『週刊ファミ通』といえばトップの売り上げを誇るゲーム総合雑誌。
かつては誌名が『ファミコン通信』だったのだが、いつのまにか“コン”と“信”が行方不明になり『週刊ファミ通』になってしまった。

創刊号(当時は隔週)から欠かさず買っていたトレビアン記者が、雑誌を購入し最初に読んでいたのは『クロスレビュー』という短い文章と10点満点という狭い範囲で評価を書くゲーム評価記事だった。

毎週4人のレビュアーが週ごとに代わって担当するのだが、レビュアーにより辛口評価、甘口評価など好みが別れるところも味があった。

発売前から期待していたゲームのレビューで“5点”と評価され、愕然としながらもクロスレビューを信じ切れずにゲームを購入するも実際にクソゲーだった……という後の祭り状態を『ファミ通』ファンなら味わったこともあるはずだ。

このクロスレビューにより伝説となったゲームも多数ある、それは良い意味でも悪い意味でも……。
そんな伝説のゲームを今回は1本紹介しよう。

デスクリムゾン(エコール)
 エコールが開発したガンシューティング(セガサターン用)。敵の動きが突拍子も無く、また打ってるのに当たらない、画面がガクガクする、スタッフロール時の単語の綴りが間違っている(staffをstuffと表記)など伝説のクソゲーだ。
この「デスクリムゾン」は、クロスレビューのおかげで有名になったといってもいいだろう。
そのときの点数は「3点、3点、4点、3点」だった。3点など滅多につかないのだが、見事に3個も3点を獲得し合計得点も13点と低得点を達成。

このときのレビュアーのコメントが

「こりゃあキツイ!!」、「レビューをやるなかで、ゲームに点数をつけるという行為に限界を感じた1本」

など、酷評だらけだった。

もちろんこのレビューを見たトレビアン記者も速攻でゲーム屋に走り、デスクリムゾンを購入。 のちに後悔したのは言うまでもない。

ところで、長い間『ファミ通』のクロスレビューを読んでいると、レビュアーの癖(文体)みたいなモノを見つけ出すことができる。いわゆるクロスレビューにありがちな決めゼリフのパターンだ。今回はそれをいくつか紹介しよう。

<クロスレビューにありがちな決めゼリフ>
・既存のユーザーならにんまり出来てしまう作品だぞ!
・原作が好きなら+1点。
・ファンなら+1点。
・今までにない超美麗グラフィックで〜
・箱庭とはまさにこのことをいうのだと〜
・このゲームで1年は遊んでいける!
・既存のゲームの常識を覆したかのような〜
・次世代機ならではの〜
・やっぱり任天堂はこういうゲームがお得意!
・所狭しと戦うこの迫力は〜
・絶妙なゲームバランスと取っつきやすい操作性に〜
・ボタン一つで遊べるシンプル設計でここまで楽しめるなんて〜
・夢に出てきそうなくらいリアルな描写は〜
・展開も早くテンポもいいのでサクサク進むことができる。

※これは実際に『ファミ通』で使われたものではなくトレビアンニュースの創作です。

クロスレビューは限られた文字数でゲームを評価しなければいけないため、見た目より大変な仕事なのだ。
こうした決めゼリフも、長い間の掲載で培われた黄金パターンなのかもしれない。

みなさんもゲームを買うときはクロスレビューを参考にするといいだろう。

参照:ファミ通.com

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