追試の時間です!

僕は憤っています。15日に発表された東アジア杯に臨む日本代表メンバーについてです。この大会は海外組のオフ期間に行なわれ、結果にこだわる必要がないもの。新戦力を試すうってつけの機会で、実際に選考についてもそうした傾向が見てとれます。初招集となる選手、実に7人。フレッシュな顔ぶれには大きな期待感があります。それと同時に、大きな疑問が。

初招集の選手、それは見たいでしょう。直接会話し、準備の様子や普段の生活を見たいでしょう。復帰組の選手、それは見たいでしょう。しばらく見ない間の成長や、最近のコンディションを確認したいでしょう。出場機会のない選手、それは見たいでしょう。第2、第3GKには試合出場の機会そのものがありませんので、たまには実戦で見たいでしょう。それに、第4、第5GKを準備したところで、まぁ使う機会などありません。無駄な控えを量産しては、選手やJリーグに対しても失礼です。

百歩譲って、高橋秀人さんはヨシとしましょう。日本代表に招集されてこそいるものの出場は5試合にとどまり、それもアディショナルタイムに時間稼ぎのように送り込まれるばかり。これでは実力の部分を確認できているとは言えません。たまにはフルタイムで試合に起用し、試合を読むチカラやゲームを作るチカラも見たいでしょう。

しかるに、栗原。

今、何故、栗原。

改めて、栗原。

テストだ、栗原。

何故、栗原勇蔵氏は招集されたのでしょうか。栗原氏は2010年から代表に継続的に招集され、ザックJAPANでも15試合出場の実績を残しています(※原代行監督が率いた2試合はのぞいてカウント)。最終予選でも5試合に登録され(1試合は出場停止)、2試合に出場しています。そして先日まで行なわれていたコンフェデ杯でも全試合に登録され、メキシコ戦で先発フル出場をはたしています。

センターバックという入れ替えの少ないポジションでの15試合出場は、レギュラーに匹敵する実績です。国内組で招集されていない中村憲剛さんがMFでザックJAPAN出場数が18試合。栗原さんはザックJAPAN出場数15試合。大して変わらないのです。ぶっちゃけ、もう栗原さんのことはイヤというほど知ってるじゃないですか。

それが何故、今さら新戦力発掘の場で招集されたのか。新戦力がDFラインと合わせられるかを見るためか。いや、それならば今野泰幸さんを呼ばないと意味がありません。そうです、栗原さんは「お前らどんな感じの選手?」「いい人いたら真のA代表に呼ぶからさ」「自分のチカラを見せてみて!」という集まりに、今になって改めて呼ばれたのです。

名前か顔、あるいは両方を忘れられた?

広島の水本裕貴と間違えて呼んだ?

新戦力が超えるべきボーダラインとしての招集?

比較検討中の物件の資料を手元に置いて、いい物件が見つかったらすぐ捨てる感覚?

浮かんでは消える疑問。謎。不可解。僕の胸には「ラストチャンス」という言葉が響いています。柿谷曜一朗さんや柴崎岳さんにとっては、いずれ代表には入るだろうが「2014年に間に合うかどうか」最後のチャンスという意味で。そして、栗原勇蔵さんにとっては、いずれ代表には呼ばれなくなるだろうが「2014年まで生き残れるかどうか」最後のチャンスという意味で。頑張れ栗原さん!負けるな栗原さん!このチャンスをつかみ、ここに呼ばれるに至った何らかの理由を払拭するのだ!

ということで、栗原さんのラストチャンスがどの程度シリアスなのか確認すべく、代表招集時のコメントなどをチェックしていきましょう。


◆栗原さんはもうすぐ30歳、これがワールドカップへのラストチャンス!

まずは招集メンバーの確認から。海外組ゼロ、初招集7人のフレッシュな顔ぶれ。ロンドン五輪世代からも権田修一、鈴木大輔、山口蛍、扇原貴宏、柴崎岳、齋藤学、工藤壮人、大迫勇也、原口元気、柿谷曜一朗と大量選出。未来を感じさせるメンバーとなりました。

↓そんなフレッシュな顔ぶれの中に燦然と輝くKURIHARA!
GK:
林卓人(ベガルタ仙台)
西川周作(サンフレッチェ広島)
権田修一(FC東京)

DF:
駒野友一(ジュビロ磐田)
栗原勇蔵(横浜F・マリノス)
千葉和彦 (サンフレッチェ広島)※
森脇良太(浦和レッズ)
槙野智章(浦和レッズ)
森重真人 (FC東京)
鈴木大輔(柏レイソル)

MF:
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
高萩洋次郎(サンフレッチェ広島)※
高橋秀人(FC東京)
山口螢(セレッソ大阪)※
扇原貴宏(セレッソ大阪)※
柴崎岳(鹿島アントラーズ)

FW:
豊田陽平(サガン鳥栖)※
山田大記(ジュビロ磐田)
柿谷曜一朗(セレッソ大阪)※
齋藤学(横浜F・マリノス)※
工藤壮人(柏レイソル)
大迫勇也(鹿島アントラーズ)
原口元気 (浦和レッズ)

※は日本代表初選出

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/japan/2013/columndtl/201307150004-spnavi

と、豊田も28歳だもんな…!

え、遠藤なんか33歳でも呼ばれてるもんな…!

と、と、年は関係ないよな!も、も、問題は実力だよな!





2014年へのチャンスをもらい、一様に喜びを表す選出メンバー。ある者はやっと呼んだかと不敵に笑い、ある者は呼ばれようが呼ばれまいが俺は俺の考える頂点を目指すと平静を装います。表面上の態度はともかく、誰にとっても嬉しい事態に変わりはありません。代表に呼ばれれば海外移籍もしやすくなるでしょう。より自分を高めるチャンスも得られるでしょう。選出おめでとう。ただ一人の、「俺!?」な人を除いて…。

↓待望の代表初招集となった柿谷曜一朗は不敵に笑う!

<2013年7月15日 TBS「スーパーサッカー」でのインタビュー>

柿谷:「プロでやっている以上、誰にも負けへんと思っているし」

柿谷:「それはメッシやったりクリスチアーノ・ロナウドにも負けへん気持ちはある!」

柿谷:「…現実的に負けてるところはいっぱいありますけど、自分に自信を持ってやらないといけないスポーツなので」

柿谷:「日本代表になって、俺にできるかなって思うぐらいやったら、サッカー辞めたほうがいいと思うし」

柿谷:「全然準備はできてますって感じですけど」

KU:「若いのぉ」
RI:「夢にあふれとのぉ」
HA:「ワシもチアゴ・シウバとか目指すかのぉ」
RA:「違うか」

柿谷は前田じゃなく、本田とか香川と争うんだろ!

簡単じゃないぞ!向こうは実力だけじゃなく実績があるからな!

そういう意味では栗原さんのほうがワールドカップに近いんだ!

それだけは忘れるな!


↓遠藤の後継者とする呼び声を、柴崎岳は軽やかに否定する!

<2013年7月15日 TBS「スーパーサッカー」でのインタビュー>

柴崎:「(ポスト遠藤と呼ばれることは)違う特徴を持っているので、何も思わない」

柴崎:「日本代表の中で変化が必要だと思っているし、(自分は)攻撃パターンに変化を加えられるかなと」

柴崎:「(ボランチは)見えない所から上がってくる存在でもありますし、ゴール前での人数という部分で、僕を意識すればほかの選手が空きますし、上がっていくということは相手にとって混乱を招くことかなと思います」

柴崎:「(90分間)走れるようになってきていますし、タイミングもつかんでいますし、手応えはあるかなと思います」

柴崎:「世界では、攻守にハードワークできるボランチが、トップレベルの選手にはいますし、未来のサッカーはもっともっと走るものになると思いますし、90分間フルに走れる+パワー+テクニック+スピードを兼ね備えた存在が活躍できる時代だと思う」

柴崎:「メンバーとして(ワールドカップに)出場したいと思っていますし、全然まだまだチャンスはあると思っているんで、食い込めるようにやっていきたいなと思ってます」

KU:「出てきたのぉ」
RI:「五輪に呼ばれんでもちゃんと上がってくるのぉ」
HA:「ワシも高さ+パワー+スピード+戦術眼を兼ね備えるかのぉ」
RA:「違うか」

呼ばれてない選手は期待感が5割増しだからな!

意外に上手くいかなかったりするんだよ本番は!

そういう意味では栗原さんは天井も底も見えてるからな!

それだけは忘れるな!


↓CBのライバルたちには特に「ポスト●●」の質問は飛ばず、そういう意識もなかった!
●森重真人(FC東京)
日本代表に選出され大変うれしく光栄です。国内組中心でのチーム編成となりますが、このチャンスをしっかりと活かせるように、また他の代表メンバーを脅かせられるような存在になるよう、普段やってきていることをトレーニングから出してきたいと思います。

●千葉和彦(広島)
クラブの調子が良いからこそ、日本代表に初選出されたと思っています。その意味ではチームメートに感謝したいです。日本代表では、広島の代表として頑張ってきます。

●森脇良太(浦和)
日本代表に選出していただき、正直ビックリしたのと同時に身の引き締まる思いです。日本代表として恥じないプレーをお見せして、チームに貢献できるようにがんばってきます。応援よろしくお願いします。

●槙野智章(浦和)
日本代表に選出していただき、大変光栄です。自分のプレーやチームを盛り上げることで日本代表に新しい風を送り、必ず良い結果を残せるようにがんばってきますので、応援よろしくお願いします。

●鈴木大輔(柏)
A代表に選ばれたのは初めて。自分の特長である対人の強さやボールを奪う力が評価されたからだと思います。まずは今大会にチームで結果を残すことが大事。その中でいかに自分らしいプレーができるか。ロンドン五輪から一年たち、環境が大きく変わった中で自分がどう成長してきたかを見せたい。

KU:「CBばっかりやのぉ」
RI:「これで4バックやるんかいな。槙野や森脇もSBで起用せななぁ」
HA:「これで呼ばれんかった伊野波はアウトかのぉ」
RA:「違うか」

露骨にCBを探してるな!

でも伊野波は呼んでないんだよな!

伊野波はもう海外組じゃないぞ、ジュビロ磐田所属だぞ!

それだけは忘れるな!


↓メディアもフレッシュな予想スタメンを紹介する!


KU:「これはキッツイのぉ」
RI:「ワシ、何かの烙印すでにおされとる感じやのぉ」
HA:「一応カッコで書いておくとか、オトナの配慮忘れたんかのぉ」
RA:「違うか」

フレッシュなほうが中継したとき面白いからだよ!

できるだけ知らない顔が並んでるほうが興味を引くでしょ!

フジテレビが中継担当だから、そこは許そう!

でも駒野は予想スタメンにいる!

それだけは忘れるな!





「倉木麻衣さんがサイン入りCDを代表メンバーに配ったとき、栗原さんだけ呼び捨てだった」という伝説の事件。その後、1ヶ月経ってもサシカエのCDが届かなかったというこぼれ話。あの日以来、栗原さんには「ないがしろ」という強いキャラが宿りました。マンチェスター・ユナイテッドなど世界のVIPが集う代表にあって、雑に扱っても構わない貴重な人材として、代表でも替えのきかないポジションを得てきました。

決して「今さらほかのヤツ入れても遅い」「ここまでの投資がムダになるのが惜しい」「本番だけ調子よかったりするかも」という投げやりな気持ちではなく、栗原さんには頑張ってもらいたいもの。「ないがしろ」とは「無いが代」と書き、代用の必要すらない軽い人材のことを指します。それは「いなくなったらいなくなったで構わない」というだけのことであり、いる間はそれなりに便利に使うという意味です。今、栗原さんはいる。代用を探す必要はない。そのことを強く世間とザッケローニ監督にアピールしてほしいものですね。

↓ちなみに、ザッケローニ監督は選出メンバーにこんなことを期待している!

ザック:「W杯への1年間、ここまで戦ってきたメンバーの実力はわかっているが、ほかのメンバーについても1週間での成長を間近で見ることができるので、しっかり吟味した上で新しくメンバーに入ってくる選手がいれば、これ以上うれしいことはない」

ザック:「この23名のメンバーを見ると、多くのメンバーが初招集だし、それ以外もこれまでミニキャンプに呼んだ者も初招集に近い。それに加えて、これまで代表メンバーに名を連ねてきた中で、出場機会に恵まれない選手もいたが、彼らには今大会でチームを引っ張ってほしいと思う」

ザック:「リストを23人に絞るのは困難だった。それ以外にも選びたい選手はいたからだ。そこで考えたのは、ある程度持っている力を把握しているメンバーよりも、Jリーグで成長していて手元で見てみたい選手を中心に選ぶことにした」

ザック:「これまで選んできた国内組で、今回選ばれなかったメンバーについては、彼らがどれだけ代表に力を貸してくれたのか、また、彼らの能力についても十分に把握している。よって今回は新しい選手にチャンスを与えることにした」

ザック:「今回に選ばれた選手に関しては、自分たちが通用していることがJリーグだけでなく、インターナショナルレベルでもできることをアピールするいいチャンスだと思う」

ザック:「清武に関してだが、『レギュラーではない』という言い方には抵抗がある。どこかメンバーが欠けたとき、必ず入るのは清武なので、彼はレギュラーだと思っている」



ザック:「これまで一緒に戦ったメンバーの実力はわかっている」
ザック:「初招集、もしくは出場機会に恵まれない選手を集めた」
ザック:「Jで成長して手元で見てみたい選手を中心に選んだ」
ザック:「すでに代表にチカラを貸してくれた国内組は呼んでいない」
ザック:「自分がインターナショナルレベルだとアピールしてくれ」
ザック:「途中交代で必ず入る清武はレギュラーだと思っている」

KU:「ワシのチカラは見極め中だったんかのぉ」
RI:「出場機会、恵まれてなかったんやなぁ」
HA:「Jで成長…まさに急成長って感じやなぁ」
RA:「代表にチカラ、貸しとったつもりやけどなぁ」
YU:「インターナショナルレベルやなかったんかのぉ」
ZO:「ワシも誰か欠けたら大体入っとったんやけどなぁ」

何かひとつひとつのコメントがグサグサくるなwwww

これだけ配慮のない代表招集は滅多に見れないwwww

マリノスに行ったメディアも斎藤学の話だけ記事にしてるしwww

サッカー界全体からスルーされてる感がビンビンくるwwww





頑張れ栗原さん!ザックJAPANの先輩として最後の意地を見せるのだ!