今こそ頭を下げてはいけない。インテルが16日の試合でユヴェントスを下したことは考えず、落ち着きを保って18日のダービーへ。セリエA第34節のラツィオ戦を翌日に控え、ローマのクラウディオ・ラニエリ監督はそうチームに対して繰り返している。

「インテルの勝利で何かが変わったわけではない。我々はスタートしてから、常に自分たちのことだけを考えてきた。これが我々の力であり、我々の道しるべに違いないなんだ。努力して、犠牲を払わなければならない。この道を続けていかなければならないんだよ。繰り返すが、何も変わってはいない。集中を保たなければいけないよ。我々のリーグ戦は素晴らしいもので、サポーターも満足している。ただ、我々はまだ満足しちゃいけないんだ。ピッチで全力を尽くす必要がある。とにかく、すべてはキエーヴォとの最終節で決まるだろう。ファンは分かっているよ。彼らが我々にエネルギーを与えてくれる」

ラツィオとのダービーでは、そのエネルギーがたくさん必要になるだろう。だが、ラニエリ監督やFWフランチェスコ・トッティ、MFダニエレ・デ・ロッシといった、ローマ生まれのロマニスタたちがいることで、必要以上にアツく感じてしまうのは危険だ。

「我々にとっては大事な試合だ。だが、感情的にならない必要もある。我々は彼らと戦うというだけだ。とても難しい試合になるだろう。でも、美しいゲームでもあるだろうね。普通(のダービーで)は、順位が上のチームが有利じゃなくなる。ラツィオのサポーターたちは、練習場で選手たちに対し、(不本意な)シーズンを救ってくれと頼んでいるね。どちらが有利ということはない。我々はピッチに向かい、勝負するだけだ」

また、ラニエリ監督はメンバーに関してメディアを煙に巻いている。トッティは出場するのか? ジェレミー・メネスとタッデイはどちらが先発か? ルカ・トーニはどうなるのか? ラニエリ監督はこれらについて隠している。

「火曜から私は2つのメンバーを使い、今日まで両方を試してきた。誰にも何も言わないよ。そうすれば、みんなが落ち着けるだろうし、誰も何も分からないだろう。私は全員がよく練習することを望んでいるんだ。トッティのコンディション? インテル戦やバーリ戦、アタランタ戦に出たときから、どんどん良くなっているよ。トリデンテ(3トップ)? フォーメーションについては決めていない。誰を起用するかだけ確信している」

また、ラニエリ監督はローマ出身者として、ダービーへの想いについてこう話した。

「美しいね。ポジティブな気分だよ。選手たちは素晴らしい仕事をしてきた。私はこういう感情のために、この仕事をしている。明日はローマの街が楽しめることを願っているよ。パーティーでなければいけないし、家族や子供たちが一緒の、スポーツの一夜とならなければならない」

「その上で、ほかの試合とは違う一戦なのは否定しないよ。我々は首位におり、ラツィオと戦う。重要なことだ。勝たなければならない。その後にも、全力で戦わなければいけない試合が残っているけどね」