【気になるPC】持ち運びに最適！軽くて丈夫なVista搭載２スピンドルPC「LaVie J LJ750/HH」

NECより最新OS「Windows Vista」を搭載した小型軽量のLaVie Jシリーズ「LJ750/HH」が発売された。価格はオープンプライスで店頭実売価格は249,800円前後。12.1インチXGA液晶搭載で本体はB5サイズをひとまわり大きくした程度のコンパクトなボディながら、DVDスーパーマルチドライブも内蔵している。HDDのみの１スピンドルモデル「LJ700/HH」（229,800円前後）もラインナップされているが、利用頻度の高いDVDドライブはやはり内蔵していたほうがありがたい。

またこのモデルは、コンパクトさのほか頑丈性やセキュリティ性も売りの１つとなっている。「LJ750/HH」の特長をみていってみよう。

Vista搭載ノートPC　LaVie Jシリーズ「LJ750/HH」

■ハードウェア特長

マグネシウム合金によるボディとボンネット構造の天板を採用し、軽量化と堅牢性を両立したモデル。コンパクトながらCPUにCore Duo プロセッサー U2400、メインメモリ1Gバイト、HDD120Gバイト、DVDスーパーマルチドライブ、IEEE802.11a/b/g準拠ワイヤレスLAN、Bluetoothなどを内蔵する。標準バッテリーで約5.5時間、オプションのＬサイズバッテリーなら約11時間駆動が可能となる。サイズは268(W)×229(D)×38.6(H)mm、重量は標準バッテリーを搭載した状態で約1,227gとなる。

●前面と背面
前面には、電源、充電、ハードディスク、ワイヤレスLANなどのランプ類がある。
背面右下には、廃熱用の通風孔がある。


前面背面



●左面と右面
左面には、DCコネクタ、外部ディスプレイ用コネクタ、LANコネクタ、USBコネクタ、外部マイクロフォン端子、ヘッドフォン/オーディオ出力端子、盗難防止用ロックがある。
右面は、DVDスーパーマルチドライブ、PCカードスロット、SDカードメモリスロット、USBコネクタ、電話回線用モジュラーコネクタがある。

左面右面



●上面と底面
上面は、ボンネット構造により凹凸のある形状をしている。
底面は、メモリ拡張スロットのカバー、バッテリー脱着用のフックがある。

上面底面


●DVDスーパーマルチドライブ
DVD-RAM/-R/-RW /+R/+RWに対応するスーパーマルチドライブを搭載する。

DVDスーパーマルチドライブ


●バッテリー
付属の標準バッテリー。約5.5時間の駆動が可能だ。

標準バッテリー


●スピーカー
スピーカーは底面にあり、0.5Wのモノラルスピーカーとなる。

スピーカーは底面にある。



次のページでは、「LJ750/HH」のセキュリティ機能や、思わぬ事故からPCを守る耐圧性能を見ていこう。

■小型モバイルノートながらCore Duoを採用

このサイズのモバイルPCになるとCeleron MやCore SoloといったCPUを採用する事が多いが、「LJ750/HH」ではCore Duo U2400（1.06GHz）を採用しており、動作のもたつきなどはあまり感じられない。また、メインメモリも標準で1Gバイト搭載しており、モバイルPCながら、Vistaに採用された新インターフェース「Aero（エアロ）」の機能も充分利用できるスペックとなっている。利用するアプリケーションによっては、もっとメモリを搭載しておきたいというユーザーもいるだろうが、その場合は現在挿さっている512Mバイトのメモリを取り外して、容量の大きいメモリと差し替えることになる。

Core Duo、1Mバイトのメモリ搭載で、ワープロや表計算などの書類作成、または写真を印刷したりはがき作成のアプリケーションでの利用なら特に問題はないだろうが、３Dを利用するようなゲームなどには不向きだ。グラフィックはIntel社製 945GMSなのでゲーム用途に利用するマシンとしては期待しないほうがよいだろう。

■TPMセキュリティチップ＆ハードディスクパスワードでセキュリティも万全

通常データを暗号化する際、暗号化したデータと暗号鍵はHDDに保存され、不正アクセスなどで両方のデータが流出すると解読される可能性がある。このようなことを防ぐために「LJ750/HH」ではTPMセキュリティチップが搭載されており、暗号鍵（キー）をHDDではなく専用チップに保存することで、不正アクセスなどで暗号化されたデータが流出しても、それを復号するための暗号鍵はチップの中に保存されていて流出しないといった仕組みだ。

そのほかにも、内蔵のHDDにパスワードを設定することができる。BIOSからHDDにパスワードを設定することにより、ほかのPCにハードディスクを移して解析しようとしても、HDDへのアクセスにはパスワード認証が必要になり、漏洩防止を防止してくれる。

このように、強固なセキュリティを設定することができ、ビジネスシーン利用にありがたい機能が満載だ。

TPMチップを用いたセキュリティ設定ソフト「infineon Security Platform」ハードディスクパスワードはBIOSで設定

■ボンネット構造で耐加圧150kgでも大丈夫

凹凸形状をした天板により、閉じているときに上から押されても少々の重さでは破損しない耐圧構造になっている。Panasonicの「Let’s note」などもボンネット構造を採用し、100kgの耐圧耐性があるが、「LJ750/HH」のボンネット構造は、天板の形状に４つの凸を加えることで150kgの耐圧耐性を実現している。椅子やベッドの上に置いていて、うっかり上から座ってしまっても、天板が歪んで液晶が破損といったアクシデントを最小に防ぐことができるだろう。

天板は凹凸形状をしている横から見ると凹凸形状がよくわかる

■ダイレクト販売モデルは、天板のキズを自動回復！

店頭販売モデルでは、天板の塗装はマグネシウムにグレイスシルバーの通常塗装が施されたものになるが、「NEC Direct」サイトの通信販売モデルには、アーバンブラウンのモデルも用意されている。アーバンブラウンの塗装には、「スクラッチリペア」という軽いキズなら自動回復して元の艶のある塗装面に回復する塗装が施されている。

ノートパソコンは、鞄などに入れて持ち歩くと、一緒に鞄に入れている物とこすれてキズが入ってしまいがちだが、そういったキズも自動回復してくれて、美しい艶やかなボディを保つことができる。さすがに金属などで強く引っかいてつけたキズの自動修復は無理だろうが、紙や本とこすれてできるような小キズ程度なら自動修復を期待できそうだ。

■総評

OSがVistaになったことにより、動作が多少にぶくなるかと思っていたが、Core Duoの採用とメインメモリをはじめから1Gバイト搭載することで、ストレスはあまり感じられない。

通常利用なら問題ないレベルの性能を持っており、持ち歩きの出来るサブノートとしての利用なら是非欲しいPCの１つだろう。耐加圧構造で天板が厚いのはちょっとマイナスポイントだが、そのぶん鞄に入れたままで踏んづけてしまって破損したなどという事故からPCを守れると考えれば、少々の厚さは我慢できるのではないだろうか。

また、持ち歩きユーザーには是非ダイレクト販売モデルのスクラッチリペア塗装されたモデルをお薦めしたい。鞄に本や書類などと一緒に重ねて入れていると、こすれてキズが入ってしまい見苦しいボディになるといったことはよくあるが、それを防げるスクラッチリペア塗装のボディなら、綺麗なボディで使い続けられるので、気持ちよく長期間のPC利用ができるだろう。

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■LaVie Jシリーズ「LJ750/HH」
■NEC

編集部：篠崎 哲（ジャムハウス）
制作編集：エヌプラス
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