昨日行われた欧州遠征の1戦目、セルビア戦は0─2の敗戦だった。セルビアは確かに地力のある国で、要所要所でレベルの高さを感じさせた。ただ、欧州予選で敗れ、ブラジルW杯には出場できない。欧州で言えば何番目くらいの力だろうね。さらに昨日の試合はベストメンバーではなかったし、スタンコヴィッチの引退試合という意味合いも兼ねた、つまりモチベーションの面でも緩さがあった。その相手に、この敗戦。これが現実だよね。

 パスは回せど、シュートまで至らない。ザッケローニ監督は決定力の差だと語り、修正しなければならない、と言っていたけど、一体何を修正するつもりなのだろうね。修正できるとすればコンディションくらいで、このサッカー、このメンバーでのチーム力の現状はここであるという事実は修正しようがないよ。

 前線の選手たちも、攻撃的だとか自分たち主導のサッカーだとか、そういうことはもう言えないんじゃないのか。もう何度もぶち当たってきた問いだけど、このままのチームでやろうとするなら、やはりカウンターで勝利したフランス戦のように戦うしかないんじゃないかな。繰り返すけど、今のままではセルビアレベルにも勝てない。これではW杯本番を戦えないよ。

 それにしても、頑ななまでのメンバーと戦術の固定化は何なのだろう。監督はセリエAでクラブの監督を率いていた時も、完全にメンバーを固定し、自身の戦術を浸透させてきたタイプだ。しかしクラブと代表は違う。試合に出ていない選手、チームでまったく結果を残せていない選手、それらを起用し続けるのはなぜだ。

 ゼロからの競争という言葉は嘘だったのかね。それとも他にいないと思っているのかね。何を視察しに何度も欧州へ出かけてるのかね。ついでに実家に帰りたいだけじゃないか。今の選手たちより状態のいい選手はJリーグにもいるよ。

 ベラルーシに勝てなかったら、次のオランダ戦はキャンセルしたほうがいいよ、まったく。