑)。でも、「ゲームさんぽ」という企画そのものはご自身のチャンネルで2年くらい前からやっていたんですよね?
チャンネル開設は2016年なので、3年前からですね。まだ動画は20本もないので、とてもゆっくりとしたペースですが…。

もともとFPS(主人公の視点でキャラクターを操作するシューティングゲーム)を中心に、子どもの頃からゲームはずっと好きでやり続けてるので、完全に趣味の延長って感じです。一緒に企画し、映像制作も担当しているDJ薄着さんと二人三脚で活動していて、これからも細々ですが続けていきたいと思っています。
FPSなんかやってて親御さんに怒られなかったですか? 敵を銃撃して殺生するようなゲームじゃないですか。お坊さん的にNGでは…。
いやいや、リスポーン(ゲーム内でキャラクターが死亡して復活すること)を繰り返すことで、輪廻について考えていると親には言っていたので大丈夫です(笑)。
スゴい理屈(笑)。
でも実際、勇気と友情は『マザー』(任天堂)から学んだし、苦しくても折れない心は『魔界村』(カプコン)で手に入れました。生きていくうえで大切なことをゲームはたくさん教えてくれましたよ。
ところで、ゲームさんぽを始めるきっかけって何だったんですか?
ゲーム実況を見るのも好きで、昔からよく視聴してたんですが、「自分だったら何ができるかな」と、ずっとボンヤリ考えてたんです。ネット上での社会貢献というか、楽しませてもらってるだけでなく自分もお返しがしたいなと。
案外マジメなとこありますよね。
すみません、ちょっとカッコつけました。本当はこれまでゲームに費やした膨大な時間を何とか正当化できないかと苦心した結果、ですね。専門家と一緒にゲームをするというアイデアについては、現役の自衛隊員がFPSをやる動画にもすごく刺激を受けています。
「安全装置よーし!弾込めよーし!単発よし! 前へー!」などと言いながら、実戦訓練さながらにガチの自衛隊員がゲームを進めていく。
これだいぶ昔の動画ですけど、今見ても面白いですね!
最高ですよ。同じゲームをしていても、自衛隊員は自分とは全然違うリアリティで見てるんだと気づかされました。「ゲームさんぽ」では専門家それぞれの「世界の見え方」の違いを楽しむことを大事にしていますが、この動画はそのよさが詰まっていますね。
でも、人によって世界の見え方が違うというのは、普段のお仕事の中でも感じると、以前打ち合わせでおっしゃってましたよね? 「気象予報士×ゼルダの伝説」のコメントでこんなのもありましたし、個人情報ですが、本職のことを少しご説明いただいたほうがよいかと思いました。
良純さんと友達みたいに思われてる(笑)。わかりました、誤解のないように簡単に自己紹介しましょうか。

美術鑑賞とゲーム実況は近い?

まず僕の職業はお坊さんではないです。いずれは実家のお寺を継ぎたいですが、今は地方の美術館的な施設で、お客さん向けの教育プログラムを考えるなど、美術鑑賞をお手伝いする仕事をしています。

あたりまえのことですが、美術鑑賞には正解ってないんですよね。同じ作品を見ても解釈や感じることは鑑賞者によって全然違うし、それでOK。これまで子どもにおばあちゃん、漁師さん、お医者さんなどなど、たくさんの方と一緒に作品鑑賞をしてきましたけど、みなさんの独特な感想にいつも驚かされてます。「えーそんな見方あるの?! えー?!」みたいな。
「ゲームさんぽ」というのは、そういう他人と一緒に美術鑑賞することの面白さをゲーム実況に置き換えてみよう、という発想なわけですよね。
そうです。誰だってその人なりのものの見方を持っていて、それを共有することは面白いんですよ。それに、美術鑑賞の場で語られる言葉には「その人そのもの」が表れてくるのもすごく面白いです。答えがないからこそ作品に似合うと思う言葉を自分の中から引っぱり出すしかなく、まるで作品が鏡になって、その人自身が映し出されてくるというか…。
何か具体的なエピソードなどありますか?
そうですね。非常に特殊な例ですが、音と空間を楽しむ「サウンドインスタレーション」作品を大きな部屋で展示しているとき、ママさんたちがピクニックシートを広げてその場でお弁当を食べ始めたことがありました(笑)。
もはや見方が違うとかいうレベルではない気が…(笑)。しかしまあ、ママさんたちには展示室が公園みたいな、リラックスできる空間に「見えた」ということですね。
そうだと思います。こういう意味では、「ゲームさんぽ」のゲストは専門家じゃなくても十分成立しますよね。たとえば、近所の人とか家族とか。実際、なむのチャンネルに出てもらっている音響工学の人や家庭科の先生は仕事仲間や友達で、専門家といっても身近にいた人ばかりですし。

もっと言えばプレイする人も、なむじゃなくてもいいですね。基本的にはゲームしながら人とおしゃべりしてアップロードするだけ。誰でもできます。僕は「ゲームさんぽ」的な実況をいろんな人にやってみてほしいと思っていて、自分のサイトでやり方を紹介しているので、興味がある人は読んでみてもらえたら嬉しいですね。

正直なところ…。仕事の関係で今年度いっぱいは海外にいて、自分があまり動けない状況なので、誰かがやってくれるとありがたい! という思いもあります。

とにかくチャンネル登録をお願いしたい

さて、これまでの3本は大好評ですし、なむさんは誰かにやってほしいということなので、9月から弊媒体では「〇〇のプロと行くゲームさんぽ byライブドアニュース」をシリーズ展開していくことに決定しました!
おめでとうございます〜!
ありがとうございます〜! 今後はプレイヤーもゲストも幅広い方々をお招きして、週に1〜2本のペースで動画を公開して行こうと思ってます! 直近でいうと、9月〜10月の公開予定は現状こんな感じですね↓
すげえボリューム!(笑)
でしょう(笑)。とりあえず、9月中にライブドアニュースのYouTubeチャンネルの登録者数を10万人にすることが部署目標なので、めっちゃ詰め込みました!今のところ3.6万人なので、なかなか厳しい目標でして…。
1ヶ月で3倍が目標って(笑)。
ヤバいですよね(笑)。秋冬以降も企画が存続するか否かは登録者数次第なので、ぜひみなさんにライブドアニュースのチャンネル登録をお願いしたいです!
みんな、協力してあげて〜!
私なんて…、無茶な目標達成のために、この夏は毎日会社でゲームばっかりして終わったんですから(涙目)。
それは全然ツラそうに聞こえないですよ(笑)。
まあ実際、この仕事はやってて楽しいですね! 動画のコメント欄やツイートを見ると「もっと見たい」とか「あのゲームもやってほしい」とか、ユーザーからの反響がたくさんあって、そこからアイデアも貰えますし!
それはいいっすねー。僕ももう少し更新頻度を上げたいんですけど、仕事やなんや、諸々あるから…。
知ってます…。帰国して諸々落ち着いたら、ぜひライブドアニュースの方でもまた出演してくださいね!
それはもう、当然やりますよ! 一緒に盛り上げていきましょう!
そういえば、YouTubeって登録者数10万人達成で「銀の盾」、100万人で「金の盾」が貰えるらしいです。達成したら一緒にお祝いしましょうね!
金属工学の専門家を呼んで実況でもしますか(笑)。
▼読了ありがとうございます! くどいようですが、どうか、どうか、チャンネル登録をよろしくお願いいたします...!!