――2曲目の「せーので恋しちゃえ♥」は、「恋活遊園地 in 東京ドームシティ“しょこたんのマジカルサマー”」のテーマソングとなっていますが、歌詞を共作されたmeg rockさんとは、どのように内容を決めていったんですか?

中川:もう後楽園遊園地をジャックだなんて、これまた信じられないことで(笑)。私の脳みその基盤は、後楽園遊園地と戦隊モノのショーで出来ていて(笑)。お爺ちゃんの家が文京区で、もう3才ぐらいから毎週後楽園に連れて行ってもらっていたので。3歳から6歳の記憶って最強じゃないですか。その頃の懐かしいものに触れると、泣きそうになってしまうぐらい。特に二十歳過ぎると「あー!もう後楽園に行きたい」みたいな、それが顕著になってきて(笑)。昔の後楽園のチラシを集めちゃうほど好きで、好きすぎて後楽園がちょっとでも写っているものは何でも買うみたいになっていて(笑)。

そういう症状が出ていた最中にこれが実現して、嬉しすぎて。しかも、かなりの後楽園ジャックをさせてもらい、カフェのメニューだったり色んなオブジェを作ったりプロデュースして、あとテーマソングもという。「もう、どうしたらいいんでしょうか!?」みたいな(笑)。小さい頃に行っていた昭和の時代からすると、園内の様子も今は結構変わったんですけど、子供の頃からの夢が「スカイフラワー」というパラシュート型の昭和からある乗り物に乗ってデートをすることなので。この熱い!たぎる気持ちを、妄想を全て歌詞にぶつけないといけないと思って(笑)。私には組み立てる力とかが無いんですけど、meg rockちゃんと話し合って上手く組み立てて頂いた感じで。大好きな不二家で、ご飯も何品も頼んで、スイーツを6品ぐらい食べて(笑)、パンパンになりながら作詞しましたね。

「恋活」って言葉は広いと思うんですけど、色んな風に聴けるようになったかなと思います。もちろん今、片思いしている人に行ってもらって、こんな風に告白するチャンスを伺いながら一日ドキドキ遊んだり。今は恋してなくても女の子同士、男の子同士で行っても楽しいし。カップルでラブラブな人は、もっとラブラブになってもらえるように。そんな気持ちを込めました。

見方によっては1番が男子で2番が女子の目線にもとれるし、1番が「サンダードルフィン」というジェットコースターの感じで、2番が「スカイフラワー」の感じだったりするのかなと。あとは午前中ぐらいからいるけど、だんだん夕方になって、それでも言えなくて焦ってきて、やっと「スカイフラワー」の順番待ちで勇気を出して言って、チューしちゃって、噴水広場の辺りで夕方一番星が出るぐらいの時に「これからもいっぱい思い出作ろうね」なんて語り合っちゃって、チクショー!みたいな感じですね(笑)。そういうデートコースを妄想するとたまらないですね。後楽園が好きすぎて、敷地内のあらゆる建物の隅々まで細部に暗記しているほど好きなので(笑)、これはもう自分が実行したいことですね。

コンサート中というのもあって結構バタバタだったんですけど、半日だけ時間が空いたので、meg rockちゃんと「ちょっと後楽園遊園地にダッシュで行こうよ」と言って。行ったら、ちょうど「マジックタイム」という、夕暮れの雲がピンクになっている、女の子が一番綺麗に見える時間帯で。もう夜になる寸前の、夜よりも遊園地の明かりが一番綺麗に見えるので。その時間に「スカイフラワー」に乗ったら、もうあまりにも綺麗すぎて!すごく怖い乗り物で内臓が浮くんですけど(笑)。ハートマークが点くんですけど、マジックタイムにそのハートマークが空に飛んで行くのがすごく可愛くて、「これはヒントになるんじゃないか!?」と興奮して帰ってきましたね。それが良かったので、ハートマークは絶対に入れたくて。男子同士で行っても「こんな風に恋したいな、次は彼女と来ようぜ」みたいな話とか、女子同士で行っても「次は彼氏を見付けて来ようね」みたいな話もできるんじゃないかなと思います。