――24歳のバースデーライブも東京ドームシティ内のJCBホールで行われましたが、縁があるのでしょうか?

中川:去年は4日間、今年も2日間JCBでやらせてもらって、ビックリですね。今年は「マジカルカフェ」といって、スカイフラワーの下にあるカフェのプロデュースもやらせて頂いたり、後楽園づくしで嬉しいです(笑)。一番大好きな場所と言っても過言ではないですよね。中野を追い抜いてますね。3才から6歳ぐらいまでの物心つく辺りの年齢は後楽園が一番大好きで、中学生の思春期の頃は第二次の想い出で戦隊モノの追っ掛けで徹夜で並んで通って、まさか大人になってコンサートで後楽園に来て。自分の人生の中で、いつも大事な場面には後楽園がありますね。

――5月に「マジカルツアー2009」を終えた後、ライブを観に来てくれたお友達との写真をたくさんブログにアップされていましたよね。以前は広く浅くというより、狭く深く付き合うタイブというイメージをもっていたんですけど、交友範囲がどんどん広がっている印象を受けました。

中川:友達を作るのがずっと苦手で、なかなかグループに馴染めないというか、クラス替えがあると絶対にグループからあぶれちゃうタイプだったので、「もう本当に早く卒業したい」とずっと思っていたんですけど。大人になってから、最近も椿姫彩菜ちゃんと仲良くなって、色んな痛みを知ってるからか人にすごく優しくできる子で。私は小学生ぐらいからずっとヲタク趣味が変わらないんですけれども(笑)、その趣味がすごく合ったり、もう何を話しても共通だったり、大人になってこんな出会いがあるとは。学生時代は「私なんか、ちゃんと友達できないな。もう一生、親友とかできないだろうな」ぐらいに思っていたんですけど、気が付いたらコンサートとかに来てくれて、支えてくれる人がたくさんいてビックリでした。

この5年ぐらい怒濤に、よく分からないままという部分もありつつ、それでいて時間ができると一人の時間が大好きで。一人っ子なので、一人の時間が無いと逆にダメぐらいな。焼肉屋もホルモン屋も全部一人で行っちゃうぐらいなので、「友達ができないんじゃないかな?」と思ったら、狭く深くですけど着実に学生時代よりも素直に話せるようになっていて、嬉しいです。

――仲の良い友達になりやすいタイプとか、魅力を感じるのはどんな人ですか?

中川:人の悪口を言わない人。学生時代とかも悪口を言われただけで、すぐ胃腸炎になっちゃって(笑)、それで修学旅行を休んだりもしたので。大人になってからも「やっと友達ができたかな」と思ったら、同性だからこそ悪口を言う子とかも結構いるわけで。「わぁー嫌だ!もう学生じゃないのに」って悩んだこともあったので、そういうのを絶対に言わない子がいいですね。伝わっちゃうから、自分も言いたくないし。

「心のアンテナ」って、そういう吹っ切れ方に似ているかもしれませんね。色んな人の気持ち次第で悪く捉えることもできちゃうし、人の心のちょっと暗い部分とかも結構あると思うんですけれども、そういうことじゃなくて。本当に時間って一瞬一瞬が未来に繋がるし、人生は一回きりで寿命が限られているから、全ての瞬間がもったいないなって。辛いこととか悪いこととかでも、無駄なことって何一つ無いと思うけど、せっかくだったら自分の楽しいこととか気持ちが楽になる瞬間にしたいなと思うので。「科学や数学 縛るもの捨て」って書いてあるみたいに、無理に辛いなと思いながら人付き合いするよりも、自分が楽になれるように生きていけたらいいなと思いました。