『亜人』はいける! 佐藤 健が出演作を選ぶ際のこだわり

作品の“面白さ”という部分について、さらに深くうかがってまいります。先ほど、アクションのタイプの違いについてもお話されていましたが、見る側も、常に以前の作品との比較で、新しいもの、より激しいものを求めるものだと思います。
それは当然、あるでしょうね。
正直、佐藤 健が人気漫画原作の映画に出演すること自体、すでに世間で“当たり前”のことになっています。当然、作品を重ねるごとに「次はどんな新しいものを見せてくれるのか?」という要求、ハードルがどんどん高くなっていきます。この点をご本人はどう受け止めていらっしゃいますか?
基本的に、そのハードルを越えられそうな作品しかやらないようにしようと…。
と言いますと…?
いや、ホントそのまま言葉通り(笑)。それでいうと『亜人』はいける! と思ったんです。この題材なら、いままでとは違う、見たことのない新しいアクションができる。そこに勝算があったから「やりたい」と思えました。この作品に限らず、僕が出演しているという時点で、僕の中にある程度の勝算があったからだと考えていただいて、間違いないです。
当然ですが、「ハードルを越えられる作品」というのは、決して求められるレベルが低いものとか、挑戦すべき部分が少なくて楽という意味ではなく…。
勝算の有無の問題ですね。期待されているものの大きさは、自分なりに理解していますので、そこにきちんと応える責任があると思っています。
これまでのキャリアを見ると、同時代の人気俳優と比べて、出演作品数が突出して多いわけではないですが、それもこうした選択の結果なんですね。決断はご自身でされているのですか?
そこは基本的に、自分でじっくりと考えて選ばせていただいています。
基準はやはり、作品が成立するという勝算があるかどうかで?
臨機応変ですが、とくに今回のような人気漫画原作の規模の大きな作品のときは、ちゃんと勝算が立たないと、お引き受けしないようにしています。

20代も残りわずか…いましかできない役をやりたい

ここ数年、映画『世界から猫が消えたなら』、『何者』、そして今回の『亜人』と、ジャンルや方向性の違いはありますが、人生や生きるということについて考えさせられるような映画への出演が続いています。佐藤さん自身、出演を通じて、人生観に影響を受けたりする部分はあるんでしょうか?
ありますね。そこは、みなさんが映画を見たり、小説を読んだりして影響を受けるのと同じだと思います。
今回の『亜人』に関して、どんなことを考えましたか?
人生と言うとちょっと違うかもしれませんが、僕は、永井 圭という男が好きなんですよね。どこが好きかって、常に正しいことを探して、そこにたどり着こうとするところです。
たしかに永井 圭は正義の人ですね。亜人であるとわかっても、自暴自棄になるでもなく、国家を恨んで佐藤たちのようにテロに走るわけでもなく…。
彼の場合、亜人であるかどうかって関係なく、常に自分の正義で生きてるんです。時にそれを他人の感情よりも優先させてしまい、冷たい人であるように思われたりもします。それでも僕は、こういう正しい人間が好きなんですよね。彼の正義を責めることはできないと思いますし、そこに魅力とシンパシーを感じました。彼のような生き方もあるんだなと思いました。
以前のインタビューで佐藤さん自身、これまでも人生については自分で決断してきたとおっしゃっていました。これから先の人生については、何かビジョンはお持ちですか?
いま、すごく考えていることがありまして。10年この仕事をやらせていただいて、おっしゃる通り、作品数はどちらかというと抑え気味でやってきました。そうやってきたことでいまの自分があると思うし、ありがたいことに、いい出会いもいただきました。でも、その反面「もっと自分を残したかった」という思いもあって…。
「自分を残す」?
映画って自分の姿を刻めるものなんですよね。大きく言えば歴史に、人々の記憶に。たとえば10代の頃の自分はもう戻らないけど、もっと自分の足跡を刻めたんじゃないかって思いがないわけじゃないんです。
もう少し、いろんな姿を見せることができたんじゃないかと?
いま28歳で、20代もそろそろ残りわずか。当然、20代も失ってしまったら一生取り戻せないわけです。だから、いまのうちに自分を残したいという気持ちがすごく強くなりました。いま、できる役、いましかできない役をどんどんやりたいなと。
そういう意味では、作品数も以前よりは…。
メッチャ出ます! ニューな感じをお見せできるように、来年以降、いろんな作品にどんどん出ていけたらと思っています。
年齢を重ねること自体は楽しいですか?
いや、どうでしょう…? 楽しいとも思わないし、嫌だとも感じないですね。逃れられないものですから。やはり、どこかで制服が着られなくなるんですよ(笑)。そういう瞬間に「あぁ、なるほど」って思うわけです。一度失ったら、もう取り戻せないんだなって。
ものすごく先のビジョンを持ってというよりは…。
“いま”ですね。目の前にある、いましかできないことをやっていきたいです!
佐藤 健(さとう・たける)
1989年3月21日生まれ。埼玉県出身。A型。ドラマ、映画と人気を集めた『ROOKIES』(TBS系)や、従来のイメージを覆す岡田以蔵役を演じたNHK大河ドラマ『龍馬伝』など次々と話題作に出演。その他のドラマ出演作に『Q10』(日本テレビ系)、『とんび』、『天皇の料理番』(ともにTBS系)など。映画では『るろうに剣心』シリーズ、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』、『バクマン。』、『世界から猫が消えたなら』、『何者』などに主演。今後は『8年越しの花嫁』(12月16日公開)、2018年には『いぬやしき』、『ハード・コア』が公開予定。2018年4月より、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演が決定。

出演作品

映画『亜人』
9月30日(土)全国ロードショー!
http://ajin-movie.com

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、佐藤 健さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2017年9月29日(金)12:00〜10月5日(木)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/10月6日(金)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから10月6日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき10月9日(月・祝)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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