気がつけば街中でもスマートフォン(スマホ)に混ざってタブレットを利用する人も多くなってきました。
タブレットは 9.7インチ画面のiPadの登場により、家庭用や外出先でもパソコン代わりに使える新しいデバイスとして認識されました。インターネットが利用できる便利さとスマホのようにアプリを追加して楽しめる多機能さが注目され、iPadの後を追うように10.1インチのAndroidタブレットも続々登場しています。さらに7インチサイズの小型タブレットの登場が家庭や仕事場だけでなく、スマホのように移動中でも利用できる利用スタイルを誕生させて一気に普及が進んでいます。
タブレットは、スマホと同じく通信事業者(キャリア)から提供される月額の通信料金が必要なモデルだけでなく、キャリアとの契約が不要なWi-Fiモデルは多くの製品が登場しています。特にWi-Fiモデルでは本体価格のみでランニングコストがかからないことや、契約手続きなどの面倒な手間がかからす購入しやすいと言った点も人気の要因でしょう。
Wi-Fiモデルのラインアップが多いタブレットは、キャリア以外にもPCメーカーなどからも次々に製品が販売されており、7インチモデルでは大手PCメーカー製でも1万円台の製品が登場しています。本体の低価格化が進んだことも、急速に普及した原動力になっています。
しかし、いくらLTEや3Gなどのモバイル通信に非対応とはいえ、スマホのような高機能を搭載しているタブレットが1万円台から買えるというのは「本当に使えるの?」「問題はないの?」と、心配する人も多いかと思います。
そこで、人気の7インチ低価格タブレットの購入で“地雷”と言われる購入後に失敗したと思う製品を選ばないための注意ポイントをまとめます。
■低価格タブレットの分類と傾向
低価格なタブレットを分類すると、いくつかの特徴があります。
1.海外製低価格な製品をそのまま国内仕様で販売している
2.海外製低価格タブレットを一部国内仕様に調整して販売している
3.国内向けに高性能タブレットを格安で販売している
当然、3の製品を選べば、“地雷”に当たる確率は少ないですが、アップルのiPad miniやGoogleのNexus 7、AmazonのKindleなどメジャーな製品ならともかく、低価格な製品は店頭などでみるだけでは、なかなか違いがわかり難いものです。さらに、低価格な製品の中には、大手メーカー製もあったりするので“メーカーブランド”を頼りに購入しても予想を裏切る“地雷”が待ち構えていたりもします。
■購入時にチェックするポイント
では、購入する前にチェックするポイントをみてみましょう。
かなり重要なチェックポイント
○Google Playに対応しているかをチェック
低価格なタブレットの中には、アプリをインストールできるGoogle Play非対応な製品もあります。また、「(Google)Playストア」アプリが非搭載だけど、WEBページからはアプリがインストールできるとしている機種もあります。「(Google)Playストア」アプリが搭載されている製品なのか確認をしましょう。
○ACアダプタをチェック
タブレットで重要なのは充電の仕方です。低価格な製品では専用のACアダプタでしか充電できない製品もあり、注意が必要です。MicroUSBケーブルなどの充電に対応しているかをチェックしましょう。
○OSバージョンをチェック
低価格な製品のなかには、現在主流となっているAndroid OS 4.xに対応していない製品もあります。OS 2.xは、そもそもスマホ向けOSバージョンなので、タブレットで利用するにはいろいろ機能面で不便だったり、機能面で低かったりします。できるだけAndroid OS 4.x対応の製品を選ぶようにしましょう。
○メモリ
本体に搭載されているメモリには、動作用のRAMとデータ保存用のROMがあります。特にRAMは重要で、最低1GBあるか確認をしましょう。これ以下だと、アプリや動画再生などでパフォーマンスが低下します。
ROMは音楽や画像データなどを保存するスペースなので、内蔵容量は4GBから64GBまであり、できるだけ大きなものが望ましいでしょう。
用途にあわせてチェックしておきたいポイント
○背面カメラをチェック
海外でも低価格で販売されているタブレットは、インカメラだけで背面のカメラを搭載していない機種があります。背面カメラが非搭載の製品は、そもそも国内販売を想定していない製品の可能性が高く、カメラアプリは当然ですが、カメラ機能付きの画像編集アプリが使えないというケースもあるので注意しましょう。
○ディスプレイの解像度
タブレットのディスプレイには、フルHDやHD、それ以下と様々な解像度があります。解像度が高いと表示が綺麗ということです。
電子書籍やコミック、動画などを楽しみたい目的であれば、できるだけHD以上の解像度が望ましいです。電子書籍やコミック、動画の視聴はできても、解像度の違いによって綺麗さが異なるのでチェックするようにしましょう。
○外部メモリは使えるか
パソコンなどから画像やファイルのデータの読み書きをしたい人は、MicroSDなどの外部メモリスロットが搭載されているかもチェックしておくとよいでしょう。本体のMicroUSB端子とパソコンを繋げば内蔵メモリ(ROM)を読み書きできますが、MicroUSBカード経由でできれば使い勝手はよくなります。
○HDMI出力に対応しているか
本体にMicroHDMIなど、HDMI端子を備えていれば、家庭のテレビにタブレットの画面を出力してテレビでみることができます。
■自分にあった製品が選びでハイコストパフォーマンスになる
低価格なタブレットは上手に選んで使えば、お金の節約にもなりますし、満足度も高い製品です。
低価格タブレットは、本体の性能を抑えることで、価格も抑えているというのが一般的な見方です。自分にとって必要な機能がしっかり搭載されていれば、それ以外の機能が不充分であっても満足度は高くなります。そうした意味でも、必要な機能や仕様をチェックすることで、買ったあとで“地雷”と思う製品ではなく、自分にあった満足度の高い製品選びができるでしょう。
■関連リンク
・9000円台でタブレット・2万円台でノートPCを販売可能とIntelのCEOが発言(livedoorニュース)
・NEC LaVie Tab E 発表、7インチ 1万7850円からのAndroidタブレット(livedoorニュース)
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