中国国連代表部は14日、中国沿岸から200カイリを超える東シナ海海域において、沖縄トラフまでを自国の大陸棚と主張する大陸棚境界画定案を国連大陸棚限界委員会(CLCS)に提出したほか、韓国も東シナ海側の大陸棚の境界線が、日本の沖縄トラフ(沖縄近くの海溝)までつながっているとした大陸棚境界画定案を提出した。中国の環球時報はこのほど、中韓の大陸棚境界画定案が日本を巻き込んで3カ国の領土紛争に発展する可能性があると報じた。

 韓国側が主張する大陸棚面積は2009年に提出された資料と比べると、日本側に延長し、面積が約2倍となったほか、中国が主張する大陸棚限界線とは相当部分が重なっている。しかし韓国政府は当面、中国と協力して日本に対応する計画だ。

 国連の規定では、日本が国連大陸棚限界委員会による調停を拒否する場合、審理そのものが開かれないこととなるが、日経新聞によれば、日本政府は29日、中国の延長申請に反論する口上書を国連事務局に提出したほか、韓国の主張に対しても反論する口上書を提出する考えだ。

 今回の韓国の主張に対する中国人ネットユーザーの反応は非常に冷ややかだ。あるユーザーは「韓国がわが国と同程度の大陸棚を主張したり、日本海の名称を東海と変更するように訴えたり、この国はどうしようもない」と非難。

 また、別のユーザーは「益があれば接近して、害になれば急に態度を変える。韓国は本当に付き合いにくい国」と訴えた。いずれのユーザーも中国の主張を支持しており、「1つは半島。1つは島国。大陸棚限界線を主張する資格があるのはわが国だ」と主張した。(編集担当:及川源十郎)