注目はやはりライト級になるだろう。

20歳になったばかりの大器ホロデスキーは、バラゼウスキーと対戦。今年の2月に対戦している両者、前回はホロデスキーがスプリットで勝利を収めているが、この判定がかなり微妙であった。特に特にギロチンを仕掛けられたホロデスキーが、ローブ外に出たことでブレイクなったシーンが論議に対象になっており、両者とも負けられない一戦に挑む。

とはいうものの、ライト級の本命は彼ら二人でなく、ブラジルのヴァグネイ・ファビアーノという見方も強い。現在は、カナダ在住のファビアーノだが、もとはシャオリン・ヒベイロと同じノヴァウニオンの所属で、柔術界を代表する実力者レオ・サントスの実兄でもある。当然、課題は打撃だが、長い手足を利用したテイクダウンも強く、ワールドGPを機にもっと名前が売れても良いファイター。対戦相手のガンダーソンもテイクダウンに自信を持っているので、課題はいかに打撃戦を凌げるか。日本では無名の選手たちだが、IFLのライト級ワールドGPにはUFCでもトップ戦線で戦える実力者が揃っている。

ライト級の4選手以外にも、ウェルター級のデウソン・エレノ&ギデオン・レイ、ミドル級のベンジー・ラダック&マーク・ホーミニック、ライトヘビー級のマティシェンコ、ヘビー級のロイ・ネルソン、IFLより再生、もしくは成長したファイターたちの意地が交錯する激しいトーナメント。チーム戦のチャンピオン・リングでなく、チャンピオン・ベルトを巻くのは誰になのか。いよいよ、激戦の幕が開ける。なお、3日の準決勝はMynetworkで、全米に中継される。