「奥さん! お願いですからオレの銀行カードを返してください!」

 と悲痛な(?)メッセージを発信しているのは、人気お笑いコンビ・次長課長の河本準一さん。
 奥さんに銀行カードを預けていて、自分では給料を下ろすなど、お金を自由に使うことが許されていないのだそうです。「浮気」などを『フライデー』されたことが原因で、売れない時代にカードを渡した時から、今でも返してもらえないんだとか。

 そんな奥さんとの日常を描いた『鬼嫁合衆国』(河本準一/著、ワニブックス/刊)は河本さんの結婚記念日に出版した書き下ろしエッセイ本です。
 元OPD(大阪パフォーマンスドール)の妻、直美さんの独裁国家と言えるような家庭のエピソードがとにかく笑えます。直美さんの意見は絶対であり、芸人仲間と飲みに行くのも直美さんの許可が必要。河本さんが番組の賞品でもらった海外旅行のペアチケットを直美さんと友達が使い、河本さんにジャニーズのコンサートチケットを入手させ、行くのは自分と子どもだけ、と基本やりたい放題なんだそう。
 河本さんにちょっとでも浮気疑惑やアヤシイ動きがあると、カバンや指輪など直美さんが好きなものをなんでも買ってよいというルールが直美さんの独断で作られ、家の中に物がどんどん増えていくそうです。

 それにしてもそんなに怖い奥さんなら離婚すればいいじゃないか、と思う方もいるかもしれません。しかし河本さんには「離婚する」という選択枝が全くなく、「嫌いになったことはない」と、断言しています。
 夫婦はお互い本音を言い合える良い関係なんだ、ということが伝わってきます。素直に怒りをぶつけられるのも、信頼関係があってこそだと思えてきます。

 「鬼嫁」は夫婦円満の秘訣なのかもしれませんね。
(新刊JP編集部/川口絵里子)



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