福山 潤が駆け抜ける“超過酷”な夏 ――爽やかな新曲とともに「前へ前へ、進む!」
多くの思いに触れて…初めての“お渡し会”で感じたこと
- 先日のアルバムリリースの際に、初めて“お渡し会(※CDやDVD、写真集、グッズなどを直接本人から受け取るイベント)”をされたということで、いかがでしたか?
- めちゃくちゃ楽しかったんですよ。かなりの人数におこしいただいたので、おひとりの時間が5秒あるかないかぐらいのペースだったんですね。そんななかで、みなさんいろいろと考えてきてくださって……ひとことで気持ちを伝えられるような言葉とか、ナゾかけをしてくる方もいらっしゃったり。
- ナゾかけですか?
- 僕も初めて知ったんですが……「タマゴの白身と黄身、どっちが好きですか?」って最初に聞かれたときに僕、白身が好きなんで、「白身」って答えたら、残念そうな顔をして去って行かれたんですよね。あとで聞いたら、「あれは黄身(君)って答えるんですよ」って……僕知らなくて。
- あ! なるほど! 「君が好き」ということですね。
- 「それか!」って(笑)。そこまで考えが及んでいなかったなあって思って、それからはもう、さも「俺、知ってますよ」みたいに答えましたね(笑)。
- そういった、わずかな時間のなかでもファンの方と直接対面するというのは、貴重な機会ですね。
- そうですね。限られた時間のなかで、どう問いかけたらいいかイメージを膨らませて来られたり、伝えたいひとことを考えて来られたり、緊張で言葉が出せないけれども喜んでくださったり……。いろんな方と対面できたのは、今までやってこなかっただけに、僕も楽しかったですね。ただ、正直なところ、今までやってきたどんな筋トレよりも大変でした(笑)。
- 筋トレですか?(笑)
- 僕、挨拶のときにお辞儀しちゃうのが癖なんです。だからお渡し会でも、ひとりひとりにお辞儀していたんですね。女性は背丈が少し低くなるので、これがかなりの筋トレになるんですよ。「俺、1日で3000回以上お辞儀したんだ」って思うと……(笑)。
- すごい筋トレですね!
- ものすごい筋トレでしたね(笑)。途中からそれに気づいて、体幹をギュッと締めてお辞儀するように心がけましたっていうのは笑い話ですが、みなさんの顔を見ながら……これまで生の声を直接聞ける機会ってなかったし、僕もあんまり持とうともしてなかったので、「まさかお渡し会をやってくれるなんて、思ってもいなかったです」って言っていただけたりもして、ありがたいなあと思いました。
- ファンのみなさんも驚かれたでしょうね。
- ですねえ。声優というのは、収録したものをみなさんにお届けする仕事なので、そこに対してのこだわりは持ちたいっていうのもあって、個人活動をほとんどしていなかったんですよね。でも、この年齢とキャリアになって、いろんな機会をいただいたので、初めてのことが多くて楽しいですよね。初めてのことに挑戦して……もちろんビビったりすることも多々ありますが、挑戦して結果が出るっていうのが人間の行動の基本だったりするので。
- 前回のインタビューでも出てきましたが、「今の年齢やキャリアに達したからこそ、やれたこと」なのかもしれませんね。
- 年齢やキャリアを積んでいって、できることが増えてくると、怖いことをやらなくなるのかもしれませんが、僕はその守りに入ることのほうが怖くて……ですから今回、僕の「初めてのことづくし」のプロジェクトに、みなさん笑顔で付き合ってくださっていることが、本当にありがたいですね。ただ、やっぱりそのなかでも、冷静になっておかないといけない部分はあるなあと感じました。
- というのは?
- 僕らの仕事って、いろんな見方をされているので……たとえば、今回のお渡し会のような、直接対面する場におこしくださる方もいる一方で、声優を意識しないでアニメ作品だけを見ている方もいる。そういった、いろんな方に支えていただいている仕事だということを、再確認させてもらえたのは大きいですね。そういう意味で、冷静になっておかないといけないって思うんです。目の前にあるものだけを見てしまうと、大きく間違ってしまうので。
- なるほど。
- ですから、今回のプロジェクトのように、直接僕を見てくださる方と対面することにも全力を傾けて、普段の仕事ではもっと広いところまで意識を向けておく必要がある。そういう意味での境界線みたいなものが見えたっていうのは、貴重な体験でしたね。勘違いしないように……みなさんから直接ありがたい気持ちを向けられたことで、改めて戒められる感じはしましたね。
思い立ったらドライブへ! “音を聴く”ひととき
- ところで、この夏は福山さんにとって、どんな夏になりましたか?
- いやあ、この夏は超過酷でしたね(笑)。ここまで体力的に過酷なことって、なかったんじゃないかな? っていうぐらい。「どこでどうスケジューリングを間違えた?」って。もともとこのプロジェクトは前もって予定に入っているので、もっと余裕を持ってやるはずだったんですが……やらなきゃいけないことがものすごく多くて、改めて、自分の体と心に向き合いました。あと、現実逃避をいっぱいしました(笑)。
- 現実逃避ですか?
- 今までだったら休みの日とかは、「あれやらなきゃ、これやらなきゃ」って、あれこれ引っ張り出してたんですけど、今回ばかりは「それじゃあ、体がもたないな」って。休みの日は携帯の電源を切っていましたね(笑)。
- イベントもあるので、やらないといけないことはまだ続いているかとは思いますが、なんとか乗りきれそうですか?
- そうですねえ。「結果的に、やれちゃった」っていうのが重要だと思うんですよね。経過ももちろん大切なんですけど、結果としてできたときに、「これができたんだったら、次はこうしたら余裕が生まれるな」って。だから僕、ここを乗りきったら強くなれる気がするんです(笑)。ですから、この夏はですね、本当にアツい夏です(笑)。
- 前回のインタビューでも、最近ハマっていることがあるかどうか、うかがったのですが……。
- はい。たしか、「無作為な課金」とか言いませんでしたっけ?(笑) そこはね……多少抑えましたけど、まだちょっと続いてますね。
- ほかには何かありますか?
- 今回のプロジェクトもそうなんですが、飽きないことをずーっとやり続けるっていうのが、ある意味僕のルーティンですね。ほかには……ドライブはずっと続けています。昨日(※取材日の前日)もおもむろに、横浜へ行ってきました。寝る前に1時間だけドライブしようと思って。高速に乗って、赤レンガ倉庫から山下公園のほうを回って、コンビニで温かい飲みものだけ買って、そのまますぐに帰ってぴったり1時間っていう(笑)。
- その時間って、福山さんにとってどんな時間なんでしょう?
- 何も考えない時間ですね。ラジオを聴いたり、自分の歌を覚えるためにCDを聴いたりと、音を聴く時間なんですよね。
- そうやって、思い立ってどこかへドライブしに行くことが多いのでしょうか?
- 時間があればやりますね。夜に他県まで足湯をしに行ったり(笑)、朝からの仕事が終わって、後ろに予定がなかったら、房総や茨城のほうへ行ったりとか。メシを食うためだけに片道100キロとか平気でやりますね。以前、24時間で奈良まで行って帰って来られるか、試してみたことがあって(笑)。
- それは何のチャレンジなんでしょう?(笑)
- ねえ?(笑) 24時間では無理でしたね。でもそういうのは、そんなに苦じゃないみたいです。目的を設定すれば、ひとつのことは黙々とできるので……運転もひとつのことを黙々ですけど、景色が変わるからいいですよね。
- それでは最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
- シングル、アルバム、配信、イベントと、矢継ぎ早にリリースさせていただきましたが、イベントにおこしの方々は、「はいふぁい“ふぁいえい”」じゃなくて、「はい“ふぇい”」……これ言えないですね(笑)。『Hi-Fi-Highway→』、言いづらいからこそのタイトルなんですけど。「はいふぁい“ふぁいえい”」(笑)を聴いていただいたら、一緒に歌えそうな箇所もありますので、僕がこう、照れながらマイクを差し出したら(笑)、歌っていただけると嬉しいですね。
- それは楽しみですね。
- もちろん、イベントに来られない方も、こういった疾走感のある爽やかな曲って、なかなか僕のなかではないと思いますので、楽しんでいただけたらと思います。夏ですので、ドライブしながら聴いていただけたらいいなあと思います。僕もねえ……ドライブしながら自分の曲を聴くって、照れ恥ずかしいんですけど、聴いてますし歌っていますので(笑)。
- 福山 潤(ふくやま・じゅん)
- 11月26日生まれ。大阪府出身。A型。1997年に声優デビュー。文化放送Eventアニメグランプリ2006最優秀男性声優賞、初代声優アワード主演男優賞、アニメージュ第30、31回アニメグランプリ声優部門2年連続グランプリ、東京国際アニメフェア2009声優賞、第3回声優アワード海外ファン賞を受賞(史上初の賞を設立)。主な出演作に『コードギアス 反逆のルルーシュ』(ルルーシュ・ランペルージ)、『おそ松さん』(松野一松)、『暗殺教室』(殺せんせー)、『青の祓魔師』(奥村雪男)、『デュラララ!!』(岸谷新羅)など。2017年2月に1stシングル『KEEP GOING ON!』を、6月にはアルバム『OWL』をリリース。9月24日にスペシャルイベント『福山潤・ひとりのBocchi Show』を開催予定。
シングル情報
- 配信限定シングル『Hi-Fi-Highway→』
- 主要音楽配信サイトにて好評配信中
- 【iTunes】
- https://itunes.apple.com/jp/album/id1266598011?l=ja&ls=1&app=itunes
- 【Apple Music】
- https://itunes.apple.com/jp/album/id1266598011?l=ja&ls=1
- 【レコチョク】
- http://recochoku.jp/album/A1008139129/
- 【dヒッツ】
- http://rd.music.docomomarket.ne.jp/dhits/fukuyamajun/170823/
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、福山 潤さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年8月30日- 受付期間
- 2017年8月30日(水)12:00〜9月5日(火)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/9月6日(水)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから9月6日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき9月9日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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