すとぷりはなぜこんなに愛される? ネット発の歌い手ユニットが快進撃を続ける理由

YouTubeの公式チャンネルの登録者数は27万人(※3月中旬時点)、動画総再生数は6500万回超え。2018年12月24日に両国国技館で行われたライブは、チケットが10秒で完売した。

この驚異的な数字を叩き出しているのが、“すとぷり”こと、すとろべりーぷりんす。中高生のあいだで絶大なる支持を得ている歌い手ユニットだ。

2016年6月に、ニコニコ動画の歌い手やツイキャスの配信者、ゲーム実況者より結成され、メンバーを入れ替えながら現在はさとみ、るぅと、ころん、莉犬、ななもり。、ジェルの6人で活動している。

結成からの3年を振り返ってみれば、楽しいことばかりではなかった。ネットで発信していると、何かしら批判されることがある。心ないコメントに傷つき、落ち込む。温かいメッセージに励まされ、勇気が湧く。その繰り返しだった。

痛みも喜びも、みんなで共有しながらここまで歩んできた。だからこそ、6人の絆は深い。覚悟も決まっている。ネットの世界から飛び出した彼らの快進撃は、今後さらに勢いを増していくはずだ。

すとぷりの存在をこの記事で初めて知ったという人はラッキーだ。彼らが新しい景色を描くその瞬間を、一緒に見届けることができるのだから。

取材・文/花村扶美 デザイン/桜庭侑紀

メンバー6人のプロフィールを大公開!

初めて顔を合わせたのは、結成の1ヶ月後だった

きょうはよろしくお願いします! このような取材は、あまり受けたことがないですか?
はい。なので、みんな緊張していて“借りてきた猫”状態です(笑)。
いつも通りで大丈夫ですので(笑)。すとぷりは2016年6月に結成した歌い手ユニット。ななもり。さんが発起人となり、メンバーを集めたそうですね。
そうです!
どういう理由からグループ活動をしようと思ったんですか?
たとえば莉犬くんだったら、自分が表現したい歌だったり声だったりの活動をもっと多くの人に届けられるはずなのに、届けられていないことに対してくすぶってるような感じがして……。
ポテンシャルが十分に発揮されていないと感じた?
そうですね。みんなに一貫してるのは、もっともっと多くの人に届けて喜んでもらいたいということで、1人よりもみんなでやるほうがより頑張れると思ったからです。
なるほど。初めて顔を合わせたときのことって覚えていますか?
じつは結成当初は会ったことが一度もなくて、Skypeなどがメインだったんです。
そうだった。懐かしい(笑)。
初めて顔を合わせたのは、結成の1ヶ月後。ライブがあったので、その本番前のリハーサルで会いました。
そうでしたね(笑)。
俺はいなかったですけどね、大阪におったから。
そうそう。交通費を出す余裕もなくて。「ジェルは大阪で待っててね」って言って。
それまでSkypeで連絡を取り合っていたとは言え、直接会ってみて「こんな人だったの!」と驚いたりしませんでした?
僕は会ってみて、ななもり。さんの印象がガラッと変わりましたね。会う前までは、危ない人なのかなって思ってたんで……。
ああ、わかる(笑)。
しゃべったらすごくいい人でびっくりしました。ネットの人って、悪い人ばかりじゃないんだ、みたいな(笑)。
自分もネットの人なのに(笑)。でも僕も、ななもり。さんに対するイメージは、ころんくんと一緒です。
なーくんは当時からめっちゃ人気でしたから。俺はなーくんから「一緒にやらない?」って電話がかかってきたとき、「よっしゃ、キターー!」って思ったもん(笑)。
年齢じゃなくて、ネットでの活動期間が長いほうが先輩みたいな立場になるから、みんなにすごく恐れられてましたね(笑)。
僕はネットの活動を始めてわりとすぐにななもり。さんから声をかけてもらったので、ななもり。さんだけじゃなく、みんなが先輩に見えてけっこう怖かった(笑)。今でこそめちゃめちゃ仲いいけど。
ほかのメンバーはいかがでしたか?
るぅとくんと莉犬くんとさとみくんは、年齢は違うんですけど同世代というか、すとぷりの結成前から知り合いだったから、最初から3人はタメ口だったよね。
もともと仲が良かったというか、話す機会が多かったんです。
で、その1個上がジェルくんで、そのまた1個上がころんくんで、その上が僕みたいな感じで。
結成してすぐの頃は上下関係がはっきりしていたんですか?
そうですね。今でこそ、るぅとくんところんくんはお互いいじり合ったり蹴っ飛ばし合ったりする仲になったんですけど(笑)、最初はるぅとくん、ころんくんの子分みたいな感じでした。
媚びを売っておいたほうがいいのかなと思って。可愛い後輩になろうとしてたんです。
それがこの1〜2年で、るぅとはすっかり変わってしまいましたね。
あははは。

初対面のときからいちばん印象が変わったのは誰?

ジェルさんはどうでしたか?
俺はころんくんを崇めてましたね。
えー?(笑)
その理由は?
ツイキャスの中で、“イケボ”というカテゴリーがあるんですけど、当時、ころんくんはイケボの中のボスだったんですよ。僕らは子分みたいな感じで。
通称「ボス猿」です。
そういうのやめなさい、書かれちゃうから(笑)。
だから、ころんくんと一緒に活動できるのがめっちゃうれしかったですね。
僕、昔“凸待ち”(相手からSkypeや電話などのコンタクトを待つこと)をけっこうやってて、「顔出せる子いないの?」っていうときに、果敢に来てたのがジェルくんだったんですよ。だから初めて会ったときは「本物のジェルくんや!」と感動しました(笑)。
すとぷりとして活動をスタートさせて、約3年間のつきあいの中で第一印象から大きく変わった人は誰ですか?
るぅとくんがいちばん変わったよね!
最初の可愛らしい後輩から……。
鼻くそを飛ばすようになりました(笑)。
急にビンタしてくるようにもなったし。
そうなんですか!?
違いますよー! 最近こういうことをみんなすぐ言うんです。僕は今も昔もまったく変わらず、ペコペコしております……。
してないだろ(笑)。俺は、ころんちゃんがいちばん変わったと思う。
え、そんな変わった?
会う前までは、ころんちゃんのことをゴミカスだと思ってたんで(笑)。
そうなん!?
うん。歌ってる人たちと放送中心の人たちってジャンルが違うから、放送中心のころんちゃんみたいな人たちが怖くて。それでちょっと……ゴミカスなのかな?って思ってたけど、実際にしゃべってみたらいい人だった(笑)。
あー良かったー(笑)。
ころんちゃんは、意外と涙もろいところもあったりするし。
あ、涙もろいっていうのは非公開でお願いします。
もうバレてるよ(笑)。

リスナーの夢をいっぱい叶えられるグループでいたい

年齢も出身地も異なるみなさんが、グループ活動を円満に進めるためのルールはありますか?
結成当初から決めていることがあります。それは、リスナーさんが悲しい思いをしたり、不快な思いをすることはしないということ。見てる人が応援できなくなってしまうようなことは絶対にやめようと、メンバー全員が心がけています。
グループとしての共通ルールとは別に、個人個人が大事にしていることはありますか? 小さなことでいいんです。たとえば、時間は絶対に守るとか。
時間厳守、当たり前のことです。
人として守らないといけないことだと思います。
どの口が言ってるんだ(笑)。
ころんくんとさとみくんの2人が遅刻の常習犯なんです(笑)。
じつはきのうも遅刻して土下座しました(笑)。僕が自分のルールとして決めていることは……糖質制限ですかね。
してねーだろ!
甘いものはメンバーの前では食べないようにしようかなって。
何を言ってるの?(笑)
俺は真面目なことを言うと、「すとぷり第一」を意識してますね。すとぷりあってこその今の自分だと思ってるので。
僕は……すとぷりは、リスナーさんの夢をいちばん叶えてあげられるグループでいたいとつねに思っています。声を聞きながら、気持ちを汲み取りながら。リスナーさんありきの活動なんで、みんなで幸せになっていこう、みたいな感じです。
るぅとさんはいかがですか?
僕は……けっこうメンタルが弱いので。
めっちゃ強いよ!
え……、いや、すごくツラくても、少しずつでも自分のペースで立ち止まらないように進んでいけたらと。みんなで決めた目標には、どんなに時間がかかっても到達できるように頑張りたいって思いますね。
今の話でメンタルが弱いっていうくだり、いるか?(笑)
いりますっ! いるんですっ!

1人では見られなかった景色が、目の前に広がっている

グループと並行して個人でも活動されていますが、お互いに嫉妬したりライバル意識を持ったりすることはありますか?
俺ところんは同じゲーム実況のジャンルなんですけど、嫉妬というより“2人で1つ”みたいな。みんなの嬉しいことは自分のことのように喜んじゃう。“6人で1つ”みたいな感覚でもあるかな。
僕も同じです。こういう感覚は、一緒に活動していく中で培われていったのかなって思います。

外から悪口を言われたときは一緒にダメージを受けるし、うまくいったときは自分が成功したように喜び合う。そういうことをずっと繰り返してきたので。それこそ家族みたいな関係なんです。
友だち以上恋人未満の関係です。
あははは。でも本当にそうだよね。
喜びも痛みも、みんなで共有し合ってきたからこその仲だと強く感じてます。
自分が人気者になりたいというよりも、メンバーのことを大事に思っているんですね。
僕は歌が得意ではないので、歌だったら莉犬くんとるぅとくんを応援したい。ゲーム実況も得意なわけではないので、さとみくん、ころんくん、ジェルくんを応援したい。

それに僕1人で活動すると、1つの世界しか見れないと思うんです。いろんなジャンルで活躍しているみんなと一緒にいることで、今まで見られなかった景色が見られるんです。
なるほど! ほかのみなさんも、グループで活動することで得るものは大きいですか?
そうですね。自分だけじゃできない活動もできるし、みんながいれば新しいことにも挑戦できるし、いいこと尽くしだなって思います。
何より、みんなでやると楽しいよね。何か成し遂げたときの達成感とか喜びを一緒に分かち合えるしね。

本音でぶつかり合えてるから、ケンカしたことは一度もない

結成から今に至るまでのあいだに、「絆が生まれた!」と感じる瞬間はありましたか?
僕が印象に残ってるのは、結成して9ヶ月後の2017年春にやったライブのときのこと。ライブ後に打ち上げをする機会がありまして。普段あまり話さないような熱い話をしたんです。

それまでは、先輩後輩という関係だったから言いづらい部分もあったと思うんです。でも、そのとき初めて莉犬くんが、自分の思ってることを話してくれたんだよね。
うん(照)。
本音で話せるようになってから、より絆が深まったのかなって思います。
そんな出来事があったんですね。
僕は、ライブが終わるたびに6人の関係がどんどん深まっているように感じます。みんな個人の活動もあるし、その中でライブに向けてリハーサルや準備をしないといけないので、どうしてもぶつかっちゃうときがあるんですね。

それでもライブが成功して、みんなで目標にたどり着いたときに、「気持ちが1つになってる」って感じるんです。
あと、僕たちリレー生放送をやってるんですけど、24時間、72時間、100時間ってやってきて、やっぱり体力的にしんどいんですよ。でも、しんどい中、みんなが頑張って無事終わったときに、そう思うかな。
冗談まじりに「あー、しんどいなあ」って言ったりするけど、最後は絶対にみんなちゃんとやり遂げる。みんながすとぷりの一員として責任を持ってるし、大変なことも一緒に乗り越えようと一致団結してるなって思います。
どんなに大変でも、リスナーの方が喜んでくれてる姿を見れば、「よし、また次も頑張ろう!」って気持ちになれるんだよね。
僕は……このときに絆が生まれた!っていう瞬間がなくて。一緒に歩いてきた月日の積み重ねが、今を築いてるのかなって思いますね。
何かカッコつけてない?(笑)
いやいや(笑)。すごく好きなんですよね、このメンバーが。性格が合わないって思う人がいないんですよ。みんなそれぞれ尊敬できるところがあるし、ないものを上手に補い合ってると思う。この6人でこれからもずっと走っていきたいです。
ちなみに大ゲンカをしたことってありますか?
「コノヤロー!」とか「許せねー!」とか飛び交うような、ヤバいケンカは正直ないです(笑)。
方向性の違いとか価値観の違いが原因でっていう、バンドマンみたいなこともないなあ(笑)。
言いたいことが言い合える関係性だから、ケンカにまで発展しないんだと思います。
ライブ前とかに定期的に会って、お互いに思っていることを話してるから、それがいいんだろうね。
普段から集まることはあまりないですか?
全員では集まらなくても、さとみくんところんくんはゲーム実況を2人で録ってたり、莉犬くんとるぅとくんはごはんに行ったり、僕とジェルくんはお洋服を買いに行ったり(笑)。

最近はミニアルバムのことで会う機会が増えて、週5で会ってますけど(笑)。
その後、みんなでごはんを食べに行ったりしてるよね。
何を食べるかでモメたりはしません?
それが原因で、るぅとくんがジェルくんをビンタしたのを見たことがあります(笑)。
そうなんですか!?
そんなことないですからっ……!
みんな、お肉かラーメンかなんですけど、ころんくんだけ食にこだわりがありまして。ちょっとカッコつけて「鉄板焼き屋に行きたい」とか言い出すんです。
「ふぐ、おいしいよ」とか。
「おいしいところ知ってるから行く?」みたいな。
ちょっともうやめて(笑)。

楽屋も地方での宿泊先も、6人はつねに一緒

6人で集まるとき、仕事以外の話題だとどんな話をしてるんですか?
何の話してるっけ?
どうでもいい話(笑)。僕と莉犬とさとみは、犬を飼ってるので犬の話をしたり。
るぅととジェルは、自分で曲を作るのでそういう話をしたり。
基本、るぅとさんからアドバイスをいただいてます。
……っ!(首を横に振る)
オフのときも、ななもり。さんがみんなをまとめていたり?
……いや、僕は。
(さえぎるように)すべてななもりさんの一存です。
みんなでスマブラをやったときは、ここぞとばかりにボコボコにされましたけど。
(笑)。
でも僕たち、プライベートのときも放送のときも、しゃべってる内容はほぼ同じです。
「俺たち“笑ってはいけない”やるから、本気で笑わせてみてよ」ってジェルくんに言ったり。
ジェルくんに無茶ぶりして、ジェルくんが面白いことをしてみんなが笑う、みたいな。
君らが言ってくるから、俺はやってるだけや!
録音してそのまま編集すれば動画になるレベルじゃない?
はい、ということで、るぅとくん以外はメンバー全員、裏表ないです。
ないないない! 僕、裏表ないですよー!
よく芸人さんがコンビで一緒にいる時間が長いから、新幹線で移動するときは席を離してほしいという話を聞きますが、すとぷりのみなさんはどうですか?
えー、思わないですね。
このあいだ楽屋が2つ用意されていたときも、1つの部屋にみんなで集まったよね(笑)。
何なら去年の夏、仕事で地方に行ったとき、イベンターさんに大人数で泊まれる部屋をお願いしたら、「2人部屋しかないです」って3部屋取ってくれたんですけど、結局、1部屋にみんなで一緒に泊まりましたから(笑)。
2部屋分の宿泊代がもったいなかったな(笑)。
こんなに仲が良かったら、「6人で共同生活をしよう!」という話になったことはないですか? 一軒家を借りて一緒に暮らしてるアーティストの方もいますよね。
そういう話をしたことはあったんですけど、でも片付けができないんじゃないかなって。
ころんちゃん、キレイ好きちゃう?
そうなんですか?
潔癖症なんです。
え、そんなことないない! 汚い!
食べかけのカップやきそばをそのまま1ヶ月くらい部屋に放置してたことを僕は知っています(笑)。
自分のだったら大丈夫なの。
この前、ころんの家に行ったら、リビングの机の上に腐ったブロッコリーが置いてあったよ。森みたいになってた。
全然潔癖症とちゃうやん!
……でもあれはね、電車のつり革理論みたいなもので、誰が触ったのかわからなかったら気持ち悪いけど、自分が触ったつり革だったら平気、みたいな(笑)。
それは潔癖とは言いません。
(笑)。では、もし6人で共同生活をするとしたら役割分担はどうしますか?
料理担当がるぅとくんで、掃除担当がるぅとくんで……。
全部るぅとの担当!(笑)
えー……。
でも、担当を決めたらみんなちゃんとやりそうだよね。
小学校のときの掃除当番を決めるルーレットみたいなやつを作ってね。
本当にみんなと一緒に暮らしたらちょっと楽しそう!

リスナーへの感謝と決意「こんなもんじゃ終われない」

結成からもうすぐ3年になりますが、ファンがどんどん増えていく状況をどう思ってますか?
もし僕たちが途中で動画を投稿しなくなったり、調子に乗って遊びほうけていたら、リスナーさんは楽しめなくなると思うんです。だから頑張り続けてきた結果だと思います。
ファンが増えているなって、どんなときに実感しますか?
僕たちは顔を出して活動しているわけではないので、街で声を掛けられることもないんですよね。
たとえばTwitterのフォロワー数だったりとか、リツイート数だったりとか、数字でしか僕たちはわからない。だから本当にファンの方っているのかな?って不安になります。ライブ会場でファンの方を見るとホッとします(笑)。
「あ、本当にいたんだ」みたいな(笑)。
実際に自分の目で確認できるのはそこだけですもんね。
急に増えたわけじゃなくて、日々の積み重ねでどんどん増えていったと思うので、わーっと舞い上がることはないけど、冷静に考えるとスゴいことだなあって思うよね。
うん。ファンの方たちを絶対に裏切れないっていう気持ちになります。
結成直後は、ここまでファンの数が増えると想像してましたか?
まったく思ってなかったです!
僕も想像してなかったです。
そうだよね。始めたての頃と比べてリスナーさんの数はめちゃくちゃ増えて、それはめちゃくちゃうれしいし、ありがたいことだけど、数を増やすことが僕たちの目的ではない。

なので、現状にあぐらをかかないで、今後もどうやってみなさんを楽しませていくかっていうことを考えたいと思ってます。
感謝の気持ちは持ちつつ、まだまだこんなもんじゃ終われない!っていう気持ちだよね。

100時間生放送は、正直しんどい。それでも企画する意味

すとぷりのみなさんは本当にサービス精神が旺盛だと思うのですが、24時間リレー生放送や100時間リレー生放送の企画は、どういう流れで決まったのですか?
リレー放送に限らず、何気なく冗談のように言ったひとことで決まっていくことがありますね。24時間リレーは、みんなでやれる範囲だなと思って、僕から提案してスタートしたんですけど。
そうだった(笑)。
でも次の48時間は誰からともなくだったよね。
飲み会のノリみたいなね。「24時間の次は48時間かな?」って。
あげくの果てには、100時間まで行っちゃいましたからね(笑)。
100時間って丸4日以上ですからね……。裏側はどんな雰囲気だったんですか?
放送の中盤くらいまでは元気だったんですけど、ちょっとずつ体力が削られていって。最後のほうはもう何言ってるかわからなくなってましたね(笑)。

ジェルくんなんて、下ネタしか言わなくなってたよね。自分で言った下ネタで笑ってたし。
もう頭がまわらなくなってた(笑)。
僕はなぜかわからないけど、廊下をずっと歩き回って歌ってました。
「どうした、ころん! 落ち着け!」ってみんなで言ってたよね(笑)。
おもろかったわー。
体力の限界に挑戦というか、命を削ってまでやるのはファンを喜ばせたいという気持ちから?
応援してくれている方たちへの恩返しじゃないですけど、喜んでくれる人がこんなにいるなら、もっとやっちゃおう!みたいな気持ちです。
もともとサービス精神の持ち主だったのか、活動する中で芽生えていった感じですか?
活動を続ける中で感謝の気持ちもどんどんあふれてきて……みたいな感じですね。
僕はすとぷりに入ってから、「こんなに喜んでもらえることがあるんだ」、「喜んでもらえることってこんなにうれしい気持ちになるんだ」って知りました。
ファンの方に僕たちから直接、感謝の気持ちを伝える方法がなかなかないので、リレー放送ってすごくいい企画だなと。
こういう企画は今後も予定していますか?
ライブの告知をしたタイミングでやるのは決めてます。僕らのリスナーさんは若い方が多いし、遠方からだとライブに行けないとか、チケット代が払えない方もいる。みんながさみしい思いをしないように、僕らも頑張ろうっていう気持ちでやってます。
▲昨年12月に東京・両国国技館でのワンマンライブ「すとろべりーめもりーvol.6」を成功させた。

どこに出しても恥ずかしくないものを。アルバム制作秘話

3月27日に、満を持して初のミニアルバム『すとろべりーすたーと』がリリースとなります。おめでとうございます!
本当にうれしいです!
パチパチパチ!
本当はもっと早い段階でCDを出したいと思っていたんですけど、出すからには全部オリジナル曲で、自分たちの想いを込めたアルバムにしようって話していたんです。なので、準備に準備を重ねて納得のいくものを、結成3周年で出せることになりました。
しっかりと時間をかけて。
はい。どこに出しても恥ずかしくないものをみなさんにお届けしたかったので。
1曲に絞るのは難しいと思うんですけど、自分の推し曲を教えてください。
僕はやっぱり……、2人1組で歌うユニット曲3曲です。なーくんと僕とでイメージを固めて、作詞も作曲もすべてやったので、思い入れが強くて。
1曲って言われたやろ。
3曲でも大丈夫です(笑)。
すみません、ありがとうございます(笑)。自画自賛ですが、それぞれの曲が本当に2人に合った曲に仕上がってるんです。

さとみくんところんくんの『でこぼこげーむぱーてぃー』は、歌詞もゲームを意識したしサウンドにもゲームっぽい効果音を取り入れました。僕と莉犬の『すとろべりーごーらんどっ』は可愛らしいメルヘンチックな楽曲に。そして、なーくんとジェルくんの『非リアドリーム妄想中!』はバカな男子高校生っていうか(笑)。
……俺たちのこと、そんなふうに思ってたんだね。
わっ、違います(笑)。わちゃわちゃワイワイした感じで、2人のイメージに合った楽曲に仕上がったなと思います。
たしかにこの3曲を聴けば、それぞれのキャラクターがわかりますよね。
はい、僕の激推しの3曲です!
ほかの方はどうですか?
どれって決められないくらいどの曲も好きで、電車移動するときはヘビロテで聴いてます(笑)。『でこぼこげーむぱーてぃー』も思い入れがあって大好きなんですけど、いちばん聴いてるのは『パレットダンス』かも。
アルバムの1曲目にぴったりの楽曲で、イントロを聴いただけでワクワクしますよね。
そうなんですよ。もうね、日本全国の学校の給食の放送で流してほしい(笑)。
僕も全曲思い入れがあるんですけど、1曲選ぶなら、ころんと歌った『でこぼこげーむぱーてぃー』かな。

1曲を2人で歌うから、必然と自分のパートが多くなるじゃないですか(笑)。なので、どういう気持ちで歌うか考える時間も長かったし。歌のほかにセリフもあったので、もともと芝居の勉強をしてたこともあったから、そういうやり取りもすごく楽しかったんです。

……俺たち頑張ったよね?(笑)
うん、めちゃくちゃ頑張った(笑)。
たしかに1曲に絞るのは難しいけれど……。レコーディングのときってエンジニアの方が歌い方とか指示してくださるんですけど、僕のユニット曲『すとろべりーごーらんどっ』に関しては、るぅとくんが担当してくれたのもあって楽しかったな。
るぅとさんはどんな指示を?
普段の自分たちを知っているので、「莉犬、もっと可愛く!」とか「莉犬、まだまだだよ。もっといけるよ!」とか言って盛り上げてくれたんです。
プロデューサーやん(笑)。
普段から一緒にいて、メンバーのことを知っている僕だからこそ引き出せる表現がいっぱいあると思うんです。
おかげでぶりっ子の頂点を突き詰められました(笑)。
僕たちのときなんか、急に歌詞を変更したんですよ。リレー生放送のときに、ジェルくんが僕のモノマネをして「ウッキー!」って言ったんです。僕は一度も言ったことないのに(笑)。

そうしたらレコーディングのときにるぅとくんが、「今、猿が流行ってるから猿でいきましょう」って言って、セリフを見たら「ウッキー!」って入れられてたんです……
あははは。
ジェルさんと、ななもり。さんはどうですか?
なーくんとバカになって歌った『非リアドリーム妄想中!』も大好きですけど、イチオシは『大好きになればいいんじゃない?』です。普段のすとぷりを見ているような歌詞で、すごく気に入ってます。
2人1組のユニット曲は、自分が携わってることもあって、やっぱり特別な気持ちがありますね。たとえるなら……、自分の娘や息子みたいな感覚(笑)。
子どもおらんけどな(笑)。
ユニット曲を除くと、僕もジェルくんと同じで『大好きになればいいんじゃない?』がすごく印象的です。

HoneyWorksさんには、僕たちの明るい感じやファンの方に喜んでいきたいという気持ち、そしてアイドルっぽいイメージで、とざっくりお伝えしたんですが、想像以上の楽曲を作ってくださいました。

歌が上手くなくても、僕らには僕らにしか出せない色がある

歌うときに大事にしていることがあったら教えてください。
僕は歌が上手いわけでもないんですが、「歌を聴いて元気になった」と聞くとやっぱりうれしいんです。だから、みんなに喜んでもらえる要素を1つでも多く盛り込みたいという気持ちで歌ってます。
僕は普段こんな感じでブツブツしゃべっているので可愛くないんですけど(笑)。でも、6人で歌うときは“可愛い”を意識しつつ、自分の色も出しながら歌いました。
リスナーさんは僕の歌が上手いことを期待しているわけじゃないと思うんですよ。なので、ジェルっぽさを大事にしましたね。
僕はすとぷりで歌担当みたいになってますけど、別に歌が上手いわけじゃなくて、好きだから歌を歌ってるだけなんです……。だから上手に歌おうっていうよりも、楽しい曲は楽しく、カッコいい曲はカッコよく、あざとい曲はあざとく、全力で歌いました。
僕も莉犬くんが言ったみたいに、曲や歌詞の内容に合った表現方法や歌い方で気持ちを伝えようと思っているので、可愛く歌うのか、元気いっぱいに歌うのか、悲しい感じで歌うのか、しっかり歌い分けました。
僕も自分の歌に自信があるわけじゃないんですよね。ただ僕たちには僕たちにしか出せない色がある。わちゃわちゃしてるところが好きだと言ってくれる人もいる。そういうところを楽しんでもらえるように歌いました。
みなさんの気持ちはファンの方たちにきっと届くと思います。そしてミニアルバムリリース後は、東名阪握手会ツアーを開催。握手会の経験はありますか?
るぅとくんと莉犬くんと僕はやったことがあるんですけど、さとみ、ジェル、ころんの3人は初めてです。
緊張しますか?
1人1人の目を見てありがとうって言いたいなってずっと思ってたので、喜びのほうが強いかな。緊張はないですね。むしろ早く会いたい!
僕、けっこう人見知りなんです。だから正直、ちょっと怖いですね。みんなのキラキラした目線が……(笑)。
あははは。さっきも言ったんですけど、ネットだけだとどうしても、ファンの人たちが本当に実在するのかな?って不安になることがあるんです。もちろんライブで、「ああ、本当にいるんだ」って実感できるんですけど、そこには物理的な距離もあるし。握手会だと短い時間でも1人1人と話すことができるから楽しみです。
すごく楽しみ!
短い時間の中で、しっかり感謝の気持ちを伝えていけたらなと思っています。
握手会、ぜひ遊びに来てくださいー!
すとろべりーぷりんす
通称「すとぷり」は、さとみ、るぅと、ころん、莉犬、ななもり。、ジェルの6人からなる歌い手ユニット。2016年6月よりインターネット上での楽曲投稿や生配信、そしてライブ活動をセルフプロデュースで行っており、YouTubeの公式チャンネルの登録者数は27万人、動画総再生数は6500万回を超えている。2018年12月24日に両国国技館で行われたライブ「すとりべりーめもりーvol.6」では、チケットが10秒で完売するほどの人気。2019年3月27日、初のミニアルバム『すとろべりーすたーと』をリリース。

CD情報

ミニアルバム『すとろべりーすたーと』
3月27日(水)リリース
1,944円(税込)

「すとめも6 アクリルキーホルダー」プレゼント

今回インタビューをさせていただいた、すとろべりーぷりんすさんの「すとめも6 アクリルキーホルダー」メンバー6人分を1セットにして、抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2019年3月26日(火)12:00〜4月1日(月)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/4月2日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月2日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき4月5日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
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