もし、尊敬する人と同じ女性を好きになったら…?

本作の舞台は昭和の時代です。公衆電話から自宅に電話をしたり、家族ぐるみでつき合ったりと、男女交際の様子も今とずいぶん違います。10代の中川さんの目にはどう映りましたか?
たぶん、環境が違うだけで、根本的な部分は今の高校生と変わらないものがあるのかなと思うんです。スマホもなければ、すぐ簡単に会えるような環境でもない。でもきっと、すべてにおいて僕たちぐらいの世代の人がこの映画を見ると、新鮮に感じると思います。
たとえばどういうところを?
本当にすべてにおいてです。ファッションもそうだし、街並み、走っている車、千太郎が乗ってるバイク。あと、異国の香りがする独特の佐世保の文化というか…。ジャズの音楽もそう。僕はそういうものすべてを新鮮に感じましたし、オシャレだなと思います。
高校生の千太郎はすごくしっかりしていますし、千太郎が「淳兄」と呼んで慕う桂木淳一(ディーン・フジオカ)のような大人っぽい大学生も、今はなかなかいない気がします。
今の高校生より、もっと思いを伝えるのも大変だし、人に会いに行くのも簡単ではない時代なので、そのぶんもどかしさやすれ違いも経験している。登場人物たちはみんな純粋で、不器用で、まっすぐで可愛らしいですね。
千太郎は淳一と同じ女性、深堀百合香(真野恵里菜)を好きになりますが、もし中川さんが同じようなシチュエーションになったら身を引きますか? それとも、頑張ってアプローチしますか?
かなわないなって思うかもしれないですね。ほかの人が相手なら、あきらめられないかもしれないですけど、淳兄というのは千太郎にとって絶対的な憧れであって、リスペクトする存在です。だからこそ、千太郎も負けを認める。淳兄だからよかったのかもしれない。
もし相手が同級生なら?
もっとくやしい思いがあるかもしれない。でも自分が尊敬する人と好きな女性が一緒になったと知ったら、そこはいさぎよく認めざるを得ない気がします。
薫との友情、淳兄との兄弟のような関係など、この作品では男女の恋愛以上に男同士の関係性が印象的でした。中川さんの憧れの男性像は?
僕自身、趣味も多いし、わりとアクティブなタイプだと思うんです。大人になっても、自分の趣味を子どものように楽しんでいる男性にすごく憧れます。子どものときは、好きなことがあってもなかなか手が出せなかったり、買えないものがあったりしますよね。お金も時間も手にした大人たちが一生懸命遊ぶ姿はすごくカッコいい。僕もそういうオジサンになりたいなと思います。

知念侑李とは親密な関係。「常に一緒にいました」

趣味と言えば釣りが好きだそうですが、佐世保でも釣りをしたんですよね。
しました! 海があるなら釣りをするしかないですね(笑)。
撮影のあいだはお忙しかったのでは?
撮影期間が1カ月半あって、まる1日休みの日というのも何日かあったんです。どうしても釣りがしたくて、ロケをいろいろ手配してくださった佐世保の役場の観光課の方やフィルムコミッションの方に相談したら、地元の方が道具を貸してくださって。休みの日は、朝5時ぐらいにホテルを出て釣りをしていましたね。
そこに、知念さんを連れて行ったり…?
さすがに、まだ暗い時間に出るレベルの釣りには誘えなかったです(笑)。
ブログを拝見したのですが、撮影が終わってからしばらくして佐世保に行ったら、ロケ中に釣り仲間だった方が会いに来てくださったとか。
そうなんですよ。撮影が終わって3カ月ぐらい経った去年の夏に、プライベートで長崎の五島列島に遊びに行ったんですけど、そのときに佐世保から遊びに来てくださったんです。一緒に釣りをしました。
ロケ先で知り会った地元の方とすぐ仲良くなれるのは、中川さんの才能だと思います。
共通する好きなものがあったからじゃないですかね。でも、本当に佐世保のみなさんはあったかくて、優しくって。素敵な場所でした。
共演者の方と、撮影が休みの時間に遊びに出かけたりは?
ご飯はよく食べに行っていましたね。地方ロケの醍醐味というと、その土地のおいしいものを食べられること! お肉も魚もとにかくおいしいものばっかり。千太郎役としても、いっぱい食べて身体を大きくしていたので、焼き肉をたくさん食べました。
薫と千太郎はとても緊密な友情で結ばれますが、知念さんとも仲良くなれましたか?
以前ドラマで共演させていただいて、今回は二度目の共演だったんですけど、常に一緒にいましたね(笑)。撮影が終わって、ホテルに帰ってからも。ドラムはさすがに入れられないんですけど、知念くんの部屋にはキーボードがあって、そこで練習している様子を覗きに行ったりしてました。あとは、みんなと一緒にご飯に行って、その日の撮影の感想を話し合ったり、他愛のない会話をしたり。知念くんとはかなり親密な関係でしたね。
そこに小松菜奈さんが加わったりは?
菜奈ちゃんは、僕たちふたりがふざけているのを優しく見守ってくれていました。ときにノッてきてくれることも。共演者もスタッフも、みんな仲が良い素敵な組でしたね。
文化祭のシーンがとても印象的です。中川さん自身は高校を卒業して1年ほど経ちますが、今振り返ってみて、ちょっと胸がアツくなるような高校時代の思い出はありますか?
お昼休みにみんなで食券を買いに券売機に走る時間だったり、売店でアイスを買って友だちと食べた時間だったり。思い返すと、本当に何気ない当たり前の日常が楽しかったです。
お話をうかがっていると、まだ10代というのが信じられないくらい、とても大人っぽいですよね。よく言われませんか?
よく言われます(笑)。僕にとっては普通にしているだけなんですけど…。だけど、同級生と一緒にいたら一番「子どもだね」って言われます。たぶん、今は仕事だからちゃんとしなきゃと思っているのかも…。昔から、お仕事で大人の方と一緒にいることが多かったからかもしれませんね。
中川大志(なかがわ・たいし)
1998年6月14日生まれ。東京都出身。B型。2009年に俳優デビュー。2011年のドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で注目を浴びる。主な出演作は、ドラマでは『監獄学園-プリズンスクール-』(MBS・TBS系)、『南くんの恋人〜my little lover』(フジテレビ系)など。2016年にはNHK大河ドラマ『真田丸』に出演。映画では『青鬼 ver2.0』、『通学シリーズ/通学電車・通学途中』、『全員、片思い/MY NICKNAME is BUTATCHI』、『きょうのキラ君』、『ReLIFE リライフ』など。2018年7月には出演映画『虹色デイズ』の公開が控える。

    出演作品

    映画『坂道のアポロン』
    2018年3月10日(土)全国ロードショー
    http://www.apollon-movie.com/

    © 2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 © 2008 小玉ユキ/小学館

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    応募方法
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    受付期間
    2018年3月7日(水)12:00〜3月13日(火)12:00
    当選者確定フロー
    • 当選者発表日/3月14日(水)
    • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
    • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月14日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき3月17日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
    キャンペーン規約
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