飾らない男・吉沢 亮――“気持ち悪い部分”が評価される、だから俳優業は面白い!
“無意識過剰”もはなはだしい。吉沢 亮が何もせずともカッコいいのは重々承知しているが、それにしても、自分をカッコよく見せようとか、周りにどう見られるかという意識がまったくないのだ。質問への答えも飾りのない直球! ニコニコと優しい笑みを浮かべながら、「僕、内面は気持ち悪いんで…」なんて言葉がひょいと飛び出す。『ラストコップ THE MOVIE』で演じた役柄は、そんな自身と近い部分が多かったとのことだが、そこにこそ俳優・吉沢 亮の本質が…?
撮影/倉橋マキ 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.企画/ライブドアニュース編集部
『ラストコップ』初参戦! 現場では一線を引いていた!?
- 『ラストコップ THE MOVIE』は、昏睡状態からよみがえった昭和気質の熱血刑事・京極浩介(唐沢寿明)とゆとり世代の若手刑事・望月亮太(窪田正孝)のコンビを描いた連続ドラマの劇場版です。
- まず、30年の昏睡から目覚めた刑事が主人公という設定がぶっ飛んでて面白い。難しいことが絡んでくるわけでもなく、何も考えずに子どもから大人まで楽しめる作品だなと思っていました。
- 吉沢さんは今回の映画からの参加ですね。人工知能の研究者・西園寺春孝(加藤雅也)の助手の藤崎誠吾を演じています。
- コメディタッチの作品なんですけど、僕の役はタイプ的に、あまりこの作品の世界観となじみすぎるとおかしいんですよね。京極たちと同じテンションで芝居する役でもないですし。
- 西園寺が京極の驚異的なパワーに興味を持つのと対照的に、藤崎はアナログな京極に批判的で、野心家の一面ものぞかせます。
- 人間味あふれる人たちの中で、やや機械的で冷たい印象ですよね。だから、チームワークのいい温かい現場にいながら、みんなを「楽しそうだな」と少し離れて眺めている感じで…。もっと一緒にバカやりたかったなぁって(苦笑)。
- どちらかというと、現場ではワイワイとバカをやりたいタイプ?
- そうですね(笑)。いや、基本的にはあまり、現場でも話さないタイプではあるんですけど、仲のいい人がいると、ついハシャいだりしちゃうかな…?
- クールに見られることが多いのではないかと思いますが、以前も映画『アオハライド』の舞台挨拶で「モテないんだけど…」と共演陣に悩み相談をしたりしますよね?(笑)
- くだらないこと大好きです(笑)。
- 自分の性格を分析すると?
- 根暗なタイプです! そういう意味で、今回の藤崎とは近い部分があると思います。ワーッと明るい現場で、ちょっと一線を引いて、みなさんと接するという…。
- でも「一緒にバカやりたい」という気持ちもなくはなく…? ちょっとめんどくさいタイプですね(笑)。現場で一番、接点が多かったのは…?
- 西園寺役の加藤さんですね。すごくお芝居に対して真摯で、空き時間でもふたりで役柄や西園寺と藤崎の関係性について、じっくり話し合ったり。役とじっくりと向き合うことができて、すごく楽しい時間でした。加藤さんから、そういう話を積極的にしてくださったのでうれしかったです。
- 普段、俳優さんに話を聞くと、現場で撮影の合間に俳優同士で仲良く話をしたとしても、「役について話し合うことはほとんどなかった」という方のほうが多い気がします。
- そう思います。僕自身、普段は現場でそういう話をすることはほとんどないですしね。ただ、今回に関しては、ふたりの関係性をどう見せるかがすごく重要で難しい部分だったというのがあると思います。台本にないところでも「こうやったほうが面白いかも」と話したりしました。
- 主人公の京極を演じる唐沢さんとの共演はいかがでした?
- 唐沢さんは、現場をグイグイと引っ張ってくださる方でした。現場でいろんなことが変わっても、それをすごい早さで受け止め、吸収し、臨機応変に対応していく姿はスゴかったです。普段はナチュラルな状態で、本番になるとスッと役に入っていくところもスゴいなと思いながら見ていました。
ギラギラ感なし! ガッツリ「草食系です(笑)」
- 23歳といういまの年齢だと、どちらかというと学園ものなどでの同世代の俳優との共演が多いですよね? この作品では唐沢さん、加藤さんなど上の世代の俳優さんのほうが多かったですが、ご自身の世代と比べて、違いは感じますか?
- やはり、僕らの世代ってギラギラしている人は、上の世代の方たちと比べると少ないですよね。おとなしめというか…。“大人”のみなさんは、ガッツがあるのが当たり前って感じがするけど、僕らの世代はそういう姿を見せようとしないのかな…?
- それはご自身も含めて?
- はい。「草食系です」と自分で言っちゃうような(笑)。
- もちろん、上昇志向がないわけでは…。
- それはもちろんみんなも持ってると思います。ただ、それを表に出さないんですよね。
- 上の世代の方たちに話を聞くと、若いときから横を見ては「負けるか!」、上を見ては「追いつき追い越せ!」という思いだったとおっしゃいますが、吉沢さんは同世代の存在をどう見ていますか?
- 同じ作品で共演していれば「負けたくない!」という気持ちはありますが、世代は関係ないのかも…?
俳優という仕事…できることなら一生やり続けたい
- 吉沢さんご自身についてもうかがってまいります。10代でキャリアをスタートさせて、ここ数年、次々と話題作への出演が決まり、確実に立場は変化してきていると思います。これまでの道のり、いま置かれている状況をどんなふうに受け止めていますか?
- 「まだまだ」という意識のほうが強いですね。これからもっともっと、いろんな役を経験したいって思います。
- 変化や成長は感じてますか?
- あまり変わった気はしないですけど…でも、20歳くらいの時期っていろいろ考え方とか変わりやすい頃だと思うんです。きちんと仕事としていきたいと思うようになりました。
- そう思うようになったのは、作品や人との出会いなど、何か特別なきっかけがあって?
- いや、自然となんとなく、そういうふうになったって感じですかね。
- お話をうかがっていて、こういう仕事をされているのに、ご自身をドラマチックに見せようという意識がまったくないんだなというのが、よく伝わってきます。
- あはは。そうかもしれないですね。そういうのをカッコいいと思ってないんでしょうね。「俺はこういう人間です」とか「こんなことがあって、俺は…」って言ったり、見せたりするのをダサいって感じるんだと思います。
- 俳優として、夢や目標は?
- 目標? 何だろう…「賞を獲る!」とかそういうのですか?
- 何でもけっこうです(笑)。賞でも海外進出でも、「こんな役をやってみたい」でも…。
- うーん……とくにないですね。
- この仕事をずっと続けていきたいという気持ちは…。
- あります。できることなら一生、やり続けたいです。
- 俳優という仕事の面白さ、魅力はどんなところに感じているんですか?
- さっき、根暗って話をしましたけど、僕、内面はかなり気持ち悪い人間だと思っていて。でも、俳優という仕事って、そういう気持ち悪い部分を出せば出すほど表現になるんだと思うんです。それはすごく面白いです。普段、周りにいたらイヤだなって思うような人格を、生々しく演じると共感してもらえたり…。スゴい世界ですよね(笑)。
- そういう話を聞くと、もしも、この仕事をしてなかったら、いまごろ何をしていたのかな? と気になりますが…。
- いやぁ、どうなってたんでしょうね? 全然、わかんない(笑)。何かやりたいことがあったわけでもなく、この仕事も、自分からやりたいと思って始めたわけでもないし…いまも流れに身を任せてます。
- 身を任せつつも、次々と新しい作品が舞い込み、お忙しい日々が続くと思います。仕事をしていないオフの時間の楽しみや、癒やしになっていることは何ですか?
- ビールです!(笑)
- そういうところは上の世代と変わらないんですね(笑)。酔っぱらうまで飲んだりすることもあるんですか?
- たまに(笑)。基本は、家で飲んでます。仕事帰りのコンビニでビール買って、ドラマとかを見ながらプシュっとね(笑)。
- 吉沢 亮(よしざわ・りょう)
- 1994年2月1日生まれ。東京都出身。B型。アミューズ全国オーディション2009「THE PUSH!マン 〜あなたの周りのイケてる子募集〜」にて特別賞を受賞し芸能界入り。2011年に『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)にて朔田流星/仮面ライダーメテオを演じ注目を浴びる。2013年、ドラマ『ぶっせん』(TBS系)に主演し、同年の舞台版でも主演を務める。その他の出演作にドラマ『水球ヤンキース』(フジテレビ系)、映画『アオハライド』、『通学シリーズ 通学電車』、『オオカミ少女と黒王子』など。ドラマ『トモダチゲーム』(tvkほか)に出演中。今後も主演映画『トモダチゲーム 劇場版』(6月3日)、『銀魂』(7月14日)、『斉木楠雄のΨ難』(10月21日)、『リバーズ・エッジ』(2018年)など話題作の公開が控える。5月20日に2nd写真集『One day off』(ワニブックス刊)が発売する。
出演作品
- 映画『ラストコップ THE MOVIE』
- 大ヒット公開中!
- http://lastcop-movie.jp/
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- 応募方法
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年5月10日- 受付期間
- 2017年5月10日(水)12:00〜5月16日(火)12:00
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- 当選者発表日/5月17日(水)
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