米情報サイトが左翼のレギュラー候補に挙げる

 ヤンキースからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手の移籍先に、ホワイトソックスが急浮上している。米情報サイトの「ファンサイデッド」が、左翼手のレギュラーの補強候補として名前を挙げた。

 記事では、ホワイトソックスが2015年シーズン開幕前に解決しなければいけない問題として、左翼手の状況を指摘した。2012年から主にダヤン・ビシエドがレギュラーを務めているが、今季は打率2割3分1厘、21本塁打、58打点で出塁率2割8分1厘だった。

 ホワイトソックスのリック・ハーンGMは、チームをアスリート的なチームにしたいと望んでおり、ビシエドはそれに当てはまらないという。記事では、ビシエドのトレードの可能性も指摘。そのまま代わりの人材を確保するのは難しいが、ビシエドを放出して若い投手を獲得することはできるとしている。

 まず補強候補に挙がっているのは、ブルージェイズからFAとなったコルビー・ラスマス。守備も堅実で、ビシエドよりも運動能力が高いとしている。今季は打率2割2分5厘に終わったが、ホワイトソックスをアップグレードさせてくれる存在だという。

 ただ、記事では「大きな懸念は、契約の額と年数になるだろう」とも言及。大きな契約となれば、ホワイトソックスは手を引く可能性が高そうだ。

 そして、2番目に名前が挙がったのがイチローだ。

「彼の守備はまだ堅実で、スピードがあり、うまくコンタクトする」

 記事では「イチローは41歳だが、まだ生産性のあるプレーヤーとなりうる」と評価。FAだが、金額がそれほどかからないことも好意的に伝えている。

 また、イチローが今季、打率2割8分4厘、1本塁打、22打点の成績を残したことも紹介。「彼の守備はまだ堅実で、スピードがあり、うまく(バットでボールを)コンタクトする。技術が落ちることが、彼の懸念材料になる」としており、不安材料を指摘しながらも、全体的に高く評価されている。

 最後に紹介しているのが、ロッキーズのコリー・ディッカーソン。ただ、昨年、メジャーデビューを果たしたばかりの25歳で「ホワイトソックスが雇うのは困難だ」と言及。オールスター選手になるポテンシャルがあるため、トレードで獲得するためには、かなりの若手有望株が必要になるとしている。

 記事では、「開幕戦でビシエドはレフトを守っていないだろう」と言及。ホワイトソックスが何らかの補強に動く可能性が高いと見ている。イチロー獲りに動くのか、注目が集まるところだ。