香港メディアの鳳凰網は22日、3日に行われた麻生太郎財務相の記者会見において、鳳凰衛視(フェニックステレビ)の記者がアジアインフラ投資銀行(AIIB)について質問を提起したところ、麻生氏に「嘲笑われた」と報じた。

 記事は、3日の記者会見において、フェニックステレビの記者が社名を名乗って質問したところ、麻生氏が「あ? フェニックス?」と言ったうえで「意味もわからず爆笑した」と伝えた。

 さらに麻生氏がフェニックステレビの記者による質問に答えるより先に中国に対する皮肉を延べ、「日本は自由に発言でき、追放されたりしない良い国」などと述べたと伝え、記者会見の会場では麻生氏と同調して大声で笑う日本人記者もいたと報じた。

 続けて、麻生氏に「嘲笑われた」とするフェニックステレビの記者が「なぜ笑われたのか分からず、まるで自分が嘲笑されたようで気分が悪かった」と述べたことを紹介した。

 また記事は、朝日新聞出版のAERAが麻生氏とフェニックステレビの記者とのやり取りについて報じ、「会見で海外メディアの記者をからかい、世界に恥をさらす」などと報じたことを伝えた。

 フェニックステレビの記者が麻生氏に「嘲笑われた」とすることについて、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)ではさまざまの声があがっており、「麻生は教養がない政治家だ」といった批判のコメントが見られた。

 だが、意外にも麻生氏を批判するコメントよりも「麻生氏の指摘は間違っていない」との声も見られ、「中国では政権批判なんて出来ないからな。もし批判なんてしようものなら・・・」、「中国で発言の自由がないことは事実」という指摘もあり、中国国内における言論統制を暗に批判する声もあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Igor Zakharevich/123RF.COM)