◆第8試合ライトヘビー級/5分×3R マウリシオ・ショーグン vs フォレスト・グリフィン

UFC初登場となるショーグンは大歓声に迎えられ、オクタゴンに登場した。それ以上の熱狂的な声援がグリフィンの背中をおす。左ローを見せたグリフィン、ショーグンは左フックから組み付いて投げを狙う。グリフィンはバックに回り、トップをとるが、試合はすぐにスタンド。フォレスト・コールの響き渡るなか、ショーグンがテイクダウンからヒジ攻撃。クローズドガードのグリフィンは、下から鉄槌という珍しい攻撃を見せる。左右のパウンドを見せたショーグンは、左エルボーで追い討ちをかける。左足を抜いてパス狙いのショーグンに対し、スタンドへ戻ったグリフィンがアッパーをヒットする。続いてテイクダウンを奪ったのは、グリフィン。一瞬、背中を見せながら前転しガードに戻ったショーグンは、すぐにスタンドを選択した。グリフィンのパンチにバランスを崩すショーグンだが、すぐに片足タックルからテイクダウン。しかし、グリフィンにトップを奪われ強烈なパウンドを浴び、背中を見せたところで1Rが終了。意外にも、グリフィンはイーブン以上の健闘を見せ、1Rが終了した。

2R、グリフィンの勢いは本物だった。ショーグンの左フックをしっかり見切るグリフィン、片足タックルで倒され右のパウンド、ヒジを受けるが、連打を許すことなく両足でショーグンを蹴り上げ、距離を作って立ち上がる。直後にテイクダウンに成功したグリフィンは、ここでも強烈なパウンド。スタンドに戻ったショーグンは、得意のヒザを見せるが、明らかにスタミナをロスし、力のない左ミドル、バランスを崩してしまうような振りの大きなフックを見せるのが精一杯。大きく口を開けて闘うショーグンのバックを制したグリフィンは、チョークの体勢へ。この動きは瞬時に察知したショーグンだが、体を横に曲げてしまいまともなガードを取ることができない。パウンドを次々と落としていくグリフィン、対してショーグンは片足タックルに行くが、両足と左腕で、右腕を制せられ、またもパウンドをまとめて受けてしまう。序盤のヒジ攻撃で眉間をカットしたグリフィンだったが、完全に試合を支配し最終ラウンドへ。

前へ出るショーグンに対し、左へ左へと回るグリフィン。ショーグンはテイクダンを奪うが、グリフィンは三角から腕十字、必死の形相でグリフィンの足を担いだショーグンだが、パスもパウンドも見せることができずインサイドへ戻る。いよいよ勢いづいたグリフィンはここで、オモプラッタ、さらにバックを制してパウンドを落とす。もぐりを狙うショーグンに左ヒジを落とすグリフィン。ショーグンは完全に背中をキャンバスにつけ、技を仕掛けることすらできない。パウンドを嫌がり、亀の体勢をとるショーグンだったが、パウンドを浴び続け、ハーフガードへ。

一方的に攻め続けるグリフィンは、バックマウントを奪取すると、ここでチョーク。
完全に体が伸びきったショーグンに残された道はタップアウトしかなかった。(3R4分45秒/チョーク)

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