Windowsユーザーにとって、セキュリティ対策は常に気になる問題だ。安全に運用したいけど、なるべくならお金をかけずにすませたいもの。Windows Vistaに標準搭載されるスパイウェア対策の「Windows Defender」は、Windows XP向けにも提供されている。現在のパソコンにスパイウェア対策ソフトが入っていないなら、この機会に導入してみよう。

Windows XPは標準のセキュリティ対策機能として、「自動更新」と「ファイアウォール」を備えている。それぞれの役割は以下の通り。

・自動更新……Windows XPのセキュリティホールが発見された場合、マイクロソフトから更新プログラムが提供される。これを自動でダウンロードし、インストールする機能。
・ファイアウォール……ネットワークとコンピュータの間を出入りするデータを監視し、必要なデータのみ通過させ、悪質なデータは遮断する。

上記だけでは、コンピュータに潜んでユーザーの情報を盗み出す「スパイウェア」への対策は行えない。そこでWindows Defenderを導入すれば、新たな費用をかけずにスパイウェア対策機能をパソコンに追加できるわけだ。

セキュリティ対策を万全にするなら、これ以外にコンピュータに感染してデータやシステムを破壊する「ウイルス」への対策が必要だ。これには別途、ユーザー側で「ウイルス対策ソフト」を用意しなければならないが、Windows Defenderと併用すれば、ウイルス対策、スパイウェア対策、ファイアウォールなどの機能をすべて備えた「統合セキュリティ対策ソフト」を選ぶよりも安価な、ウイルス対策単体の機能を持つソフトが選べる。

■知っ得 No.0063 Windows Defenderをインストールして設定する
Windows Defenderを導入するには、マイクロソフトのサイトからダウンロードして、インストールを実行する。導入の完了後は、さっそくスキャンを実行しておこう。クイックスキャンなら数分で完了する。

Windows Defenderのダウンロードサイトにアクセスする。[ここからダウンロード]をクリックする(画面1)。[推定ダウンロード時間]でインターネットの接続回線を選択すると、推定時間を確認できる。[続行]をクリックし、必要に応じてActive Xコントロールを導入した後、ダウンロードを実行する(画面2)。
画面1 Windows Defenderのダウンロードサイトにアクセスする画面2 必要に応じてActive Xコントロールを導入した後、ダウンロードを実行
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストールを開始する(画面3)。インストールウィザードが起動したら、[次へ]をクリックする(画面4)。
画面3 インストールを開始画面4[次へ]をクリック
インストールを続行するには、正規のマイクロソフト製品かどうかを検証する。[検証]をクリックする(画面5)。使用許諾契約書の内容を確認し、同意したら[次へ]をクリックする(画面6)。
画面5 正規のマイクロソフト製品かどうかを検証画面6 使用許諾契約書の内容を確認し、[次へ]をクリック
設定の内容を選択する。ここでは、[推奨設定を使用する]を選択し、[次へ]をクリックする(画面7)。セットアップの種類として、ここでは[完全]を選択して、[次へ]をクリックする(画面8)。
画面7[推奨設定を使用する]を選択画面8 ここでは[完全]を選択