○ 酒井高徳

もうすでにガッチリと右SBのスタメンは確保しましたが、まだまだ細かい部分での能力の向上が必要とされていると感じます。ポジショニングにおいて、とても良い時もありますが、とても不安定な時もあって、それはまだまだポジショニングについて考え方が、自身の中で確立されていないからだと思います。また、判断力、という部分についても、酒井高徳の判断ミスから、多くのピンチを作ってしまったり、そこから失点に繋がってしまったり、という事もありましたので、まだまだ冷静さが足りていないかなと思います。

更には、センタリングの精度、という事に関しても、左右の足でセンタリングを蹴られるのは大きな武器とはなっていますが、決定的なシーンで精度を欠いてしまったり、何となく中央へボールを蹴ってしまい、それが奪われてカウンターの逆起点になってしまう、という事も少なくありませんでしたので、そのセンタリングの技術という事については、まだまだ成長させる必要があると思います。ドリブルについても、もう少し細かさというのがあれば、緩急が付いて威力が増してくるかなと思います。

という事で、酒井高徳の2012ー13シーズン前半期の総括としては、現在のシュツットガルトがやっているイケイケサッカーにハマる、という事でのスタメンの確保には、昨季に引き続き安定性を見せてはいますが、しかし、1つ1つのプレーをきちんと見るにあたっては、まだまだ成長させなければならない部分が多い、という事だったように思います。SBというポジションは、世界の流れとしては人材不足の傾向にありますが、しかし、日本に限っては人材が豊富なポジションになっていますので、それを利用して成長して欲しいなと思います。