2.5次元の世界から飛び出して――岩城直弥×後藤 大×松村泰一郎が抱える葛藤と熱量
「そうだ! 嘘の殺人事件を起こして、人間のリアルな反応を見よう!」マンネリに悩む小説家が仕掛けたドッキリに、 本物の殺人鬼が紛れ込んだ――。佐野瑞樹、佐野大樹による兄弟演劇ユニットWBBの新作公演は、サスペンス・コメディだ。
11月上旬、パンフレット撮影のために集まった岩城直弥、後藤 大、松村泰一郎にインタビューを敢行。年上の松村を前に、少し緊張気味の岩城と後藤だったが、共通点を探るうちに自然な笑顔に。3人の距離が縮まっていく様子も楽しみながらお読みください。
ヘアメイク/目崎陽子
子役、スカウト…芸能界に入ったきっかけは三者三様
- 岩城さんと後藤さんは、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの同期ですよね。
- 後藤 そうです。50公演くらい一緒にいたので、何回かごはんを食べに行ったりしたよね?
- 岩城 しましたね。でもふたりだけはなかったかも。
- 後藤 (岩城さんに対して)ああイケメンだな、と。フライヤーを見て「いちばんカッコいいな」と思ってたんですよ。イケメンですよね?
- 松村 ですね。
- 岩城 そ、そんなことは……ないです(照)。
- 3人でこうして集まるのは初めてということで、おふたりは年上の松村さんを前に少し緊張されていますか?
- 松村 いくつ?
- 岩城 23です。
- 後藤 僕も23です。
- 松村 そうなんだ。僕も23です(笑)。
- 冗談で場を和ませてくださったところで(笑)、まずは3人が芸能界に入ったきっかけについて伺っていきます。松村さんは子役から活動されていたんですよね。
- 松村 そうなんです。3歳から。
- 後藤 大先輩!! 僕ら一段、下がりましょう!
- 岩城&後藤 (椅子から降りようとする)
- 松村 いやいやいや(笑)。両親がもともと児童劇団をやっていて、その流れで始めました。子役のときはキッズモデルみたいな感じで。中学に進学してから一度やめたんですけど、9年前に今の劇団に入りました。
- 後藤さんは中学生の頃、NHKのバラエティ番組を見て、オーディションに応募したのがきっかけだそうですね。
- 後藤 はい。『天才てれびくん』を観ていて「おもしろそう! 自分も出たい!」と思って応募したんですけど、応募期間がズレていたみたいで、ハガキが返ってきちゃったんですよ。
- それでもあきらめなかった?
- 後藤 やっぱり映画やドラマが好きで、役者をやりたい気持ちはあって。そしたら20歳の頃に地元のショッピングモールで買い物していたところをスカウトされて、今の事務所に入ったという感じです。もともと漫画やアニメが好きなので、ミュージカル『テニスの王子様』のオーディションに受かったときはうれしかったですね。
- 映像作品が好きだとおっしゃっていましたが、舞台の面白さにも気づきました?
- 後藤 もともと舞台も好きで、劇団唐組の舞台とか観に行っていました。
- 松村 そうなんだ!?
- それは仕事としてではなく?
- 後藤 はい、趣味ですね。まさか自分が舞台に立つとは思ってなかったんですけど、ミュージカル『テニスの王子様』をきっかけに舞台に立つ面白さを知ることができて。舞台ってその瞬間にしか出せない感情があって、リアリティがある。今は舞台の魅力にハマっています。
- 岩城さんは、役者になりたいという気持ちが芽生えたのはいつ頃ですか?
- 岩城 じつは始まりは「絶対に俳優になりたい」っていうのではなくて。僕はサッカーをずっとやっていたんですけど、高校を卒業した段階で本気でやるのをやめて、そしたら何もやりたいことがなくなってしまって。つまんないなぁと。本気でやれることを探す中で芝居の面白さを知って、今の場所に行き着いたという感じなんです。
- 舞台を観に行ったことはありましたか?
- 岩城 役者を志す前はなかったんですけど……2年くらい前に、濱田めぐみさんのミュージカルを観に行って、フィクションなのに本当の感情のようというか、こんなに心を動かす表現があるんだと知って。そのあたりから舞台をよく観に行くようになりました。
- 松村さんは劇団に所属されていますし、普段から舞台をご覧になってますよね。
- 松村 そうですね。いろんなジャンルを……それこそ喜劇なら2.5次元作品の『おそ松さん』から、ニール・サイモンの戯曲まで。いろんなジャンルの舞台に携わる面白さを感じています。
- この仕事の面白さって何でしょう?
- 後藤 僕は普段、感情を出さないほうなんですね。でもそうすると人間味が薄れていくというか……。役者の仕事を始めてからは、喜びとか悲しみとか怒りとか、いろんな感情を出すことができていて、それが気持ちいいし楽しいです。
- 岩城 僕も同じです。普段は感情を出すことが苦手なのに、舞台の上では感情をバーンと出せるのが楽しいです。
- 松村 僕は、舞台ではお客さんも空気を作ってくれるというか、こっちが悲しいお芝居をしていたら、お客さんも悲しい気持ちになってくれて、劇場の空気が一体になる。そういうふうにお客さんと生のやり取りができるのが楽しいんですよね。
それと稽古って、どうしてもしんどいじゃないですか? お客さんに拍手をいただけたら、そのしんどい思いがすべて吹っ飛ぶので、すごくうれしいですね。苦労が報われる瞬間だと思います。
2.5次元出身の役者が抱く、ストレートプレイへの期待と不安
- そんな3人が出演するのが、12月7日から上演の舞台『まわれ!無敵のマーダーケース!!』。出演が決まったときはどう思いましたか?
- 後藤 もちろんうれしかったです。僕はミュージカル『テニスの王子様』と舞台『ひらがな男子』に出演してきたんですけど、こういう舞台をやるのは初めてで。不安もありますけど、楽しみな気持ちのほうが大きいです!
- 松村 僕もうれしかったです。この作品自体は何度か上演されていて、つまり脚本が面白いということは明らかなので、そこからどう膨らませて、僕らがどんな『マーダーケース』を作れるのかワクワクしています。
- 岩城 WBBの作品を観たことはなかったんですけど、まわりの友人に「WBBに出演することが決まった」と言ったら、「スゴいじゃん! WBBの舞台、面白いよ」って。なのですごく楽しみなんですけど、ストレートプレイは初めてなので不安も半々という感じです……。
- 大先輩が隣にいますから。
- 岩城 (松村さんを見ながら)そうですよねっ!!
- 松村 いやいやいや……おじさんなだけです(笑)。
- 台本を読んだ感想はいかがですか?
- 松村 おもしろかったです!! ねっ?
- 後藤 本当に! 先の読めない展開に引っ張られて、どんどん面白くなっていきますよね。
- 岩城 先を予想して読むんですけど、それが全部外れていくというか、期待を裏切られていくように進んでいくんですよね。
- 松村 伏線が散りばめられているし、ひとつひとつ回収されていくのが心地いい。何度見ても面白いと思います。
- 自分の演じる役のことを考えて読むと、どうでしょう?
- 後藤 僕の演じる「今北」は、マッチョで腕力のある役ですが、見ての通り、僕は筋肉がないんですよ。体作りからやって、説得力のある芝居をしないといけないなって。
- 松村 ……間に合う!?(笑)
- 後藤 頑張ります(笑)。
- 松村さんはいかがですか?
- 松村 僕の演じる「広野」は、まわりを見ながら自分の行動を決めていく役なので、稽古に入って、共演者のみなさんがどういう影響を与えてくれるかによって、役の居方も変わってくるんじゃないかと。自分で役作りをするというよりは、みなさんとのセッションの中で役を作っていこうと思っています。
- 岩城さんはいかがですか?
- 岩城 僕は今まで俺様キャラしか演じてこなかったんですけど。
- 松村 俺様キャラ!? そうなの!?
- 岩城 いや、実際の僕は逆なんですよ。
- 後藤 そうなんだ。俺様キャラもしっくりきていたけどね。
- 岩城 真面目で不器用っていう、今回演じる「末国」役のほうが自分自身に近いんです。作家先生の担当編集者の役なので、先生にめちゃくちゃなことを言われ振り回されるんですけど、全力でくらいつきたいと思います。
- 本作はワンシチュエーションのサスペンス・コメディですね。緊迫感の漂う中に笑いがあるというか。
- 松村 真剣にやればやるほど面白くなると思うので、僕らは全力で、「当たって砕けろ」じゃないですけど、砕けちゃダメなんですけど(笑)、全力で当たっていって、新しい自分をみなさんに見せられたらいいなと。そういった熱量を感じてもらえるとうれしいです。
- 後藤 僕も熱量を大事にしたいと思っています。ドタバタ劇なので、サスペンスなのに面白い瞬間があったりするんですよね。僕、コメディーをずっとやりたくて。人を笑わせるのが大好きなんです。だから真面目に、本気でふざけ倒したいです。
- 松村 僕もコメディーが好きです。お笑い芸人さんのとは違う、僕ら俳優がやるコメディーをお客さんにお届けしたいと思います。
- 岩城 コメディーだから笑わせなきゃいけないんですけど……笑いを取りに行くのではなく、自然にやっていたら面白い、というふうにできたらいいなと思っています。
- 3人のファンの方だと、普段は2.5次元作品を観ている人が多いかもしれませんね。
- 松村 そういう人たちにも、演劇の面白さを伝えられたらうれしいです。
- 後藤 2.5次元だと原作ありきなので、キャラクターのバックボーンへの理解も深くないと、お客さんにガッカリされてしまうこともあって。だから2.5次元と、ストレートの舞台って、舞台としては同じですけど、お客さんの層とか見せ方も全然違うと思っているんですけど……。
- 岩城 僕も2.5次元作品の舞台に立つときは、どれだけ原作に近づけるかが勝負というか、あんまり自分自身に寄せないようにしていたんですけど、ストレートプレイだと、自分に寄せられる楽しみがありますよね。もちろん自分に寄せるだけでなく、自分の殻をやぶっていきたいなと思うんですが……。
- そのあたり、両方を経験されている松村さんはどうお考えでしょう?
- 松村 たしかに2.5次元は原作があって、アニメだと声を当てる人がいて、その人を参考にしながら役作りをすることもありますし、ストレートプレイだと自分で想像しながら役を作っていく作業もあります。でも根本のところで言うと、お客さんの前にひとりのキャラクターが存在しているということは変わらないと思うんです。だからライブ感を大切に、稽古に臨んでいけばいいのかなって。
共通項はサバゲー。スリル満点の非日常体験に3人とも夢中
- ここからはプライベートな話ということで、3人の休日の過ごし方や趣味についてお伺いしたいのですが、岩城さんの趣味は何ですか?
- 岩城 趣味を聞かれるのが苦手なんです。
- 最近の休日はどう過ごされました?
- 岩城 舞台を観に行ったりとか。たまに、フットサルをしたり。それくらいです。
- 後藤 充実してるじゃん!
- 本当は、家でひとりで過ごすほうが好きなんですか?
- 岩城 そうですね。ゲームしたりとか。
- 松村 何のゲーム?
- 岩城 サッカーゲームです。
- 松村 ……趣味はサッカーでいいんじゃない?(笑)
- 後藤さんは絵を描かれているんですよね。
- 後藤 絵を描くのが好きで、デザインしたりとかも……(スマホを取り出してイラストを見せてくれる)。
- 松村 えええええ! スゴい!
- 岩城 スゴいですよね。最初に会ったときから芸術性に溢れている人だなと思ってました。
- 後藤 アニメが好きで、絵を描き始めたんです。
- 松村 いいなぁ。絵を描ける人、尊敬しちゃうよ。
- では松村さんの趣味というと?
- 松村 後藤さんのあとだと、ちょっと言いづらいんですけど……最近の趣味はサバゲーです。
- 後藤 サバゲー! そんな頻繁にじゃないですけど、僕も行きます!
- 岩城 僕はこのあいだ初めて参加したんですけど、銃を買おうかなと思っています。
- 松村 (物欲が)止まらなくなるよー(笑)。
- 一度行ったら、銃を買いたくなるくらいハマってしまった?
- 岩城 やっぱりスリル感がたまらないですよね。
- 松村 子どもの頃にエアガンで遊んでいたりしたので、大人になってそれがよりリアルになって、楽しめるというのがね。山の中でやったりするので、自然に触れられるのもいいですし。
- 松村さんはどれくらいの回数、行かれてるんですか……?
- 松村 えー、数えられないくらいには(笑)。始めたのが去年の夏で、だいたい月に2回くらい行ってます。俳優仲間で集まっていくときは、深夜から朝までやることも。
- みなさんで一緒に行けるといいですね。
- 松村 行きたい! 行こうよ!
- 岩城&後藤 行きましょう!!
- (スタッフ)本番が終わってからでお願いします!
- 岩城&後藤&松村 はい!(笑)
- 岩城直弥(いわき・なおや)
- 1995年4月16日生まれ、埼玉県出身。出演作に、舞台『ちっちゃな英雄(ヒーロー)』(ジェラルド役)、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(平古場 凛役)など。
- 後藤 大(ごとう・だい)
- 1995年4月5日生まれ、千葉県出身。O型。出演作に、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(仁王雅治役)、舞台『ひらがな男子』(「の」役)など。
- 松村泰一郎(まつむら・たいいちろう)
- 11月28日生まれ、東京都出身。B型RH-。3歳から子役・キッズモデルとして活動。2009年、劇団スタジオライフに入団。出演作に少年社中『リチャード三世』(ドーセット役)、 『オトメのオモチャ』(吉祥 菱役)、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(遊木 真役)など。
サイン入りポラプレゼント
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- 応募方法
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年11月27日
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- 2018年11月27日(火)12:00〜12月3日(月)12:00
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- 当選者発表日/12月4日(火)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから12月4日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき12月7日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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