昨季までは、クズマノヴィッチという選手がミドルシュートで威力を発揮していましたが、今季はあまり起用されていない。得点力やパス配給の力がありながら、おそらく守備面の事が理由でクズマノヴィッチはあまり起用されていないのだと思いますが、しかしそれでも失点が減った訳ではない。むしろ、得点力だけ下がってしまって、現在は8試合で8得点14失点という結果になってしまっている。

この試合も、コペンハーゲンの攻撃に威力が無かったので失点はしませんでしたが、しかし、攻撃し続けたシュツットガルトは得点を1点も奪えなかった。一生懸命に人数をかけて攻撃し続けていましたが、単調で崩しのアイデアが無いので得点の匂いというのは薄かった。後半17分に岡崎が出場してからも同じ。

という事で、結局最後は、酒井高徳に代えてハイナルを入れ、「3−1−4−2」のような形にして得点を取りに行きましたが得点は奪えず、そのまま試合はスコア「0−0」の引き分け、という結果でした。とにかくシュツットガルトというチームには、得点力があるFW的な選手を活かすMFの選手、MFでも得点力のある選手、中盤でゲームを組み立てられるMFの選手、というのが必要だと思います。

更に言えば、守備力の低さの1つの大きな原因も、中盤での守備力の低さにありますから、もっと攻守に高いパフォーマンスを発揮できるMFの選手、というのがシュツットガルトには必要とされていると思います。そういう選手が最低でも2人は必要かなと思います。ハイナル、ゲントナー、ホルツハウザー、という選手たちでは厳しいですね。

そして、後半39分で交代となってしまった酒井高徳については、この交代は最後に強く攻撃に出るための交代だったとは思いますが、しかし、この試合の酒井高徳はパスやセンタリングに精度を欠き、それが1つの攻撃のブレーキになってしまっていた、という感じで、どちらかと言えば守備よりも攻撃の良さを評価されていると思いますから、この試合のような攻撃面でのパフォーマンスだと少し厳しいですね。

また、後半17分からの途中出場となった岡崎については、怪我の影響というのはあまり感じられず、動きとしては悪くはありませんでしたが、しかし、チームの攻撃自体が機能していないので、少し空回り気味だったかなと思います。岡崎の守備負担を減らし、岡崎に質のあるパスを出してくれる、そういう選手が欲しいですね。そうでなければ、やはり、個の力だけで結果を出すしかないかなと思います。